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日本ならではの社会運営システムがあるのかもしれないのです。

昨日、日本型官僚組織の精神構造について書いた。

もし現在の日本型官僚組織が腐朽を極めているとしたら、我々日本国民の一体どこに救いがあるというのだろうか?そうした日本社会を牛耳る組織の組織構造を、例えば草の根の運動から変えることなどできるのだろうか?

私は残念ながら、そんなことが実現できるビジョンが全くもって浮かばないと思ってしまっている。

例えば、ヨーロッパにおいてはフランス革命などによって人民が権利を獲得しようとしたり、アメリカにおいては独立戦争によって人民が自由を獲得しようとしたり、そうした権利闘争があった。

しかし、翻って日本においては歴史的に、人民が人民の力によって「何かを獲得した」という経験が無いのではないか。

日本社会は常に、天皇家、貴族階級、武家などによって持ち回りで治められてきており、その後の明治維新後においても太平洋戦争後においても、一般庶民による明示的な権利獲得闘争はついぞ起きなかった。

今現在の日本を形作っている立憲主義や民主主義システムでさえも、本質的に言えば西洋的思想や文化の中で発展してきたシステムを外部から移植したに過ぎず、言ってしまえば、「戦争が終わって、いつの間にか私たちは人権を持っていた」という状態である。

このような状況では、「我々人民は様々な権利を持っていて、それを(国家)権力は蹂躙してはならない」という強い意識が育まれなくても不思議ではない。

こういう日本社会の状況を見て、私はその解決策について正直No ideaである。

徹底的に日本国民に対する権利教育を行うことで、立憲主義や民主主義を適切に機能させるよう努めても良いが、それをやろうとした結果、民主主義がうまく機能していないのが今の日本なのではないか。

むしろ、立憲主義や民主主義という政治システム自体が西洋からの輸入なのだから、日本は日本なりに、日本的文化や価値観、日本という国に生きる人々にフィットした社会・統治システムの構築を目指すこともできるのかもしれない、とも思う。

しかし、こういう規模の大きな話は、私の頭が足りないこともあって、考えれば考えるほど問題が噴出してきて手に負えなくなる。

考えること自体は楽しいけれど、決してハッピーな結論が出ることは無いことに少々嫌気がさしている。

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