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書きたいことを、書きたいだけ、あるがまま。

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  • シリーズ:生きながら死んでいる存在~私と周りの障害者たち~

    知的障害者の兄を持つ自分、友達の障害者、社会。

最近の記事

くろも(@fuwawawamofu)著『バイブル「確実内定」トイアンナ著で自閉症スペクトラム(ASD)の学生はキャリアを歩めるのか?』:返し句:「君は100社お祈り組み手に何を思う 〜トコロテンになれなかった友を添えて〜」

これへの返答というか感想…というか思ったことです↓↓↓↓↓↓ (ほとんど無料で読めるので課金する必要は無いです。課金したい人だけ課金する方式です) 自閉症スペクトラムにとって就職活動というのは鬼門です。ADHDが就職活動、ひいては就労を通して時に成功例を見出すケースがそれなりに見られるのとは逆に、ASDにはソレは極端に少ない。これはADHDの症状が内的な物(集中力が低い、じっとできない、忘れものが多い他)に対して、ASDは外的なもの(相手の心情を表情や言葉のニュアンスから

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    • 【一度落ちても諦めない】貰える障害年金・発達障害編

      発達障害者であるということを子供の時に自覚したか大人になってから社会への適応が苦しくて受診してわかったかは人それぞれです。そして就労移行支援施設などを利用して相談できるサポートも便利でしょう。 しかし、発達障害であるという診断が出たら、真っ先に考えるべきなのは「障害年金が受給できるのかどうか」です。是非積極的に申請して毎月7万円以上の障害年金で人生に安定感を生み出してください。 1,受給する権利の根拠 https://www.nenkin.go.jp/service/j

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      • 友人と私の巡礼の旅

        (「第2話いちばんに苦しんだ君よ」を補完する文章のようなものです) 彼との友情が始まったのは、大学3年生の冬、時々かかってくるようになった彼の愚痴の電話からだった。 それまでほとんどしゃべったことがなかった我々は、お互いが共に読書家であること、共に佐藤優が好きであることなどから、少しずつ距離を近づけていった。 彼は当時、焦っていた。大学3年の冬、就活戦線に飛び込んでいく勇敢さに満ちあふれていた。一方の自分は「税理士試験でどこかにピリオドを打つ覚悟ができるまで試験に集中し

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        • 第二次安倍政権、「再」研究 〜超長期政権の功と罪〜 vol.0.01

          A、出来事としての第二次安倍政権 約8年という超長期政権となった安倍晋三による「二度目の安倍政権」は、その長さだけでなく、様々な点で特殊性があったと言うことができる。果たして憲政史上最長の超長期政権となった第二次安倍政権とは、なんだったのだろうか。それを考えなおしていきたい。 1,希望から絶望に 民主党政権という社会実験のグロテスク 国民の圧倒的な支持を持っていた小泉内閣が退陣すると、ニューリーダーとして安倍政権が樹立、お友達内閣批判、何とか還元水問題で1年程度で辞任す

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        くろも(@fuwawawamofu)著『バイブル「確実内定」トイアン…

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        • シリーズ:生きながら死んでいる存在~私と周りの障害者たち~
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          シリーズ:生きながら死んでいる存在~私と周りの障害者たち~ 第5話 我ハ誇リ高キ理系デアル

          自分とYとの出会いは幼稚園までさかのぼる。幼稚園では組が違ったのでほとんど交流はなかったが、小学校に上がると家がほぼ隣同士なのですごく仲良くなった。仲良くなった理由は変なもので、1年生の間は基本的に毎日集団下校で、集団下校の並び順は学校が家に近い順なのだが、少しでも早く帰宅したいYと自分と、だらだらしゃべりながら帰宅する自分たちより先を歩く男子数名と毎日のように歩くスピードについて喧嘩をしたからだった。 仲良くなると毎日のように遊びに行って、今日はYの家だったから明日は自分

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          シリーズ:生きながら死んでいる存在~私と周りの障害者たち~ 第4話 "燃える男"

          大学で珍しく仲良くなった友人にAくんがいます。Aくんは大学入試で1浪して同じ大学に入学してきました。教育熱心な都道府県の中でも、かなりいい高校を卒業してきたので、親の大学進学に関する期待値もかなりのものだったろうことは想像に難くないです。 小中学校で同級生と喧嘩したりそれぞれ派閥を作って人間関係に縛りを設けたりするのが嫌になったAくんは、その中学校から進学する人が少ないようなちょっと遠めな高校をあえて選び、なんとか高い偏差値に適応するように勉強に身を砕きました。 しかし高

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          シリーズ:生きながら死んでいる存在~私と周りの障害者た…

          シリーズ:生きながら死んでいる存在~私と周りの障害者たち~ 第3話 兄よ…

          私の兄、Ⅿが障害者だといわれたのは、小学一年生のときでした。 ある日、担任の女性教諭が、家庭訪問でもないのに自宅にやってきて、開口一番「Ⅿくんには障害がある可能性があります」と言った……ような気がします(何分昔のことなので……)。母は右往左往していた。父は怒っていた。曾祖母と祖母は、なんのことだかわからないながらも教諭にキレ散らかしていました。 確かに兄の発育は遅かったらしい。歩くのもしゃべるのも1年遅く生まれた自分のほうが先だったらしい。あまりに歩かないので歩行器みたい

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          シリーズ:生きながら死んでいる存在~私と周りの障害者た…

          シリーズ:生きながら死んでいる存在~私と周りの障害者たち~  第2話いちばんに苦しんだ君よ「彼らは宇宙人です。でなければ宇宙人は私です」

          Oくんとの出逢いは大学1年生、共通の友人の紹介からでした。ただ、そのときは紹介されただけで終わり、特に連絡先を交換したりしなかったため、次に彼と会うのはその共通の友人が大学に急に来なくなってしまったときまで待つことになります。そしてそのときも、共通の友人が大変みたいですねえ、といった差し支えない程度の情報交換を数回にかけて行っただけで、友人と呼べるような関係になるのは、なんと大学3年生も残り少ない冬、就活戦線が開戦せんとするそのときでした。 最初は午後8時後半の電話でした。

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          シリーズ:生きながら死んでいる存在~私と周りの障害者た…

          シリーズ:生きながら死んでいる存在~私と周りの障害者たち~第1話 一番近い君へ

          Kくんと出会ったのは中学校だった。クラスの文字通り端っこで友達もおらず、休み時間をただただ浪費するような彼だった。 Kと仲良くなるのにはちょっとした迂回があった。ナヨナヨしているKに良い印象のない自分が、Kを決定的に嫌うようになるには兄が所属していた特別支援学級が関係している。 Kは数学の学力が低かった。授業について行けないと思った担任は、特別支援学級について「ナントカの教室」を受けるという名目で押しつけた。もちろん特別支援学級は数人の障害児の教育ですら満足にできるリソー

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          シリーズ:生きながら死んでいる存在~私と周りの障害者たち~第0話 書評『生きてるだけで、疲労困憊。』

          自分の兄が知的障害(B-2級判定)の最近はやりの「きょうだいじ」である私が、今までの人生の中で眺めてきた障害者の人たちを個人が特定されない限度において、紹介していきながら、読み手の皆さんに何か少しでも伝えられることができればと思い、筆を(といいながらキーボードを)とることにします。 https://www.amazon.co.jp/%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E3%80%81%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%A6

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          暴走老人:佐高信というタブー

          佐高信の佐藤優攻撃が先鋭化し続けてとうとうポイントオブノーリターンを超えた。 https://news.yahoo.co.jp/articles/3b1eed815e537f5e496d75632c3462cce7257051 問題の一番大きい文章は次だ。 「彼は2016年3月2日付け『東奥日報』の電気事業連合会の『全面広告』に出て、『エネルギー安全保証の観点から原子力発電の必要性を強調』している。おそらく最低でも1000万円はもらっているだろうが、その金額を明らかにし

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          佐高信による「佐藤優攻撃」は何なのか、佐藤優の現在地とはなにか

          佐高信による期待の新作が来月、上梓される。佐高信信者も佐藤優信者も必見の書籍である。 「佐藤優というタブー」とはよく言ったモノで、論壇において佐藤優を批判する者はほとんどいない。これは不自然なレベルであり、半ば「タブー」になっているということは可能であり、佐高信の言いたいことはわかる。 佐高信は今回、そのタブーに挑戦しているが、ではなぜ佐高信は、かつて2冊も共著を執筆した刎頸の仲の佐藤優に絶縁状を叩きつけることになったのだろうか。 これは、佐藤優が佐高信にとって敵である

          佐高信による「佐藤優攻撃」は何なのか、佐藤優の現在地とはなにか

          田中角栄、『再』研究(Ver.0.1)

          日本の政治史にこれ以上ないほど高い金字塔を打ち立てて、今でも人を魅了しつづける、汝は、日本国民に、最も愛されて、最も憎まれた政治家、その名は「田中角栄」。 【刑事被告人:田中角栄(タナカ カクエイ)】 東京地検に現れたその男は、いつものように颯爽と現れた。いつものようにさっと右手を上げた。二田高等小学校から日本国の権力の中枢を極めた男、その男こそ、「刑事被告人」田中角栄だった。 【政治家としての頭角】 田中角栄とは話術の天才だった。彼がしゃべれば、聴衆は聴き惚れた、拍

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          田中角栄、『再』研究(Ver.0.1)

          偏屈な古参相棒オタクの自分が相棒の名作を抜き出して聴いてないことまで一方的に語る会

          相棒は元々は土曜ワイド劇場の一作品に過ぎないもので最初はテロップどかーんの映像も安っぽい普通のドラマでした。連続シリーズになってどんどん金もかかって内容もよくなっていくのですが、長期シリーズの宿命かどんどん出演者も作風も変わっていき、古参迷惑信者としては思うわけですよ、「亀山を返せ」「官房長が死ぬ意味なかったよね?」「ミッチーは許された」「ダークナイトwwwwwwwwwwww(大爆発)」などなど。 そんな古参迷惑粘着ファンとして、主に亀山時代から名作集をまとめていきたいと思

          偏屈な古参相棒オタクの自分が相棒の名作を抜き出して聴いてないことまで一方的に語る会

          【筆休めコンテンツ】Netflixおすすめコンテンツを書いてお茶を濁す回

          まずはNetflixに私が契約するきっかけになった作品である「ナルコス」シリーズです。史実のアメリカに流入する麻薬を止めるための麻薬戦争(コロンビア編とメキシコ編)を描いた意欲作です。かなり金のかかった映像で、構成も完璧です。是非ご覧ください。 メキシコからのアメリカの麻薬戦争はまだ終わっておらず、メキシコ内政にも多大なるダメージを与え国民を分断する大問題としてまさにこの瞬間も続いています。リアルな問題意識としても是非どうぞ。 ただ麻薬戦争という言葉からも想像できる通りに

          【筆休めコンテンツ】Netflixおすすめコンテンツを書いてお茶を濁す回

          【全動画レビュー付き!】井手正和 @IDEmRes が「都会の純粋な子供」に綺麗事を並べ立てて発達障害者を自慰玩具にさせるのをまたも絶望して眺める回【改題】

          友人からの一通のラインから最悪な土曜日は始まる…。 参加高校を見るとそうそうたるメンバーだ。まさにこれからの日本をしょって立つ人材たちと言っていい。そんな小綺麗なおガキ様が「発達障害とともに歩める社会をつくる」という抱腹絶倒なテーマにとりくんで発達障害者にインタビューをしてそれぞれ小綺麗なおガキ様が思い描くユートピアを発表して、それでこの世がとても美しく、自分がどれだけ恵まれていたのかを再確認して、これを手土産にAO入試などで上位大学に進学していくのだ。 はっきり言ってこ

          【全動画レビュー付き!】井手正和 @IDEmRes が「都会の純粋な子供」に綺麗事を並べ立てて発達障害者を自慰玩具にさせるのをまたも絶望して眺める回【改題】