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【知】コラム「境を越えた瞬間」

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境は至るところにあります。目に見える境もあれば目に見えない境もあります。境がないと壊れてしまうものもあれば、境があるから困ってしまうことがあるのかもしれません。 毎月、障がい・福… もっと読む
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コラム集「境を越えた瞬間」Vol.4完成!

コラム集「境を越えた瞬間」Vol.4完成!

コラム集『境を越えた瞬間』とは・・・

重度の身体障害のある当事者自身や、その介助者などの様々な立場の方に、介護や障がい、福祉にまつわる「境を越えた瞬間」をテーマに思いを綴ってもらい、年に1冊、コラム集としてまとめております。
(毎月発行しているコラムの拡大版のような形です。)

コラム集「境を越えた瞬間」Vol.1,Vol2のデータ版はこちらからご覧になれます。

今回はその第4弾です!
実際の

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コラム「境を越えた瞬間」2024年5月号-横井菜絵子さん‐

コラム「境を越えた瞬間」2024年5月号-横井菜絵子さん‐

プロフィール横井 菜絵子(よこい・なえこ)

ALS遺族。夫がALSで2年間闘病後、2020年死亡。
死別後、重度訪問介護ヘルパー経験あり。
日本ALS協会北海道支部運営委員。
札幌市在住。

「天使がラッパを吹いた話」これからするのは「天使がラッパを吹いた話」です。
タイトルに違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、しばしお付き合いを。

振り返ると結婚して21年目、夫婦なかよく暮らして

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コラム「境を越えた瞬間」2024年4月号-杉田省吾さん‐

コラム「境を越えた瞬間」2024年4月号-杉田省吾さん‐

プロフィール杉田 省吾(すぎた・しょうご)

1969年、大阪府豊中市生まれ。
2009年から川崎市在住。
毎朝、空の写真撮ってSNSで生存アピールしてます。
「川崎つながろ会」という患者会の活動で月一は外出し、世間に存在アピールしてます。
楽しく、時に苦しく生きてます。誰だってそうですね。

少しずつ越えた「境」私はALS患者です。
2013年に発症し、2017年に気管切開を行い延命して今に至り

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コラム「境を越えた瞬間」2024年3月号-吉澤卓馬さん‐

コラム「境を越えた瞬間」2024年3月号-吉澤卓馬さん‐

プロフィール吉澤 卓馬(よしざわ・たくま)

作業療法士

元学生ヘルパー

専門学校2年生のときに岡部さんと出会い、2年間学生ヘルパーをしていました。作業療法士となった現在でも、境を越えての活動に協力させていただいています。

ALS当事者さんとの出会いは、一瞬で「境」を越えてしまうことができる

境を越えた瞬間と言われ、改めて考えてみると、ALS当事者さんと出会った瞬間を思い出します。

学生

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コラム「境を越えた瞬間」2024年2月号-遠藤真季さん‐

コラム「境を越えた瞬間」2024年2月号-遠藤真季さん‐

プロフィール遠藤真季(えんどう・まき)

3児の母(12歳.5歳.3歳)

境を越えて事務局会計

「気付き」

10年ほど前、まだ長女が2歳だったころ、スターバックスコーヒー店でアルバイトをしていた。

働きたいと思ったきっかけは接客業が好きだったこともあるが、それ以上に“【スタバ】の中で働いてみたい”という単純な憧れの気持ちからだった。

お互いをリスペクトし、お互いにフィードバックし合いなが

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コラム「境を越えた瞬間」2024年1月号-辻友紀子さん‐

コラム「境を越えた瞬間」2024年1月号-辻友紀子さん‐

プロフィール辻 友紀子(つじ ゆきこ)

車椅子のパステル画家

茨城県水戸市在住。1980年生まれ。
5歳のときに、難病・筋ジストロフィーと診断される。
15歳のころ車椅子ユーザーになるも、18歳のとき、絵を描くことに巡り逢う。
27歳のとき、茨城県芸術祭美術展覧会・デザイン科にて、特賞を受賞。同年、人工呼吸器ューザーになるが、翌年より、絵を描くことを再開。
主な著書に、本田美奈子さんとの共著『

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コラム「境を越えた瞬間」2023年12月号-浅見一志さん‐

コラム「境を越えた瞬間」2023年12月号-浅見一志さん‐

プロフィール浅見 一志(あさみ ひとし)

株式会社コボリン 代表取締役

1975年生まれ。

工学院高校卒業
東京科学電子工業専門学校卒業
半導体製造装置の機械設計に従事。

品川職業訓練校金属造形科卒業
障がい者ヘルパーのアルバイトを経て、2000年有限会社さいとう工房に就職。車いすの製作・販売メンテナンスに従事。

2007年車いす工房 輪設立
2022年株式会社コボリン設立

「わがまま

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コラム「境を越えた瞬間」2023年11月号-新倉愛美さん‐

コラム「境を越えた瞬間」2023年11月号-新倉愛美さん‐

プロフィールプロフィール

新倉 愛美 (にいくら あいみ)

理学療法学科4年

学生ヘルパー

専門学校1年の冬に学生ヘルパーを始め、週1~2回の頻度で介助に入っている。

「大きな一歩を踏み出すとき」

私は小学1年のときからソフトボールに打ち込んでいた。
中学も高校もソフトボールができる環境だけを考え、入学した。
現在通っている専門学校もソフトボールをしていたことがきっかけ。
今の自分があ

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コラム「境を越えた瞬間」2023年10月号-萩原はるかさん‐

コラム「境を越えた瞬間」2023年10月号-萩原はるかさん‐

萩原 はるか(はぎわら はるか)

医学部医学科6年

学生ヘルパー歴2年半

他県でALS当事者の方の元で学生ヘルパーをしている子の話を聞き、「自分も誰かの力になりたい」という衝動を抱いたことをきっかけに、さっちんこと赤沼さんと出会いました。大学3年生の秋に初めてお会いして以来、時には隔日で会うほどどっぷり赤沼さんにハマってしまいました。
現在は学業との両立を図るため、週末メインでシフトに入らせ

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コラム「境を越えた瞬間」2023年9月号-安齋敬太さん‐

コラム「境を越えた瞬間」2023年9月号-安齋敬太さん‐

プロフィール安齋 敬太(あんざい けいた)

特定非営利活動法人せんだいアビリティネットワーク 理事

仙台市重度障害者コミュニケーション支援センター センター長

2011年,特定非営利活動法人せんだいアビリティネットワークが運営する仙台市重度障害者コミュニケーション支援センター(以下,センター)の非常勤職員として従事。
2012年,東北福祉大学総合マネジメント学部情報福祉マネジメント学科卒業後

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コラム「境を越えた瞬間」2023年8月号-小熊広道さん‐

コラム「境を越えた瞬間」2023年8月号-小熊広道さん‐

プロフィール小熊 広道(こぐま ひろみち)

NPO法人イコール 副理事長

1968年5月29日生まれ
北海道恵庭市出身
1990年からボランティアで障害者運動を始め、2004年4月に札幌市豊平区月寒でNPO法人イコールを設立。

「どう生きるか」

私は、21歳の時、1989年7月に札幌市内の精神病院の閉鎖病棟に入院していて、突然我に返った。

それまで、東京でフリーターをしながら原発反対運動

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コラム集「境を越えた瞬間」Vol.3完成!

コラム集「境を越えた瞬間」Vol.3完成!

コラム集『境を越えた瞬間』とは・・・

様々な立場の方に、介護や障がい、福祉にまつわる「境を越えた瞬間」をテーマに思いを綴ってもらい、コラム集として年に1冊作成しております。(毎月発行しているコラムの拡大版のような形です。)

今回はその第3弾です!

巻頭企画には、野澤和弘さん(一般社団法人スローコミュニケーション代表)の『逸脱しなければ越えられない』。

本編では、当団体のプロジェクトに協力く

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コラム「境を越えた瞬間」2023年7月号-西留美子さん‐

コラム「境を越えた瞬間」2023年7月号-西留美子さん‐

プロフィール西 留美子(にし るびこ)

帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科 地域・在宅看護論領域 准教授

訪問看護師時代に出会った在宅ALS患者さんの生活や在宅重症心身障がい児のことを看護学生へ伝えたいという思いで、教員になりました。
現在、教員として少しずつ、在宅ALS患者の方々と学生をつなげるお手伝いをしているところです。

「桜は命がつきるまで散らないんだよ」

桜満開の春の日にA氏

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コラム「境を越えた瞬間」2023年6月号-及川智さん‐

コラム「境を越えた瞬間」2023年6月号-及川智さん‐

プロフィール及川 智(おいかわ とも)

1978年岩手県盛岡市生まれ、岩沼市・仙台市(宮城県)育ち。
仮死分娩で脳性麻痺となり、言語障害と四肢麻痺のため常時電動車いす使用。
福祉系大学卒業後、自立生活センター活動を通じて、多くの学びと出会いと遊びを蓄える。
25歳で独居生活を開始し、地域生活支援、被災障害者支援に関わる。
障害者の権利擁護・バリアフリー・優生保護法問題など、もぞもぞと活動中。

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