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趣味本と思ったら若者が現代日本を生き抜く術が書いてる本だった


僕には趣味がない。
この前読んだ本にも趣味を持つことは大切と書いていた。

それでも趣味ができない。
好きになれず続かない。

それならと無趣味のすすめというタイトルの本を読んで無趣味の自分を肯定してもらおうと思った。昔読んだことあるけど偏差値の低さゆえ、全て忘れてしまったので再度購入。

結論からいうとこの本は
趣味や時間の使い方の本ではなく

[若者よ、この生きづらい現代日本を生きる術を教えてやる!]という内容の本だった。

本のタイトルである無趣味のすすめとは
「趣味は老人のもの。若いなら好きを没頭してそれを仕事にしろ!」ということである。

軽いエッセイや時間術、趣味本と思って買った人からすると思ってたんと違う!となり、評価は二極化されている。

エッセイをまとめた本のなので一貫性と具体性には欠ける。しかし、誰もが刺さる章があると思った。


バチボコ主観要約↓

日本は洗練されて完成形に近いねん。
だから保守的やねん。変わりたくないねん。
このままでは若者は良いように使われて淘汰されるだけやで。だから苦しい道やけど自ら動いて切り開いていかなあかんで。その方法をいくつか言うで。

①少数派になれ
②飢えろ、渇け、取りに行け
③自立せよ
④メリットのある人になれ


①少数派になれ


満たされてる日本では多数派にメリットはない。
良いように使われるだけ。
だからこそ、多数派を拒絶して少数派になれ。
未完全なもの、未完成のものを磨く中で人生を充実させろ。完璧にするな。不完全を多く生め。


② 飢えろ、渇け、取りに行け


与えられるのを待ってるだけでは良いように使われるだけ。飢えろ。ネットでおすすめ動画とか見て受動的に情報を取るな。読書するなりして自分が欲しい情報に飢えて自ら取りに行け


③自立せよ


もう高度成長期みたいにレールの上走っても成功できひんねん。
苦しいけど成功したければ自分で考え、
決断して苦しんで成長していく修羅の道しかないねん。
だから自分を組織の一員としてではなく、
自営業感覚、株式会社自分代表取締役自分にならなあかんねん。
全責任は自分くらいの覚悟が必要やねん。


④メリットある人になれ


絆という言葉は半分幻想。
優秀な人は優秀ゆえにメリットがないと相手にしてくれへんねん。
でも優秀な人との浅い繋がりは生き抜く上で必要やねん。
だから自分に有用性(付き合うメリット)を見出さなあかんねん。
人格と礼節と信頼。
どの自己啓発本にも書いてるけどこれはもう原則やからマストやねん。
人としての魅力がないと人は好きになってくれへんねん。
小手先のテクニックはばれんねん。


実際は関西弁では一切書いてない。
解釈大盛りで提供。

今、日本で生きていくのは厳しい。
諦め、受け入れて良いように使われるか、
抗い、苦しみ一歩ずつ歩むか、
を問われる本。
もちろん正解はない。

この本が書かれたのは2009年。
その時から危惧されたことが現在、現実になっている。


色々考えることができる良い本だ。
僕的には
・少数派の妙味
・インプットは飢えてから
・どんだけ科学が進歩しても結局人格
・自分を売り込むパッケージの必要性
を頭に入れて日常の中で実践していこうと思った。

趣味の本、、、ではないな、、、
本のタイトルのせいか
読む前の想像と、読んだ後の学びとのギャップに足取りが変になる感じだ。内容は面白かった。
好きでやってるnoteを仕事にしろ!と村上龍からお叱りが来る前に終わろう。

おわり


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