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人との距離感

 誰にでもスキな人と嫌いな人がいる

 けれども単純に2つに分けられるわけじゃない
 スキにも嫌いにも濃淡がある

 同じスキでも、すごーく遠くにいるから好きでいられる人と、できることなら密着していたい人もいる

 あいさつを毎日交わす程度で十分な人もいれば、抱きしめたり、時には殴りたくなるけど好き、という人もいたりする

 まぁそういうのを「相性」という漠然とした言葉で表現するのだろう

 ショーペンハウアーの本(だったとおもう)でこんな話を読んだことがある

 人間はまわりに人がいないと凍えて死んでしまう
 だから、お互いの熱でお互いに支えあう必要がある

 けれども、1人1人の人間にはトゲがある
 近づき過ぎると、あたたかいのは良いが、お互いのトゲで傷つけあってしまう

 だから、あたたかさを保ちつつ、トゲが突き刺さらない程度の距離をあける必要があると

 見えるトゲならいいけど、人間のトゲは見えないから、怪我したあとに初めてお互いのトゲの大きさを知る

 どんな人間にもトゲがあるからといってすべて避けていたら、交流も生きていくこともできない

 人と接するときは、多かれ少なかれ必ず傷つくものだと知っていれば、同じ怪我をするにしても心の準備くらいは出来る

 理不尽に人を嫌うこともあれば、理不尽に人を好きになることもある

 運命と宿命、偶然と必然、論理と非論理の狭間で活きているのが人間だ

 

 

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