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『なぜ、間違えたのか?-誰もがハマる52の思考の落とし穴- / ロルフ・ドベリ(著)』

昨日のnoteでも触れた本。

わたしたちはよく、誤った判断を下してしまう。わたしはこうした「思考の落とし穴」を個人的なエピソードとともにまとめあげた。自分のためだけに書いた。

そもそも出版が目的ではなく、著者が自分のためにまとめたという「思考の落とし穴」

日常においては成功が失敗よりもはるかに目立つために、成功への見通しを甘く見て過大評価してしまう。

これまでに何をどれだけ費やしていようが、現在の状況と今後の見通しだけに目をむけるべきなのだ。

「人間がもっとも得意とするのは、自分の見方が変わらないよう、新しい情報をフィルターにかけて取り除くことだ」byウォーレン・バフェット

チャールズ・ダーウィンは、人間の脳は反対の証拠を見ても、30分後には「忘れてしまう」ことを知っていた。自分の考えが正しいと思えば思うほど、積極的にその考えと矛盾する情報を探した。

「自分の推測の正しさを証明するもの」を見つけようとするのではなく、「自分の推測の誤りを証明するもの」を探す。

自分の考えを書き出そう。それから「反対の証拠」を探してみよう。

わたしたちの脳は、目立つことについては記憶の引き出しからさっと取り出すことができる。量ではなく、印象に反応する。

わたしたちは簡単に調達できるデータと対策に飛びつく傾向がある。そして、それだけに基づいて決定を下す。しかも多くの場合、その決定がとんでもない結果をもたらす。

本当に自分自身で影響を与えられることだけに専念しよう。その中でもっとも重要なことだけに集中しよう。

所有意識をなくすためにも、できるだけ「自分のものではない」と考えるようにしよう。

自分の所有しているものは、「宇宙」から一時的に借りただけ、と考えるようにしよう。

選ぶ自由がなくなると、手に入れることができなくなってしまったその選択肢が以前よりも魅力的に思えてしまう。

希少なものに反応しているときには、論理的には考えられない。だから、あるものの価値を評価するときには、それがどれくらい役に立つかを基準にしよう。わずかしかない、そういったことは重要ではない。

わたしたちは1つの観察結果をみただけで、それがいつも当てはまると結論づける傾向がある。

何かを失う不安は、それと同じ価値のものを手に入れることよりも、大きな刺激を与える。

悪いことはいいことよりも影響力が強い。これは変えようがない。わたしたちは、ポジティブなことよりネガティブなことにより敏感に反応する。

わたしたちは、起きている時間の90%は他者のことを考え、ほかのことを考えるために使っている時間は10%しかない。

わたしたちは、舞台の上の役者に惹きつけられるかのように、人に関心をもち、人に焦点を当てて、ものごとを評してしまう。

人間は自分の性格や考え方のみにしたがって行動しているわけではない。周りの状況に影響される。

リスクは、はっきりと目に見える形で確認することはできない。だから、自分の「選択肢」にはいつも気をつけるようにしよう。

予測に対して疑いの目を向けよう。

ダニエル・カーネマンによれば、「考える」という行為にも2種類がある。
1つは、直感的に無意識のうちに即座に考える場合。もう1つは、意識しながら合理的に、ゆっくりと論理的に考える場合である。残念ながら、直感的に考えると、意識的に考えるよりもはるかに早く結論に達してしまう。

直感的に判断すると、もっともらしい話に飛びつきがちである。重要な決断を下すときには、もっともらしい話には耳を貸さない方がいい。

状況がはっきりしないときには、役に立つ立たないに関係なく、何かをしたいという衝動にかられて行動しがちである。すると、気分だけはよくなる。だが、実際には行動を起こしたために状態が悪化するケースのほうが多いのだ。

わたしたちは、早く決断し、過剰に行動に移す傾向がある。だから状況がはっきりしないときには、なにもしない。行動することで状況が好転すると判断できるまで決して動かないことだ。自分の気持ちを抑えよう。

「人間の不幸は、部屋でじっとしていられないから起こるのだ」と、フランスの数学者 ブレーズ・パスカル

52個の項目は、かなり読み応えがあった。

このお休み中、私のテーマの一つが「片付け&物を減らす」

所有意識をなくすためにも、できるだけ「自分のものではない」と考えるようにしよう。自分の所有しているものは、「宇宙」から一時的に借りただけ、と考えるようにしよう。

ということで今日から早速、宇宙にお返ししていこう!

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読んでくれてありがとう。


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