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ぼっち在宅介護 水と糖と塩の関係から、高齢者への補水と保水を学ぶ③完結編

書けば書くほど、
『水と糖と塩の関係』深い…
なので、終わりが見えなくなってきました。
でも、とりあえず③話でまとめようと思っています。長くなりました…ごめんなさい。

なんせ、猛暑が続く今、すぐに伝えたくて書いているので、こっからギアを上げて残りを一回でまとめようと思います!


父が、エネルギー系ゼリードリンクが飲めなくなって…代わりに買ってきた経口補水液ゼリーはスルスル飲めたことから、私の謎解きがはじまりました。

なんで?

経口補水液が飲みやすいなら、経口補水液に糖分とかいれて、エネルギーも摂れるようにしたらいいじゃん!とか、なりますよね?
高齢者はカロリーがいるんだから…

でも、すでにありました。

スポーツドリンクです(笑)

あれ?なんで?
こんな似たようなものが何種類もあるの?
と、思いました。↓(味の傾向も似てるし)

違いはなんや?


そもそも、スポーツドリンク(ポカリスエット)と経口補水液(OS1)って何がちがうの?と、なりました。


高齢者で、体力落ちてるんだから、エネルギーも一緒にとれるのでいいんじゃない?
スポーツドリンク飲ませたらいいんじゃない?

と思って調べましたら、、、

この手の水分補給ドリンクには、

いつ?
だれが?
どんな様子の時に?
どれを飲むべきなのか?

の違いがあったんですよ。。。


『浸透圧』ってご存知ですよね?

魚に塩を振ったら、水と臭みが抜ける、アレです。

スポーツドリンクと経口補水液の違いは、まず、『浸透圧』が違うんだそうです。

経口補水液の方が、人体の体液に近いバランスで水とミネラルや糖分が入っていまして、体にスーッと染み込んでいくんだそうです。
要は体液に近い『浸透圧』の水分になります。

経口補水液OS1
エネルギー10Kcal(100g中)


では、スポーツドリンクは?というと
経口補水液の倍以上のカロリーがあります。濃度が濃くて、経口補水液より、甘くてしょっぱいです。疲労時に汗で出てしまったエネルギー(糖分)とミネラル(塩分)がガツンと入るようになっています。

ポカリスエット
エネルギー25Kcal(100ml中)


濃度が濃くなるということは…
水と糖分と塩分のバランスが変わります。『浸透圧』が、人体近いとこから少し変わってしまいます。経口補水液より、体に染み込みにくくなります。


ちなみに、エネルギー系のゼリードリンクはというと…
経口補水液の10倍になります…(高っ!)

コープのエネルギーゼリー
エネルギー100Kcal(100g中)
もっと浸透圧に差が出る…



父は、去年の夏より、ずっとこのコープのエネルギーゼリーパウチを飲み物として飲んでいました。

でも、今年の暑さで、軽めの脱水手前になりましたら、途端に受けつけなくなりました。
喉で詰まる感じがして、入っていかないようでした。

でも、経口補水液だと、すぐにゴクゴク飲めたんです。


そのカギこそが、『浸透圧』です。
体液に近い経口補水液は、腸の内壁をスルッと通り抜けて血管を通り、水分を全身にいきわたらせてくれます。
が、その染み込み感は、喉の内壁でも同じようなことがあったのではないかと思うのです。

カラカラに渇いた喉に、水分が入っていくとき、最初の一口はまるまる飲み込むようなつかえる感じはないでしょうか?

経口補水液は、つかえがなくしっとり喉の粘膜に染み込みながら食道へ流れていけたんだと思われます。



糖度が高いとかで、体液バランスから離れれば離れるほど、自分で飲み込む力と消化分解する力が必要になります。

体調を崩している高齢者や命の危険に関わる脱水状態の方には、糖分などのエネルギーを消化分解する余力はありません。

だから、経口補水液がオススメというわけです。



人体は、

成人男性で、人体の60%が水分(体液)でできているといいますが、
成人女性は55%、高齢者は50%なんだそうです。

詳しくは↓大塚製薬のサイトをご覧ください。


で、です。

水分がなくなると、人はどうなるのか?と言いますと…
これまた↓大塚製薬のサイトをどうぞ

2% のどの渇き
3% 強い渇き、ぼんやりする、食欲不振
4% 皮膚の紅潮、イライラする、体温上昇、疲労困ぱい、尿量の減少と濃縮
5% 頭痛、熱にうだる感じ
8~10% 身体動揺、けいれん
20%以上 無尿、死亡

脱水量と脱水症状や徴候 大塚製薬


5%水分を失うと、頭痛にめまい
10%で、けいれん
なんと、20%失うと死にいたる。。。
ぬぁ、こわ〜っ!!!


で、
高齢者は、そもそもが10%少ないわけですから、一度脱水がはじまりますと加速度をますんではないかと思うのです。(素人考えですが)

水分が減れば、血がドロドロになりますから、頭まで酸素がいきにくくなります。
頭痛やめまいから、幻覚が見えるような危機まで早いのではないかと思うのです。
(ちなみに、女性は55%ですが、体脂肪とのバランスで守られているとのこと。)


私の勝手な推測ですけれど。
高齢者は、体内の水分量のよいバランスの幅が非常に狭い…
水分を維持管理をする上において、ちょっとの増減の影響をすぐうけてしまうのではないかなぁ…と思いました。


で、水と糖と塩の関係

『補水』は塩
『保水』は糖


と、看護師さんに習いました。


体に水を入れてくれて、染み渡らせてくれるのは、、ミネラルです。『補水』です。
でも、いきわたらせてくれるから、排出も促します。どんどんまわって出ていきます。

で、体に水を貯めようと思うと、、エネルギーです。『保水』です。
でも、必要以上に摂ると浮腫みにつながります。

父の膝裏です。
パンパンに浮腫み、細く深いシワがよって
ぶよぶよ手前。
頑張って高カロリーなものを食べたから。


父は、経口補水液で水分を摂れだしましたが、経口補水液ばかりだとどんどん水分が排出されていくので、糖分摂取を頑張りました。

糖分が少し入りますと、気力も出てきますし、こちらが話してることも理解してくれます。内臓も頑張って動き出して、食事をとったり、スイーツでカロリーを稼いだりしてくれました。

月曜日に、水溶性の便
水曜日に、クリーム状の便
金曜日の今日、柔らかく有形のいい便

本当に、note①冒頭で書いた「糖で便がまとまる」を体現してくれました。


でも、まだ本調子ではないので、
摘便で排出できるまで、体が浮腫む時もあり、体が重くてしんどいようです。



要するに☝️

人間の体には、水が必要だけれど…
水だけではなく、塩分と糖分との絶妙なバランスで、体(脳、内臓、血管、筋肉、皮膚、他すべて)を守り維持しているんですね。


緊急時、体調不良時は、
いわゆる美味しい水(塩、糖なし)も
味の濃い水分(ジュースとか)も
体が受け付けづらいということです。
脳もパニックになり、周りの話を理解しづらくなります。

高齢者や命の危機がある人の水分摂取は、体液に近い経口補水液が良くて。
まず、体に水分を戻し、頭痛や吐き気などがおさまるのを待つこと。
頭がボーっとしてきたら、すでに熱中症にかかってるかもと思うことが大事かと。

で、体力が中程度で、夏場の日々の疲労などから脱水気味の方は、スポーツドリンクと経口補水液の中間のもの(カロリー控えめ)で補水するのがいいんだと思います。
あまりカロリー、味の濃いものは体内で処理するのに体力を奪われてしまいます。

で、体力があるアスリートや若い方、ハードなスポーツ時や作業時、水分補給と体力の回復を急ぐ人は、スポーツドリンクで補水するのがベストなんでしょうね。糖分塩分を飲み込む力も処理能力もあるからです。



長くなりましたが…

高齢者は、水分不足にも陥りやすいが、水分過多にもなりやすいと(父を見ていて)思います。ご本人がどれだけ不調を感じとれるか?周りが気づけるか?がカギです。難しいですけどね…

が、
高齢者になる手前の方々や
我々世代も気をつけねばなりません。

今年は農作業をしたら、私たちも経口補水液を飲んでいます。
まず、水分。
そして、味の濃いスポドリ。
または、タブレット。
(汗で流れる塩分補給と、保水の糖も忘れずに)


ちなみに、
今、父は、明治さんのアクアサポートをメインに飲んでいます。OS1より少しお安いのです。


注)長くなり、太文字とかできていません。
読みにくくて申し訳ないです。時間を見て、なおしていきます。参考になれば幸いです。

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