昨日パリでスリ？置引き？に遭いそうになりました。

パリのオペラ付近、観光客の多いエリア。
カフェで日本人の友達と向かい合って座ってて、
座ってた椅子の壁側にカバンかけてたんだけど

ふとカバンがないことに気づいて、キョロキョロしたら
後ろの席に座ってるカップル？の男の人が私のカバンをあさって
財布から現金を抜き取ろうとしてた。

その堂々っぷりに驚きつつ
机まで行ってHey!!!!!!って言ったら
「ごめんごめん、君のカバンって知らなかったよ」って。

いや、知ってるでしょ
意味がわからない。

何も盗られてないか確認して、
その間に彼女の方はサーッてどっか行ってて
男の方も「何も盗ってないよ」っていなくなった。

8月は観光客狙いのスリが増えるらしい。
日本語で喋ってたから余計カモだと思う。

普段気をつけてるつもりだったけど
喋りに夢中になって一瞬気を抜いた際の出来事。

こっちに来てから１ヶ月、
今まで幸い被害にあったことも目撃したこともなかったから
案外大丈夫だと油断してた。

隙あらば狙われるこの環境。
日本での生活に慣れてしまっている身からすると結構ストレス。

パリが嫌いになる人の気持ちがわかる気がするなぁ。

人のものを盗るという行為も
それが身の回りで起きることが当たり前になっている人の感覚も
日本とは違いすぎる。

フランス人に言わせれば、
「別にお金や物を盗られても命に危険があるわけじゃないから大丈夫」って言う人も多い。
そういうことをする人はフランス人じゃない人がほとんどなんだろうけど、住んでる人たちは完全に慣れてしまってる。

まぁ確かにそうなのかもしれないけど、
貧しい人たちは生きていくために仕方がないって意見もわからなくはないんだけど、でも自分のものを勝手に盗られたら単純に嫌だ。

それを考えると、
日本には他のストレス、フランスになくて日本にある問題もたくさんあるけど、
「安全に暮らせる」ということのありがたみはかなりデカイ。
当たり前になっちゃってて、あえて意識する機会はなかなかないけど。

だけどこれから外国人労働者とか移民とか増えていったら
日本の治安も今までと同じままではなくなってしまうんだろうな。

文化や考え方の違う人たちを受け入れるということは、
こういうことが起きるということも受け入れなければいけないということだろう。

そんなこんなで、今後の日本について真面目に考えるに至った。

いくら少子化とはいえ、「治安がいい暮らし」というのは脅かされるには惜しすぎる。

事実、私の実家の周りはトヨタの下請けで働くブラジル人が増えて車や自転車を盗まれたこともある。隣県に住む友達からも犯罪が増えて空気が悪くなったというような話を聞いたことがある。きっと表沙汰になってない問題もたくさんある。

もちろん、外国人労働者のみんなが悪いって言ってるわけではないし、本当に日本が好きですごい努力してる人たちがいるのもわかる。

でも、この国の将来を考えた時に、受け入れないって選択は差別や人権とは切り離して考えられるべきだと思う。外の国の人たちのことより、自分たちの大切なものを守ることを優先するのは当然なんじゃないかな。

労働人口不足の問題で言えば、AIとか、社内ニート的な人とか、女性が働きに出られるような育児サポートとか、やみくもに外国人を受け入れる前に考えるべきことってあるんじゃないの？って思うよ。
知識が浅くて専門的な話は自信ないけど。

よくわかんないけど、もっと上手いことバランス取ったら
何一つ諦めることなく住みやすい社会って作れるんじゃないの？って思うんだけど、無理なの？政治家さん。
賃金上げたり、税金の取り方変えたり、、不均衡を正したい。

スリから話は逸れたけど、
今回の一件で日本の素晴らしい点を再発見できた。

治安がいいっていうのは特別なことなんだ。

同時に、びびってパリを嫌いになりそうだったけど、素敵なところもたくさんある。

毎月第一日曜は美術館が無料になったり（外国人観光客でも誰でも無料、太っ腹。さすが芸術の都。）、セーヌ川沿いに座ってサンドイッチ食べてビール飲みながらただただぼーっと過ごしたり、この時期はみんな１ヶ月くらいバカンス取って海外旅行に行く働き方だったり。

明らかに日本人とは違う文化や考え方を持ってて面白い。

まだまだ味わい切れてないパリの魅力もいっぱいあるはず。

一部の嫌な人に屈しず、
そういう嫌な行為が日常的に起きるという面も含め、
もっとこの地を知っていきたい。

そしたらきっと日本について気づけることも増えると思う。

結局今回は被害がなかったからよかったけど、
これからもっと気を引き締めつつ、楽しんで過ごしたい。

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