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【目印を見つけるノート】1337. 倭姫命について学んでまいりました

もう少しでOzzy Osborneさんのインスタ投稿にコメントを入れてしまうところでした(基本的に、どなたにも入れないことにしています)。
HAPPY BIRTHDAY🎉

ここのところ、お出かけをするとプロローグを付けるようになっていますね🤔
今回もそうでして、おととい、講座に参加した「本編」になります。

今回の講座は『伊勢神宮のはじまりと倭姫命(やまとひめのみこと)』という内容です。
素人の私がものすごく簡単に言うと、
大和から各地に旅をして、およそ2000年前(垂仁天皇26年)「(伊勢神宮を)ここに建てる」と決めて創建され、以後のしきたりまで定められた皇女(斎王)です。

その命を祀る倭姫宮が伊勢に鎮座して100年ということで、先月現地では盛大なお祝いの行事が行われたそうです。それで、東京でも倭姫命のことをもっと知ってもらおうという趣旨で講座が開かれたのです。

かくいう私ですが、『古事記』も『日本書紀』もきちんと読んでいないし、伊勢神宮に伺ったこともないし、倭姫命のことも知りませんでした。だから講座に申し込んだのですが、アウェー感が……ありますね。最初に講義をされた千種清美氏が、
「倭姫命と倭姫宮を知っていて参拝された人」、
「知っているが参拝したことのない人」、
「知らなかったし、参拝もしていない人」と尋ねられましたが、私と同じ方は少数でした。アウェー感ですね😅
会場がよく伺っている東京大神宮でよかったです。「ああ、そうなんだ」とすんなり受け取れました。

私は特定の宗教に属していません。
かつ、信仰の対象である存在には常に深い敬意を抱いています。
内村鑑三さんのいわれた「八百万の~」にあてはまるのかと思いますけれど。それはモラトリアムではなくて、敬いながら学ぶ対象だと考えているのです。以前、文化人類学者のミルチャ・エリアーデのような視点を持っていたいと書いたような気がしますがそのようなことです(真似をしたいということではありません)。
特に日本の歴史でいえば神道と仏教は切り離せない、歴史を書くならば必要なことと考えています。

いただいた資料もたいへん充実しています(もっといろいろあります)

というスタンスでお話を伺ってきました。

はじめに20分ほどの倭姫命について解説する映像を視聴しました。『古事記』や『日本書紀』の記述、倭姫命が伊勢神宮鎮座に果たした役割の概略も知ることができます。
公式で公開されている動画ですので、お出しします。
【伊勢神宮】倭姫命の旅 伊勢神宮への道

続いて伊勢から来京された3名の方の講座を聴講しました。
千種清美氏(文筆家)、音羽悟氏(神宮司庁広報室次長)、櫻井治男氏(皇學館大学名誉教授)のみなさまです。

千種氏はさきに行われた倭姫宮創建100年の行事に携わられたお話も交えつつ「倭姫命とはどのような存在か」ということを平易に語られました。
音羽氏は倭姫命が伊勢の地にお社を置くと決められた背景について、それぞれの巡行地も挙げて紹介されました。各種史料(『日本書紀』、『皇太神宮儀式帳』、『倭姫命世紀』)の記述を比較するなど、学究的な観点からユーモアを多分にまじえて倭姫命の旅についてのお話をいただきました。
櫻井氏は100年前の倭姫宮創立を目指した人々の取り組み、鎮座当時の奉祝祭典の様子と後の再興、神宮から倭姫宮に至る道の変遷や周辺の環境整備について平易に説明されました。

どの方のお話も切り口が少しづつ異なっていて初学者にはかなり興味深いものでした。
千種氏が読み上げられた、美しい伊勢神宮創始の言葉に聞き入り、音羽氏の日本史(学)に踏み込んだお話にこれでもかとばかり興味をそそられ、櫻井氏が倭姫宮の創建について「はじめに森から創るのです」とおっしゃられたのにたいへん感銘を受けました。
ふっと東京の植栽のことを思い出しました。

お話を伺っていて、ふっと、
「日本人はどこから来たのだろう」という、とても大きな「はてな」が浮かび上がってきました。みなさまもご存じ『魏志倭人伝』(4世紀)以前から、『古事記』、『日本書紀』に至るまでの間の歴史は謎が多く、今でもさまざまな議論がされています。
伊勢神宮のこと、その創建に貢献した倭姫命のお話はそこからさらに川上の、悠々たる流れの中にあるのだと感じました。

天地開闢(てんちかいびゃく)ももちろんですが、もっともっともっと最近のことすら分からないという見方もできます。また、『古事記』や『日本書紀』は口伝か、あるいは何か他の方法で受け継がれ記されたのですから、素晴らしいという見方もできます(古事記の成立以前を記録する『何か』がなければ書けませんよね)。考えると果てしない気持ちになるばかりです。

私たちはどのような『マニュスクリプト』を受け継ぐべきでしょうか。

今回の先生がたは皆さま伊勢神宮についての著作もある、一流のエキスパート(専門家)です。
今回お話を伺えたことはたいへん幸せなことでした。また機会が得られたら、先生方のお話を聴講したいです。音羽先生の講座は大人気だそうですので難しいかもしれません。

また東京での講座をお願いします。
貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。
伊勢にはいつかゆっくりと行ってみたいと思います。

さて、今日も曲です。
Joni Mitchell『Just Like This Train』

人生は旅のようだとは、私自身も小説で書いていますが、列車の旅というのは近代以降の手段ながらそれに相応しいと思います。
古代が始発駅で未来が終点だとするならば、ずっと乗っている人はいません。先に乗った人は降りて、途中からまた人が乗ってきます。その繰り返しです。そこで出会った人と旅を続けて、じきに降りていく。
その旅をどのようなものにして、何を受け継ぐかは、その人次第なのかとも思います。

以上、雑駁ですが感想文でした。
お読み下さってありがとうございます。

尾方佐羽

追伸 Joniは電車で聴くといいらしいです😊

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