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#映画

デザインの観点から見直したら名作が神作になった「グッド・ウィル ハンティング」①

デザインの観点から見直したら名作が神作になった「グッド・ウィル ハンティング」①

皆さんこんにちは。
これから先に出る単行本のために何点かイラストが必要になり、何を描こうかなと考えていた最近です。

イラストを描くということをいつも一生懸命考えてはいるけど「なんとなく」の域を出ないままできました。

でも、やっぱり思うんです。もうちょっと確かなスキルが欲しい。

そんな思いでデザインの本をいろいろ読んでいました。

ライン、シェイプ、明度、色、光、カメラ、構図・・・どの章も「真

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原作への敬意とガチSFに溢れた唯一無二の映画体験——『僕愛君愛』映画版が描くもう一組の並行世界の物語

原作への敬意とガチSFに溢れた唯一無二の映画体験——『僕愛君愛』映画版が描くもう一組の並行世界の物語

2022年10月に公開された映画、『僕が愛したすべての君へ』と『君を愛したひとりの僕へ』。

先に原作小説を読んでいたのでドキドキしながら鑑賞しましたが、めちゃくちゃ良かったです! 小説の映像化にありがちなコレジャナイ感が皆無で、よくぞここまで原作の世界観を映画にしてくれた、というのが第一印象でした。プロット的には決して原作そのままの映像化ではなく、むしろ改変要素がかなりあるのですが、それすらも非

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自主映画を劇場公開する男の手記⑦

自主映画を劇場公開する男の手記⑦

こんにちは。
大阪上映前から更新が止まっていたので、一月半ぐらいサボっていた事になりますね。
時間は音速を超える速度でソニックブームを撒き散らしながら鈍足の私を置き去りにするでもなく流れていくわけで、もう名古屋上映がおよそ1ヶ月後に迫って参りました。
とりあえず告知↓↓↓↓

10/7(土)〜10/13(金) 名古屋市東区白壁にあるシアターカフェにて一週間限定上映!!
劇場HP👉https://

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自主映画を劇場公開する男の手記⑥

自主映画を劇場公開する男の手記⑥

こんにちは。
いよいよ大阪上映がおよそ10日後(8/5〜8/11)に迫り、ひたすら大阪でチラシを配る日々を送っておる北尾です。

先ごろ『私はどこから来たのか、何者なのか、どこへ行くのか、そしてあなたは・・・』(以下、『わたどこ』)上映館であるシネ・ヌーヴォの経営状況がよろしくない事がニュースになりましたね。

これで自分の映画にお客さんが入らなかったら…いや、入れないわけにはいかないだろ。と、い

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自主映画を劇場公開する男の手記⑤

自主映画を劇場公開する男の手記⑤

お話の前に・・・
大阪での『私はどこから来たのか、何者なのか、どこへ行くのか、そしてあなたは・・・』上映が決まりました。

大阪は九条にあるシネ・ヌーヴォにて
8/5(土)〜8/11(金) 1週間限定上映!!

時間は19:00前後のスタートで調整中。
連日舞台挨拶やアフタートークなどのイベントを行いますので、日程が近くなったら公式HPや公式SNSでチェックしてみてください。

で・・・

パンフ

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自主映画を劇場公開する男の手記④

自主映画を劇場公開する男の手記④

随分書かずにおりました。
東京上映終わっちゃいましたね。とっっっっっくに。
元来の怠け症が出ております。

一応、前回書いていた『上映までにやる事』をどうしたのかは綴っておこうと思います。
目次はこんな感じでした。

+++++++++++++++++++++++++
①宣伝担当者を見つける
②メインビジュアル&チラシデザイン
③前売り券の用意
④HPの作成
⑤試写会の設定
⑥イメージフォーラムと

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自主映画を劇場公開する男の手記②

自主映画を劇場公開する男の手記②

クラウドファンディング

先日少し触れた映画『私はどこから来たのか、何者なのか、どこへ行くのか、そしてあなたは・・・』(以下『わたどこ』)劇場公開資金クラウドファンディングについて。 事務的なやり方や手順はそこかしこに書かれているので、ここでは『私の場合』『映画公開資金の場合』の大変だった事や難しかった部分を中心に、その流れを書いていきたい。
⏬ちなみにこちらがクラウドファンディングページ。
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初めまして。北尾です。

初めまして。北尾です。

noteを始めようと思い立ちました。
なんでしょうね。まぁ人に勧められてなんですが、まだ良くはわかっていません。
私は売れない映画監督であり、色んな映像のディレクターであり、カメラマンであったり録音やったり編集したり、その辺りの何でも屋でありつつ本心は映画監督でありたいと願う人間です。
比較的低価格な映像広告の制作を生業にしながら、自主映画界隈を遊び場にし、自分の撮りたい映画を監督として作ったりし

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才能の有無の話じゃなくて、真摯な作品づくりの話だった。──映画「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」レビュー

才能の有無の話じゃなくて、真摯な作品づくりの話だった。──映画「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」レビュー

(核心に触れない程度のネタバレを含みます)

 予告編を観たときは、「才能を持つ者/持たざる者」の葛藤の物語なのかなと思ったけど、それとはちょっと違った。

「ずば抜けた表現力というのがあるし……」「自分にそれがない」

「“作品”とは何なのか」という問題と葛藤したアイドルたちの物語だ、と思った。

 「私たちはひとつの作品をつくることに対して一生懸命。」

「いい”作品”をつくる」と誓ったアイド

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