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気づきの大切さ

最近、色んな人に会い話をする機会が増え、自分でも気づいてなかったことに気付かされることが多い。

自分ではこうだと思っていた事が違うんだと気づいたり、自分を騙し続けていくうちに、本当は違うのに自分ではそうだと信じ込んでいることに気付いたり、多くの気づきを得る。

それと同時に、気づきを得る事の大切さも学んだ。

今まで気づかなかった事に気づく事で選択肢が増えるし、自分では気づきたくなかった事を気付かされる事で一つ成長できる気もする。

デンマークの哲学者セーレン・キェルケゴール(Soren Kierkegaard)は、絶望から救われようとしてる人の方が、自身が絶望している事に気づいていない人間よりも救済に近いと述べている。

つまり、「自分は絶望なんてしていない」と思っている人でも、キェルケゴールの定義する所の絶望に陥っている人は多い。


しかし、それに気づいていない人がほとんどである。

もしかしたら気づきながらも、認めたくない心から、目を背けているだけの可能性もあるが。

そんな人たちは本当に絶望していないように見える。

その一方で、例えば、職を失い、家族を失い、精神疾患になり生きる希望も失い、明らかに絶望している人間もいる。

しかし、そんな人たちは生きている限りどこかで救われる事を願っている。救われたいと思っている。

彼らが自分の絶望を受け入れ救われたいと思っている時点で、自分の絶望に気づいていない人間よりも絶望の状態は浅いという事である。

このように、絶望に気づくだけで救済に近づく。

他にも、アルフレッド・アドラーは「劣等感」を理由に課題解決をしない事をコンプレックスと呼び、そのコンプレックスから抜け出すためにまず大切な事は、自分の性格形成の誤りに気づく事だと述べている。

科学的には、人の性格は一生を通してほとんど変わらない物だと言われているが、アドラーは「性格はいつからでも変えられる」と信じている。

「性格形成の誤り」という表現はあまり好きではないが、もし仮に誤りが存在するとしたらその誤りに気づくことは非常に大切である。

それに気づき、変える勇気を持つ事で「劣等感」を受け入れながらも、コンプレックスに陥る事もないと述べている。

キェルケゴールの考え方ももアドラーの考え方においても、自分の状態や感情、絶望や劣等感に気づく事がいかに大切かを知る事ができる。

余談だが、カウンセリングも気づきを得る場所だと言っても過言ではない。

決してカウンセラーから新しい考え方や選択肢をもらうのではない。

自分の絶望や劣等感に、カウンセラーとの会話を通して、気づく事が大切なのだ。

気づきの大切さ。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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