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自分に合うメンタルクリニックの話

心療内科に月に一度通院している。

今日は、その日で、前回の血液検査の結果を聞きに行った。

私は双極性障害Ⅱ型で、炭酸リチウムというお薬を飲んでいる。

炭酸リチウムは血液中の濃度が高いと中毒症状を起こすらしいので、数ヶ月に一回血液検査をして確認している。

今回も問題はなかった。

最近の体調はどうかと聞かれたが、睡眠が少し乱れているくらいで、特に大きな不調はないと伝えた。


私は、ここの心療内科でメンタルクリニックは二軒目である。

一軒目は、先生の話がとても長く、お説教感が強くて行きたくないということが多かったが、二軒目の、今のメンタルクリニックに通院してからは、問題なく通えている。

今のメンタルクリニックの先生の診察は、15分くらい。

短いと思う人もいるかも知れないが、私はこれくらいがちょうどいいと思っている。

私は、双極性障害の他に社交不安障害なのだが、人の目を見て話せない。

今のクリニックに通院してから約3年経つが、先生の顔をほとんど覚えていない。

あと、吃音(吃り)が少しある。

他にも症状はあるが、診察のときに出る症状はこれらだ。

なので、たくさん話すことが苦手だ。

そんな私には15分という時間は、体調も短く伝えやすいし、質問もしてもしなくてもいいくらいちょうどいい時間だ。


前のクリニックでは40分(長いときには1時間近く)先生の話を聞かなければならずとても辛かった。

長い時間先生の話を聞いて相談したいという人には向いていると思うが、私には向いていなかった。


メンタルクリニックは、普通の(内科とか、眼科とか、整形外科とか…心療内科以外のクリニック)クリニックよりも自分に合うか、合わないかが分かれると思う。

メンタルクリニックは長期間通うことになるのが多いと思うので、合わない先生の元へ通い続けるのは、それだけでメンタルがやられてしまう。

メンタルクリニックの場合は、自分に合う先生に出会えるまで、クリニックを変えた方がいいんじゃないかと思う。

(そうは言っても、実際メンタルがやられているときに、何軒もクリニックを回るのは辛くて苦しいから難しいことなのだが…)


私の今のクリニックの先生は、普段は淡々と体調を確認して薬の説明をして、さようなら。という感じだが、(いい意味でコンパクトな診察)

一度、先生に睡眠について聞かれたとき、

私の同級生はみんな結婚したり、子供が生まれたり、仕事でキャリアを積んだりしているのに、私は暗い部屋に閉じこもり、布団を被ったままで普通に生活することさえ出来ない。

それを考えてしまって夜が眠れない。ということを話した。

普段の私は、寝れるか寝れないか。睡眠が浅いかどうか、それくらいしか答えなかったのに、なぜかその日は、どうでもいいことまで話してしまった。

下を向いて話している途中、泣いてしまったし、言葉も吃ってばかりで何言っているかわからないような言葉だったと思う。

それでも先生は、パソコンから手を話して、手を膝の上において、私の方へ体を向けて頷きながら聞いてくれた。

そのとき、先生がなんて言ってくれたか正確に覚えていないけれど、

「たくさん比べて焦ったりするかもしれません。でも、忘れずに薬を飲んで、ちゃんと通院して、わかりにくいかもしれないけれど、回復へ向かっていますよ」

と言われて、私は同じ場所から進んでないと思っていたけど、少しづつ進めていたんだと、気がつくことが出来た。

いつもとは違った優しさを頂いた出来事だった。



私はこれからも地方へ引っ越しでもしない限り、今のクリニックに通院すると思う。

今のクリニックで、双極性障害を寛解になるまで頑張りたい。

(寛解になることが出来ると信じている)

そう思わせてくれたのは先生のおかげだ。

歩みは亀のようにゆっくりかもしれないけれど、進んでいるんだから大丈夫と今日も自分に言い聞かせる。



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