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不安はなくならない。なくそうともしない。

人間は不安という感情があって当然である。

もちろん不安を感じやすい脳、感じにくい脳というのはある。
体調や環境によっても変わってくるだろう。


人間も動物である。
危険に注意しておかなければいつ敵に食べられるか、敵に襲われるかもわからない。その期間が長かった、人類史ではほとんどがその期間だったので脳の基本スペックはそのように自分を脅かす危険に注意を向けるようになっている。

ただ、現在はその頃に比べると明らかに平和である。
日本の治安が悪化したと言っても襲われることはほぼない。
にも関わらず自分の身に降りかかるかもしれない脅威を想像して不安になっているだけだ。

いわば、過剰に脅威に注目してしまっているだけだ。
現実に不安に思っていることが起こることはほぼない。

まずは脳自体が脅威に対して注目しやすい機能を持っていることを理解する。つまり不安という感情が生まれるのは異常でも何でもなく当然のことだと理解する。

不安になりやすい人は自分の感覚に対して敏感で、不安になっている自分をすぐ察知する。そして不安という感情はあってはいけない感情だと思っているので不安を消そうとする。不快な感情を消そうとする。
それが逆に不安という感情を強化する。

その不安という感情に注意を向ければ向けるほど、不安が増大する負のスパイラルに入る。

不安は自分を守るために自分が発してくれている感情だ。
悪いものではない。
ただ、不必要な時に過剰に不安という感情が出すぎてしまっているだけである。

自分は不安を感じやすいと思う人は、不安という感情は悪いものではなく誰にでもある当然の感情であること、また、不安に注目すればするほど不安は強化されていくことを知り、不安を注目せず相手にしないようにし、目の前にあること、やらなければならないことを集中して行うことで解決できる。

不安を感じることが少なくなれば、脳は不安に注目することが減ってくる。そして脳はそれを学習しむやみやたらに不安という感情を出さなくなる。

少しづつ生きやすくなるはずだ。


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