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新幹線で起こるドラマたち

新幹線で起こるドラマたち

伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」を読んだ。

なんでこの本を読もうと思ったのかというと、ずっと前から読みたいと思っていた伊坂幸太郎の新刊「トリプルセブン」がこの作品の続編だというからだ。順番を守りたいぼくにとっては1作品目を飛ばしてシーズン2を観ることは許されない。なので、新刊を読む前に「マリアビートル」を読みたいと思ったということだ。

ものすごく簡潔に内容を説明すると、「新幹線の中で殺し屋た

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オラオラ系繊細さん、自分を知る

オラオラ系繊細さん、自分を知る

以前、「かくれ繊細さん」という刺激を求めるけど繊細で傷つきやすい人がいると時田さん著書「かくれ繊細さんのやりたいことの見つけ方」を読んで知った。そして、自分がかくれ繊細さんなのではないかと思いはじめた。

連休中にそのの著者の前作『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』を読んで、また自分の心にグサグサ刺さりまくったので、あ~やっぱり繊細なのかもなと実感した。

とくに印象に残っているこ

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どうやら僕は「かくれ繊細さん」なのかもしれない

どうやら僕は「かくれ繊細さん」なのかもしれない

このnoteでも何度も書いてきたが、ぼくは自分のことがあまりわかっていない。ときには外向的にハッチャけたいときもあれば、家のなかでこもって一人になりたいこともある。周りからは人あたりのいい人と思われているようだが、本当は人見知りで知らない人と雑談をするのが苦手だ。

昨年の今ごろ、来年は「自分と向き合う」と決めて日記をはじめたりnoteを書いたり、自己分析をたくさんしてきた。でも、何をやってもピン

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読書がより楽しくなる「のっけから失礼します」

読書がより楽しくなる「のっけから失礼します」

文章でこんなに人を笑わさることができるものなのか。三浦しをんさんのエッセイを読んで笑いと共にびっくらこいた。

小説ならではの特別な経験ではなく、あっそんなこと考えたことあったわと思うようなことだったり、そういえば昨日同じようなことがあったな~と思う出来事を言葉巧みに操って笑いに変えている。

そういえば三浦しをんの小説をまだ読んだことがない。もっとも有名なのが本屋大賞にも選ばられている「船を編む

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日本の映画にクレームをいいたい

日本の映画にクレームをいいたい

ゲオで前からみたかった岡田准一主演の「ヘルドックス」がレンタルされていたので借りてみることにした。

昨年公開された映画で、DVDになるまでえらく時間がかかっていた。あれ?DVD化されないのかな?と思っていたけど、この度リリースされていて、本来借りようと思っていた「舟を編む」をそっちのけでレンタルした。

ぼくは映画館でみるより、家でまったりとポテチとケツをボリボリしながらソファでゴロっとみるのが

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「エッセイストのように生きる」を読んで凡人はこれしかないと思った

「エッセイストのように生きる」を読んで凡人はこれしかないと思った

不覚にも松浦弥太郎さんを知らない。どんな人なのかもわからない。完全にタイトル買いだったのだが、想像以上にいい本だった。いまの自分にドンピシャだし、多くのnoterにとっても参考になる一冊。

エッセイでご飯を食べていけるのはほんの一握りの天才のみで、ぼくみたいな凡人では到底なることはできない。それでも、まさにタイトルのように「エッセイストのように生きる」ことはできる。それはつまらない日常をおもしろ

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「悩み」も仕事のうちだと思った

「悩み」も仕事のうちだと思った

ぼくは社会人12年生である。

高校を卒業してから地元の工場に就職し、なんやかんやあって今はネット周りのインフラを整えている。特段いまの仕事に不満があるわけではないが、なんとなくキャリアについて悩むことが多くなった。

いったい自分の市場価値はどのくらいあるのだろう。もし今の仕事がなくなったら「気合い」以外にほこれるものはあるのだろうか。

そんなことを悩んでしまう。

そんなときに一冊の本を見つ

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偉そうに20代にオススメする本 6冊

偉そうに20代にオススメする本 6冊

先日、30歳になった。ついにアラサーからサーになったのだ。

あたりまえの話だが、30歳になったからといってとくに変わったことはない。「よし、これからは、世のため人のために尽くすぞ!」というわけでもない。そんな人格者のエネルギーはざんねんながら持ち合わせていない。

ただ、ひとつ変わったことといえば、「俺が20代の頃はさ~」と20代が過去のものになったことだ。そう思うと、なにか20代にたいしてメッ

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脳は30才からだと知ってテンションが上がる。

脳は30才からだと知ってテンションが上がる。

はずかしい話。過去に後悔していることが多い。だからって、今に不満があるってわけではない。でも、「あのとき〇〇しておけばな〜」ということが多々ある。

そのなかのひとつに「勉強」がある。ぼくは中学生のときからあまり勉強をしてこなかった。高校にはいってからは教科書を開いた記憶がない。

いま思えば、あのとき勉強しておけば、何かちがう未来がまっていたのかもしれない。そう思うときがある。

そんな若いころ

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ムカついたから「スラムダンク」を語ってやる

ムカついたから「スラムダンク」を語ってやる

昨年、スラムダンクの映画が公開された。ぼくはまだ見ていない。DVDのレンタルが始まったら見ようと思っている。

そんななか、あるとき友人とお酒を飲んでいたとき、「スラムダンクの映画を面白いよ、見なきゃ損だよ」と得意気にいってきた。彼はマンガをみたことがないらしく、映画だけをみてマウントをとってきた。

ぼくはカチンときた。映画をみただけでスラムダンクのすべてを知ったような口ぶりだったからだ。

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阪神ファンのヤジは本の読み方に応用できる

阪神ファンのヤジは本の読み方に応用できる

今年もこのときがやってきた。日本シリーズだ。

ジャイアンツをこよなく愛するぼくにとっては、オリックス対阪神はとんでもなく惹かれない戦いである。

でも、毎年なんだかんだいち野球ファンとして日本シリーズはみている。

なんといっても今年は何十年ぶりかに優勝した阪神が登場する。さぞかし阪神ファンも息巻いていることだろう。

阪神戦の醍醐味といえば、あの応援だ。歓声ともいう。もっというとヤジという。そ

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