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初めての共同創作は、私の「創造力」を喚起させてくれた。

みなさん、こんばんは。禧螺です。

今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。


もうすぐ中間だというのに、創作の大きな波が来ているようで、乗ってみるととっても楽しいのです。

ただ楽しいだけではなく、自分の成長に繋げられる楽しさが、私とっての幸せの一つなのだと、じっくり感じることができて嬉しいです。

予定としてはいっぱい立て込んでくるでしょうけれど、創作も学習もめいいっぱい楽しみたいです。


本日は、昨日、私にとって、嬉し過ぎる記事が投稿されたのですが、その創作についての、”禧螺サイド”をご紹介させていただきたいと思います。



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今回、創作は創作でも、「共同創作」に取り組ませていただくありがたい機会が巡ってきていました。

お相手は、 凪由ハイルさん です。


彼女との共同創作のきっかけは、ハイルちゃんが執筆された有料記事購入特典による、イラストプレゼントがきっかけでした。

そこで私は、自分の創作に対する気持ちの試行錯誤を重ねて、彼女に共同創作を依頼し、快諾していただけるにまでに、持って行くことができました。

その辺の経緯や気持ちの葛藤は、以下の記事にてご紹介させていただいていますので、よろしければご覧ください↓


ここからは、制作が始まってからの、禧螺サイドのこころの声を主とした過程を、見て参りましょう。



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ハイルちゃんとまず

「どんな世界観の絵を描くか、まずお互いのイメージを絵にしてみよう」

という名目の下、お互いが思い描いているイメージを絵にして表わして見ました。

上がハイルちゃん作、下が私作の絵で、どちらも向かって左が私、右がハイルちゃんという構成です。


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今だから言える裏話ですが、私の方の絵には、元々背景を描いていませんでした。

というのも、私は特に、人を対象にした何かを描く時には、必ずと言っていいほどゴシック&ロリィタファッションを描くことがほとんどです。

ただでさえ、人だけでも過剰なまでに装飾していくのに、背景も装飾してしまったら、せっかくのメインとなるハイルちゃんと私が潰れてしまうと、思っていたのです。

そんなことを考えていて、送られてきたハイルちゃんの絵の背景には、大きな月と、爽やかに風に靡く木々があり、人物を潰すのではなく、人を引き立たせるような描き方が感じられ「やっぱり、背景描いてみたいな」と思えました。


世の中には、絵を「いかに魅力的に見せるか」というj技術面で教えてくれるものがたくさんありますが、それが例え正しいものであったとしても、自分の気持ちがそこに響かなければ、それは”定説であるだけ”であって、必ずしも絶対ではありません。

ここで私自身のことで、分かったことが一つ見つかりました。

「私は、教えられたことについて、また自分が”こうでないといけない”と思うことについて、強く囚われる傾向にある」。

これを実感するのに、まさか自分が好きな分野で、好きな人との作業で体感するとは、思いもよりませんでした。

ですが、それを知った状態が、安全で安心して自己開示できる状況の下だったので、落ち着いて向き合うことが出来ました。


自分の認知に迎え合えたことも相まって、私は「諦めていたこと その1」をやってみました。

「背景、描いてみよう」。


また、それだけに留まらず、私はどういうわけか、ハイルちゃんの描く顔の表情がすごく好きなのです。

私の描く顔は漫画・アニメタッチであるのに対して、ハイルちゃんはリアルの人間の顔に寄せられています。

リアルの人間の顔のタッチに苦手意識があったのですが、ハイルちゃんの、ほぼ毎日絵を描いて投稿されている作品をみていると、次第に、「真似してみたいとか、このタッチで描いて欲しいと思うようになるなんて…」と、自分の気持ちの変化に驚いていたところでもあります。

ハイルちゃん自身が、試行錯誤を繰り返し、一定の力をつけても、それでも画力を磨き上げようとする気持ちが絵に出ていて、その熱く遠くを見つめる瞳の表情が、私の琴線にふれたのだと考えています。

共同創作を申し込む前には、もうすっかり、彼女が描く顔のとりこになっていたので、承諾していただけたら、顔の表情はなんとしてでも、ハイルちゃんに顔を描いて欲しいと思っていました。

結果としてそれが叶って、今こうして記事を制作している横で、描いてくださった顔を見ながら、ご機嫌にキーボードを叩いています。



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続いては、構図やお洋服、装飾です。

構図はハイルちゃんにお任せしました。


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ご本人さんは、縦描きが苦手であると教えてくださっていました。

私には「苦手さ」が伝わるどころか、「まなび」が降ってきました。

実は私、人物の横向きを描くのが滅法苦手なもので…ハイルちゃんの構図のおかげで、

横向きの人を描く資料になったことに加えて、衣装を描く時に、ハイルちゃんの線を上からなぞり、顔と身体の比率や身体の描き方を、「そのまま描く感覚」で体感できたことによって、自分の描き方のクセが見えました。

このことに気付けたのは、個人的に、とても実りある嬉しいまなびでした。


線画1(トリミング済み)


線の描き方一つとっても、相手を知るのに、簡単なものなど、何一つないと実感しました。

同じ線をなぞっているだけなのに、描いている人が違うだけで、力の入れ具合や、線が入って行く角度が違うと、身体も普段と違う動きをすることがわかるのだと思うのですが、上手く線を引けないのです。

実際に「相手が描いたものをなぞって描く」という体験してみたことが、とても大きかったです。


線一本でこうした状態だったので、衣装の雰囲気を読み取って、さらにヘッドドレスという装飾を、形にしたハイルちゃんの創造力には、驚かされるばかりでした。

このデザインを見て、一瞬「これが売ってあったら絶対買う」という気持ちにもなっていました。

衣装の柄は、お互いがお互いの柄をデザインしました。

一つの要素が確立しているデザインも好きですが、こうしたいろいろなものが混ざった、まるでその1着にストーリーが示されているお洋服が大好きなのです。

だからこそ、ハイルちゃんのサプライズは、サプライズ越えの嬉しいことでした。


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というわけで、ここからハイルちゃんのお洋服解説に参りましょう。


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個人的にこだわったのは「デザインに百合を使ったこと」と「黒の使い方」です。


彼女から「水色が好きだ」ということを聞いていたので、何としても「水色を全面に押し出しつつ、黒も主として使う」という、明暗使い方に頭を抱えました。

黒と水色でよく見るデザインは、「かわいい」「ポップ」な感じが全面にでているもので、個人的な感性でゴスロリに当てはめて言えば、かわいくて活発な雰囲気のロリィタが多いです。

ただ、この絵の趣旨は「二人それぞれの未来に、夢を抱く」という「荘厳さ」があったので、その趣旨を壊すような衣装は描けません。

「黒も水色もあって、それでいて荘厳さを象徴できるような色の組み合わせってなに…?」

そう思いつつもアイデアが浮かばず、数日手をつけられなかったのですが、そこは別で進めていた「フォロワーさんを描いてみた」に、助けられました。


この絵と、私が描いた別のフォロワーさんのイメージ絵を並べてぼーっと見ていると、ハイルちゃんが描いてくださった薔薇と、私が描いた百合に目が行きました。

薔薇と百合は、両方とも女神に愛されし花であり、また、キリスト教の聖母マリアを象徴した花だと言われています。

ここで、ハイルちゃんの描いてくれた薔薇を引き立たせるために、関連しつつも違う柄を描いて、深い部分で繋がりを感じられたら素敵だと思い、彼女のお洋服には百合を描くことにしました。

もう一つの問題、「黒と水色問題」も、百合を描くと決めてから、なぜかすんなり解決しました。

解決の糸口が、

「百合に合う、黒と水色を探せばいいんだ」

という直感に従い、黒という名のグレーを選びました。


百合の模様は、古代クレタ島という、ギリシャ神話の元になった島で非常に愛され、壺や絵画の装飾に多く用いられました。

黒ドレスのフリル部分にある二列の百合は、ハイルちゃんがこれまで経験した全てを、百合が紡がれるイメージで描いたものです。

「昔」というのは、少し調べれば遡れるような年代の話ではなく、古代神話が生きていた時代のことで、ハイルちゃんのルーツは、そういった部分からも今まで生き残ってきてくれたからこそ、私は「ハイルちゃん」というお人に、関わらせていただいていることができています。

ハイルちゃんは、関わってくれる人を大切にしてくれる方であると同時に、ご自身の家族をとても愛している方ですし、ご家族にとても愛されている方です。

それは今の家族だけではなく、ハイルちゃんのご先祖様がその時代を生きて、今の時代につないでくださったからこそ、ハイルちゃんという存在があるのだと、思っています。

ですので、この柄は、ハイルちゃんのルーツに感謝するとともに「あなたのご家族にも、感謝しています」という、私の気持ちです。


水色ドレス部分の百合は、そんな家族のルーツの中で大事に育てられたハイルちゃんの百合が、今、大きく咲いているという情景をイメージしたものです。

晴天の下、清らかな風の中で靡く百合は、その佇まいだけで、周囲の傷付いた人たちを優しく寄り添ってくれます。

彼女はまさに、そんな百合の姿を体現したような存在です。


そして、百合をモチーフにした胸のリボンです。

ハイルちゃんは既存にあるものを、自分らしくアレンジして使いこなしてしまうという、ディズニーのティンカー・ベルのような、「ものづくり」のセンスも光るので、こんなリボンを自分でアレンジして使ってしまいそうだなぁという、想像でできたものです。


そうして一緒に完成させたのが、この絵です。


是非、ハイルちゃんサイドの製作話も覗かれてみてください。

彼女の創造力は、舞い踊る風の如く、やわらかでいて、しなやかです。



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ハイルちゃん。

私が「もう無理だ」と諦めていた「誰かと何かをして見える」世界を、景色を、見に連れてくれてありがとう。

私は、自分が広げて行く世界を、諦めたくないと思ったよ。


これからも、さまざまな出逢いがあるし、別れも経験すると思う。

ここで一緒に共作した時間は、感情は、想いは、未来で必ず私を助けてくれると、信じてるよ。

そうして前を向けたのは、ハイルちゃんとの共同創作だったから。

共作する最初の相手が、あなたでよかった。


ハイルちゃんと、私と、この記事を見てくださっている全てのクリエイターさまに、薔薇と百合と創作の加護が、ありますように。



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トップ画像は sassa様 からお借りしました!

ありがとうございました。


みなさんからのスキに、いつも癒されています。

この記事にお時間をいただき、ありがとうございました!


それでは、今日はここまでです。

みなさんも、クリエイターさんとよき交流を!



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