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落ちつきTimes

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おちつきたい。
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本当っぽいことも、正しいっぽいことも、いまこの瞬間は必要ないよ。

本当っぽいことも、正しいっぽいことも、いまこの瞬間は必要ないよ。

インターネットが発達して、SNSが浸透して、なにかを言うことが随分と簡単になった。僕もその恩恵を受けているひとりだ。だけど、誰もが権利を持った結果、すこし厄介なことにもなってきた。

「本当っぽいこと」「正しいっぽいこと」を振りかざして、忘れていることはないだろうか。SNSで議論が巻き起こった時、上手いこと要点をまとめたり、落としどころをみつけたりする人がいる。優しく綺麗で詩的な言葉で誰も傷つかな

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ファインダーを覗いているときは、自分のことを少しだけ信頼できる。

ファインダーを覗いているときは、自分のことを少しだけ信頼できる。

大袈裟ですね。でも、本当のことです。

①「〜をしたい」に応えてくれる人がいるのは、有り難いことだ。

上記のツイートをしてから何人かの方々から連絡をいただいたんですよ。まず、Twitterで「〜をしたい」と呟いて、反応をくれる方がいるというのは当たり前のことじゃない、あまりに恵まれすぎています。まさに「有り難い」。

アカウントのフォロワー数とか、投稿のリーチ数に囚われすぎると窮屈に感じますが、

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何者かになりたいわけではなくて、僕は僕を取り戻したい。

何者かになりたいわけではなくて、僕は僕を取り戻したい。

■「人間のやわらかい部分」と「もののあはれ」

数年前、大学の講義で観察映画を通じて「人間のやわらかい部分」について考える時間があって、その時のことを思い出した。

講義後、先生に話しかけたとき、本居宣長の詠んだ「事しあればうれしかなしと時々にうごくこころぞ人のまごころ」は「人間のやわらかい部分」と通じているのだと言っていたことが、深く印象に残っている。

ここで言う“まごころ”とは、誠意とかあた

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今の退屈な自分を愛されても仕方がないから、強くなってちゃんと愛されたいくせに、退屈な自分のままでも甘やかされたい。

今の退屈な自分を愛されても仕方がないから、強くなってちゃんと愛されたいくせに、退屈な自分のままでも甘やかされたい。

退屈な自分に退屈してるのは、他の誰でもない自分自身だ。退屈な自分を愛してくれる人なんて、きっと同じように退屈な人だ。解決策はただひとつ、自分が強くなることだ。強くなった自分なら愛されても納得できる。強くなるというのは、おもしろい話ができるようになるとか、ちゃんと生活を維持するとか、良いものを作るとか、そこら辺をイメージしてる。今の自分はすべてが足りない。

強くなるのは大変だ。途方に暮れるくらい、

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いつもより永く静かな夢

いつもより永く静かな夢

視界が閉ざされてからいくらか時が過ぎた。目の前にすこしずつ映像が流れてくる。わずかに音は鳴っているようにも思える。自分と世界の境界線が曖昧な感覚がある。これは夢だ。



夢が夢だと気づいた時には、もうどれだけ夢に浸かっていたのか覚えていない。わかることは、たしかに生きている時とは感覚が違うことだけだ。この夢はいつ終わるのだろう。自分の意識とは別に、映写機が夢を流し続ける。いま、自分しか存在しな

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僕には何もかもが無いけど、ありったけの言葉を費やしてあなたの世界を肯定することくらいはできるよ。

僕には何もかもが無いけど、ありったけの言葉を費やしてあなたの世界を肯定することくらいはできるよ。

新生活が始まって、元号が変わって、5月になって、そちらのリズムはどうですか。順調に狂っていますか。ちゃんと希死念慮に駆られていますか。

「ありったけの言葉を費やしてあなたの世界を肯定することくらいはできるよ」なんて、自分の幸せひとつ築くことさえできないのに、一丁前なこと言ってんじゃねえって思うよな。だけど、僕にはそれっぽちのことしかできないんだ。僕は、どんなに歪なものでも、あなたが大切に思うコト

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誰かより1歩先に行きたいとか、偉くなりたいとか、褒められたいと言うよりも、そんなことを思わないくらい大丈夫な自分になりたい。

誰かより1歩先に行きたいとか、偉くなりたいとか、褒められたいと言うよりも、そんなことを思わないくらい大丈夫な自分になりたい。

大丈夫な人になりたい。

学ぶことも、努力することも、成長することも、お金を稼ぐことも、好かれるように振る舞うことも、生きるうえで大事なことだ。

一銭にもならないこの文章でさえ、恐らく誰かひとりくらいは目を通す可能性があるのだから、最低限なにを言っているかわかる程度の文章を書こうとする姿勢は必要だ。

「アレがソレでめっちゃすごかったからヤバかった」と書いても、誰にも伝わらない。

そんなことは

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