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今月のイチオシnoteクリエーター

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月末に1名、これぞ!というnoteクリエーターさんを表彰して1000円サポート&紹介するコーナーの候補作と受賞作たち。 心を揺さぶる名作として、世に広めたい!と思わされたnot… もっと読む
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#ショートストーリー

今月のイチオシnoteクリエーター(2020年2月)

今月のイチオシnoteクリエーター(2020年2月)

右も左も騒動の話ばかりでなんだか不穏な空気感の今日この頃ですが、月末恒例のこの企画はちゃんとやりますよ!

勝手にnoteの中のイチオシの人を選んでサポートで投げ銭して崇め奉る企画!

選考基準として...

・note内で初めて知った人
・noteでのフォロワー数が1000人未満
・実際にお会いしたことがない人を優先

という3つの条件で選んでいます。

今月の候補はこの方々です!

候補① 智

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明日晴れるかな

明日晴れるかな

物心がついてから、描く絵はいつも夕方だった。

きっと両親は今でも、水色を嫌いだと思っている。
一度も使わなかったから。

でも本当は1番好きな色。

新しいものを手に入れると、すぐに無くなった時のことを想像してしまう。
短くなるのも、折れてしまうのも怖くて、だったら使わないを選んだ。



お付き合いをしても、一緒に暮らしても、いつだって終わりを想像してしまう。

「タバコのにおい嫌いなんだよ

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あなたとまた、ふたりで。

あなたとまた、ふたりで。

「恋の始まりは、オオゼキでした。」

30歳もとっくに過ぎ、周りの人たちが次々と結婚していく中、私は少し焦っていた。女ばかりの職場で出会いもなく、好きなアイドルに夢中で結婚とは程遠い。
そろそろアラサーとも呼べないお年頃だし、そりゃ焦りだって出てくるってなもんで。

ランチ後の満腹眠気と闘いながらパソコンの数字とにらめっこしていると、ポケットの中でケータイが震えた。昼間に連絡してくるのはようこだな

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1年遅かったの

1年遅かったの

子どもの頃からいつも、頑張る理由は不純な下心。
テストで100点をとったら親にゲームを買ってもらえるかなとか、サッカーが上手くなったら女の子にモテそうだなとか。自分の成長の為だとか夢を叶える為だとか、立派な理由で頑張れたことは一度も無い。
それは社会人になって大人と呼ばれるようになってからも、変われなかった。

社会人1年目、営業に配属された。
特別に苦手なことは無いけど、特別に得意なことも無い。

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