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大人の島留学「7つのプロジェクト」がスタートします!

2020年に始まった「大人の島留学」。これまでの期間、全国各地の約300人の若手社会人や大学生の方が島に滞在しながら働いてきました。
そして今、地域には新たな若者の活躍のステージづくりが求められています。

魅力的あふれる地域づくりを目指し、
令和6年度より町に変革を起こす
大人の島留学「7つのプロジェクト」を始動させます!


今回は、それぞれのプロジェクトをご紹介していきます!

7つのプロジェクトについて

①都市と地方の大交流プロジェクト

事業を進める中で核となるのが、「人材の還流」という考え方です。
地域の人材の流動性を高め、地域に新たな価値観との出会いの機会をつくり出すために、このプロジェクトが始動しました。

全国から集まる若者にとって、第二のふるさととなる地域をつくること。
全国の若者が活躍のステージとして地域を選べるように地域側が選択肢を提示し続けること。
この両者を推し進めます。


②関係人口DXプロジェクト

海士町は、”関係人口と共創する新しい地域経営のカタチ”をテーマに新たな挑戦をスタートさせました。

関係人口として、海士町に関わってくださる方々と島との関わりを創出することで、関係性の深化・海士町の認知拡大・来島促進、そして新たな海士町ファンの創出を目指していきます!


③『食』を軸とした港の賑わいづくりプロジェクト

大人の島留学と食の人材・プロモーション領域等において事業に取り組む都市部企業とが共創!

島の玄関口である港施設、”承久海道キンニャモニャセンター”を
『食』を軸としながら賑わい創出プロジェクトという新しいチャレンジがスタートします!


④船旅DXプロジェクト

離島にとって生活のカナメである船は、人・物・文化を運び、島の発展に欠かせません。
しかし、島内の高齢化や人口減少によって船の運行はもちろん、島の生活にも支障をきたしてしまう恐れがあります。

船旅の概念を変えるような、新しい旅の魅力づくりへの挑戦が始まります!


⑤福祉×まちづくりプロジェクト

生きていく中で誰もが必ず関わっていく、福祉の世界。
この島だからこそ、一人一人の距離が身近で、皆が支え合って暮らすことができます。

大人の島留学では、小さな島だからこそ、誰もが住みやすい町を目指した
「新しい地域福祉のカタチ」を創り出すことを目指しています。
地域と若者をつなぐ架け橋となり、新しい福祉のカタチを見つけ出し、まちづくりを共に考えましょう!


⑥空き家×農業プロジェクト

大人の島留学では、空き家を改修してシェアハウスを用意しています。
家の隣に畑がある物件もありますが、その多くはシェアハウスの住人だけでの管理が難しい状況。
お借りしている土地だからこそ、きれいにそして有効的に活用して、食材の生産を行います。生産活動を空き家の土地を利用することで、同時に空き家活用の事例となります。

「空き家」「農業」を掛け合わせ、島の地消地産を進めていきましょう!


⑦「森」とつながるまちづくりプロジェクト

美しい自然に囲まれた島前地域。広大な自然の中だからこそ、生み出せるモノがある。
隠岐島前森林組合に所属しながら、木の間伐や枝の剪定、実際に体を動かし働くことで山のいまを知り、自分らしくミッションとチャレンジに取り組みます。

「森林」と「まちづくり」を掛け合わせ、新たな「森林の恵みを活用したまちづくり」をプロデュースしていきましょう!


実は現在、R5年度1-3月生大人の島体験生とともに、
・福祉×まちづくりプロジェクト
・空き家×農業プロジェクト
・「森」とつながるまちづくりプロジェクト

上記、3つのプロジェクトが動き始めています。


プロジェクトメンバーにお話聞いてみました!


今回はR5年度1-3月生大人の島体験生の代表として、
「福祉×まちづくりプロジェクト」のメンバーにお話を聞いてみました!


−−実際にプロジェクトメンバーになってみて、どうですか?
(冨田さん)
プロジェクトは何もない中、アイディア次第でやり方が変わっていきます。決められたことを決められた通りに進めていく毎日とは違う。それが楽しくて、自分に合っているなと思います。

(大城さん)
白紙の状態から始まりましたが、元々決まっていないから私たちの意見が採用されたり、行ったり来たり、修正したりして。
プロジェクト型で楽しめてるなって思います。自分がここに関わっている意味がある気がして。


−−プロジェクトがスタートした今、0から作り上げるむずかしさは感じませんか?
(大城さん)

働いてて先駆者がいないという話が出たことがありました。
プロジェクトが生まれるってことは、ぽっと出で出るものではなくて、そこに対する課題感を持った人が誰かしらいるってことだと思うんです。
一緒に走ってくれる保健師さん、言語聴覚士さん、プロジェクトリーダーがいたから、その中でヒントをもらえたり、私たちのアイディアと混ぜたり。
たしかに前例はないですが、課題が見えていました。

(冨田さん)
本当にそうですね。
たくさんの人がいてくださったから、最初の入り口はできていたというか、つながりがあったからできたことも多いです。


−−短い期間の中で、振り返ってみて特に大変だったことなどありますか?

大城さん)
私は未だに「福祉」が何なのかわかっていなくて。
向いたい方向とかこういう社会が良いよねっていうのはあるけれど、そのための具体的な手段やサービスがわからずにいます。そこがアイディアが試されるところだと思うんですけど。
プロジェクトの活動っていうより個人的なことですが、ウェルビーイングな街づくりという課題について考えている最中です。

(冨田さん)
ウェルビーイングな街づくりって、そもそも住民の人が今暮らしている中で、ウェルビーイングがないのかというところもありますし、それぞれのウェルビーイングも違うから、一つのウェルビーイングに向かおうとするのもおかしいと思うんです。
でも作りたいし、というところで、じゃあ「どういうまちづくりのことを言うんだろう?」というところから考える必要があると思っています。
未だに決まっていないし、決めてから動き出すのが良いともわかっていないけれど、やりながら見つけていくのが良いのかもしれないというところが、本当に0ベースで、走る中で考える必要があると感じています。


−−福祉×まちづくりプロジェクトのみなさんは、地域の皆さんとの交流会を企画運営したとお聞きしました。実際に開催してみて、いかがでしたか?

大城さん)
参加者のみなさん楽しんでくださり、私たちもやっていて楽しいと思える瞬間が多かったので良かったと思います。
成功だったと思います。


−−交流会をする上で大変だったことはありますか?
(冨田さん)
やっぱりみなさんにお声がけするのが大変でしたね。同じ日にお手伝いを兼ねたお宅訪問をしたんですけど、お伺いしていい場所を探すっていうのが難関で。お手伝いの内容が私たちにできることなのか、意図に合ってることなのかを精査しながら見つけなきゃいけないっていうのが結構焦りました。何か一つやるときに、一つの選択肢に頼るのではなく、何個か選択肢を用意しておけば、それに助けられることが多いなって思いました。


−−これから福祉のプロジェクトをどうしていきたいですか?
(大城さん)

今回の交流会は島体験1月期生が多く住む地域で企画運営したのですが、それがやっぱり良かったなって思っていて。
その後も「一緒に恵方巻を作ろう」と地域の方が誘ってくださったり、関係が続いているところもあったり。今後もその関係性が続けられるんだなっていう成果が一つ得られました。
地域の皆さんと大人の島留学生・体験生の交流につながるコンテンツになれたのならうれしいです。
その一つのベースが今回作れたのであれば、今後も継続していきたいと思っています。

(冨田さん)
まずは地域のみなさんに島体験生のことを知っていただくのが目標です。
こういう制度で来てますという大きな入り口からから小さなものにしていってほしいです。同時に、個人で仲良くなった人が島体験生だった、だったら島体験も気になるなという、小さい粒からどんどん大きな概念にも繋がっていってほしいですね。
それがまずは一人だったとしても、ウェルビーイングな街づくりに繋がっていくのかなと思っていて。
だから私たちがやれることとしては、二つ。
外からも、内からも、働きかけるのが必要なんじゃないかなって。


−−それを踏まえた上で、プロジェクトはどんな人が参加すると良いと思いますか?

大城さん)
色んな人がいてくれていいと思います。
私たち福祉×まちづくりメンバーも、「福祉をしよう!」という意思でここに来ているのではなくて。
私が興味のある分野で言うと、農業をやってみたいと思っています。農業も全然違うものに見えるかもしれないけど、担い手に注目すると福祉と関連のあるものになるし、空き家もそうだし、一次産業もそうだし、施設で働くとかに限らず、文脈を掘り下げたら福祉に繋がるものって多いと思います。
そういう意味でも色んな人がいてほしいというのがプロジェクトです。

(冨田さん)

ただ人とつながりたい、人の幸福度をあげようという時、何をしたらいいかわからないけれど。
モノを通して、農業を通して、誰かの助けになろうとか、空き家をどうにかしようとか、その結果が福祉だったという考え方が分かりやすいと思います。
福祉をやるから、まずは幸福度をあげようとかっていうより、結果的になんとなく福祉になっていたらいいと思います。
得意なこと、不得意なこと、人それぞれ違っていて、3〜4人集まって福祉になるというのがいいのだと思います。
ただ、0ベースで何もなくても、アイディアを持ち寄ったりするのが楽しいって思える人や、話しながら答えを見つけるのが好きな人が向いているのではないでしょうか。

(大城さん)
好きなこととか、課題感があれば、例えば音楽が好きだったら「じゃあ皆で音楽を歌ったり、聞いたりしましょう」っていう風にして、それで趣味の会う人が集まれて繋がれて良い空間だねってなったら、それもウェルビーイング、福祉に繋がってくる。
どんな事柄にも課題感があって、それに取り組もうとすることは絶対福祉に繋がっていくから、「課題感を持てる人」がいいのかなと思います。
元々持っていなきゃいけないっていうことではなくて、この島に来て見つけられたらいいし、誰かの課題感を一緒に解決するでも良いと思います。


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