西原 正

京都在住。 詩と掌編小説を主にネットで発表してきました。 詳しくはhttps://note.mu/pipilulu/n/ncbcf2463f0a6 twitterはhttps://twitter.com/pipilulu
  • 葉子と亨の生活。近所の人たちや友人たちと日々は淡々と何事もなく過ぎていくようです。…本当に何も起きていない? Puboo
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  • 光の彼方へ。いろいろな意味で。それを念頭に置いた作品集。
  • ●2008年に自費出版した作品集の電子書籍化したもの。 ●京都の町に暮らす中で生まれた短い物語をまとめています。 ●同時
  • ●2004年 ゴザンスより発刊。現在絶版。
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  • ●2005年 自費出版。 ●「光」をKeywordにした前作「光函」に続き、「音」をKeywordに短い物語と詩をまとめ

葉子、と。

うつくしい日  日曜日はとびきり美しい朝焼けから始まった。陽が昇るにつれて抜けるような青空がひろがり、空気は澄み切っている。  天候も気温も風も快適で、体の細胞...

葉子、と。

発芽  とても幸いな事に京都には恵の雨だけをもたらして台風が去った後、季節が急に動き出したように葉子は感じていた。   ベランダのハーブたちもなんとか猛暑を乗り...

葉子、と。

お祭りの日に  雨上がりの御池通を亨と風呂敷包みを抱えた葉子が並んで歩いていた。  すると、まだ少し濡れているアスファルトの上で何かが輝いている。 「亨さん、あれ...

葉子、と。

よく晴れた4月25日に  4月25日、日曜日午前10時過ぎ。快晴。  もうすぐ五月だというのに昨日まで何日も冷たい雨が降った。今朝も霜が降りるほど冷え込んだのだ...

葉子、と。

濁  卵白のように白い布に塗りたくられた緑色の砒素   押し潰されたイチゴ! さあ眼を楽しませよう                「美術 一九一〇」・エズラ・パウ...

葉子、と。

兆し   節分の次の日。葉子は家の土地を借りているお寺に毎月の地代の支払いに行った。空は晴れ上がり空気は冷え切っていて、道には昨晩、「鬼」めがけて投げつけられた...