みみみちゃん

摂食障害を乗り越えた女

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最近の記事

アイスが溶けて、夏が終わる

棒から滑り落ちて、食べかけのガリガリくんがアスファルトに痕を残した。 地面に落ちたアイスは、なぜか溶けるのが遅く感じる。 まるで落とした私を責めるみたいに。 棒を咥えて、木の味を噛み締めると夏の終わりを感じる。 何もできなかった夏。 誰もいなかった夏。 水族館も花火大会も足が痛くなって大嫌いだけれど、 水族館の帰り道に電車から観た海と、火薬の匂いは好きだった。 あの頃、毎日のように『夏が終わる』、と後ろを振り返った。 いつの間にか、夏が終わるって感じなくなったな。

    • 大好きな彼と一緒に寝てるのに付き合えないあなたへ

      大好きな人と付き合えず、セフレという関係になっているあなたへ。 好きだと伝えてもはぐらかされ、成り行きでSEXしてしまう。 でも、普通のデートもして、普通に手も繋いで、普通に好きだと言う。 彼氏と変わらない、「付き合っていないこと」以外は。 そんな煮え切らない関係が嫌で、でも大好きで離れられないあなた。 とりあえず、すぐに諦めるのは無理です。 残念がらないでね。 あなたが本気で好きだった分、離れるには沢山の心労と時間を要します。 それでも、必ず乗り越えられるし、過ご

      • そしてまた孤独を知る

        疲れた。 プツンと糸が切れたように、全てがどうでも良くなって、仕事着をその辺に脱ぎ散らかしてベッドにダイブする。 「ああ、私限界まで疲れてたんだ」と、そこで気づいた。 いつもいつも気付けなくて、こうやってベッドにダイブして気づく。 婚活、仕事、何もしなければ楽なのに、何もしないのが怖いと思う。 私という存在の魅力にはタイムリミットがあると思った。 『プロポーズされました』 幸せそうな顔と光る薬指に、ズキッと心が傷んでも、 「おめでとう」 目も合わせられずに、消え入るよう

        • 自分に課すことをやめて、与えることにした

          最近目から鱗だったことがあった。 なぜ自分が幸せになれないのかを友人に尋ねた時だった。 「自分に理想を求めすぎてるんじゃない? 等身大で生きてみなよ。」 超しっくりきてしまった。 ありがちなセリフだけど、すごく腑に落ちてしまった。 私はこの、完璧を求めすぎた自分が等身大だと思って生きてきた。 実際は全然完璧にはなれなかった。 醜い考え方、散らかった部屋、ヨレヨレのスウェット。 どれだけ理想通りに動こうとしても、頭がついていかなかった。 ダメになっていく自分と、他人と比

        アイスが溶けて、夏が終わる

          拒食期は思い返しても最低な人間だった件

          私は3年前に食べる量を徐々に減らす拒食的なダイエットをしていました。 写真は2017年の今くらいの時期、私が実際に食べてたお弁当です。 この程度の量を三食食べてました。 減らせば減らすほど、体重も減っていく。 その快感に夢中になっていました。 その頃は、自己肯定感の低かった私が「優越感」に浸りまくっていた時期でした。 「痩せている」というレッテルは、今まで自分に貼り付けられてきた ・デブ・自己管理ができない・だらしない・ダサい・モテない などのマイナス要素を払

          拒食期は思い返しても最低な人間だった件

          うつ状態の診断書をもらった話

          うつ状態で、休養が必要との診断書をもらった。 私の意向で持病である摂食障害と書くのをやめてほしいと言った。 もし復職した時に、食べて吐いていると思われるのが嫌だからだ。 それと、病院の転院を決めた。 精神科に通ってると、医師の診断に納得いかないことが多いから、私はもう自分を守るための書類をもらう場所だと割り切ろうと思う。 だってさ、健康な人がやってる精神科で、自分たちの辛さって分からないと思わない? 会社に行こうと思ったら、放心状態になってしまって、今すぐにでも死に

          うつ状態の診断書をもらった話

          彼氏に依存したときに考えること

          彼氏ができると依存しちゃう人って、全ての責任を相手に丸投げしたい人だと思います。 自分の人生に責任が取れないから、いざという時に相手のせいにしてしまいたい、とか、この暗闇から私を救ってほしい、何かを変えてほしいとか。 分かったようなこと言うなー!と言われそうですが、わたしがソースなんですよね。 好きな人や彼氏ができると思うのですが、この人なら分かってくれるかもって期待しても最終的に傷つくのは自分なんです。 自分の苦しみを実際に経験してない人にとっては、今感じてる苦しみ

          彼氏に依存したときに考えること

          涙の数だけ強くなれるのは、思いっきり泣ける環境がある奴だけだ

          最近泣いてますか? 涙の数だけ強くなれるよ アスファルトに咲く花のように って、小さい頃に母の車で流れていました。 今思えば、大人になるにつれて、思いっきり泣ける場所が無くなりました。 泣いたらずるいとか恥ずかしいとか弱いと思われたくないとか色々な葛藤があって、泣かないようにと頑張った結果、どんな状況でも感情を見ないふりするようになりました。 感情を無視すればするほど、心から泣くことも笑うこともできなくなりました。 特に相手から敵意を向けられたり、嘲笑われたりした

          涙の数だけ強くなれるのは、思いっきり泣ける環境がある奴だけだ

          みみみの記録① 拒食ダイエットの後遺症

          わたしが過食症になったきっかけは、ふと決意したダイエットです。 うたの☆プリンスさまっ♪が大大大好きなわたしは、伝説のライブ『プリライ』への参戦が決まり浮かれていました。 そこで周りにとある宣言をしたのです。 わたし、プリライまでに10キロ痩せる!もし痩せたらドレス、無理だったらおにぎりの着ぐるみで参戦する!!!プリライまでのタイムリミットは3ヶ月ちょっとでした。 わたしは1ヶ月に3キロのペースで体重を落としました。 食べるものを徐々に減らして。 ちょうど2ヶ月

          みみみの記録① 拒食ダイエットの後遺症

          今努力すべきは『やらないこと』な時もあるじゃん?

          わたしは過食症になる前も、神経質で日常が窮屈でした。 今までは、そういう時に、どうしたらやり切れるかを考えていました。 例えば、高校生の頃、授業が始まると次の休み時間まで席を立てない怖さと息苦しさで、ずっと気持ち悪くて吐きそうだった時期がありました。 普通は分からない感覚かもしれませんが、例えるとすれば、卒業式の序盤でトイレに行きたくなって、徐々に焦ってくるような、ずっと気を張った感覚に似ていました。 保健室に行っても、熱も腹痛もなく、サボり認定されすぐに教室へ返され

          今努力すべきは『やらないこと』な時もあるじゃん?

          自己紹介 過食症のわたしが残したいもの

          こんにちは。みみみです。 23歳の女です。 普段は会社員をしています。 趣味はアイドルを観ること、アマゾンプライムを観ることです。 特技は絵を描くこと、相手の感情を察知すること、考え込むことです。 わたしは現在、摂食障害と闘っております。 過食症で、「過食嘔吐」と呼ばれるやつです。 無理なダイエットをして何も食べなくなった挙句、反動で大量に食べ物を詰め込んでは自主的に吐いてしまうという他人から見たら理解しがたい行動をとっております。 わたしはこの過食症と3年ほど闘っ

          自己紹介 過食症のわたしが残したいもの