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かぞくってなあに? All about families 〜家族と気持ちが違ってても、あなたはあなたのままでいいのよと後押ししてくれる本〜(出版 2019/4/12)

今日も家族にまつわる絵本の紹介です。

今回は「里親」に大きく限定せず、
多様な「かぞく」について考えたい方向けに。

ステップファミリーや、シングルの方
祖父/祖母に育てられてる方も読みやすい本です。


「かぞくって どんなもの?」「かぞくって なんのためにあるの?」
国籍も性別も構成もいろいろな現代の家族のかたち。
さまざまな視点から探り、楽しいイラストで説明します。
さぁ、大切な家族について、一緒に考えてみましょう!

Amazon紹介ページより

著者について

フェリシティ・ブルックス(Felicity Brooks)
英国Usborne Publishingの編集長兼作家。辞書編集者を経て、1980年代後半から多くの児童書をがけている。

石津ちひろ
1953年愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。
3年間のフランス滞在を経て、絵本作家、翻訳家として活躍中。著書に『きっとみずのそば』(荒井良二・絵/文化出版局刊)、訳書に「リサとガスパール」シリーズ(ブロンズ新社)ほか多数。
(Amazon紹介ページより)


All shapes and sizes かぞくのかたち いろいろ

という題名のページには、可愛いイラストでいろんな家族、
・大人数
・シングル
・おとな2にん
・動物も一緒に
・みんな背が低い
・みんな背が高い

などのイメージが伝わりやすいように描かれています。


What is family for?  かぞくのやくわり

ここもかぞくって何をする人?というのをイラストでわかりやすく書いてあり。


(個人的には。ヤングケアラーの人はこれをみて
「こんなの、家族はしてないよ?」とおもうんだろうか、
家族ってこんなふうにしてくれるものなのかな??といろんな複雑な思いを持つのかな−と思いながも、楽しく読めるページでした。)


一番私がオススメしたいところ


Families and feelings かぞくのきもち

ここは日本の本ではなかなか珍しい構成だな、と思うのですが

家族だからってみんながおなじきもちになるわけじゃないよ、
というのを明確に書いてくれているページです。


子どもの目線でもわかりやすく、
違ってても大丈夫よ、という優しいメッセージが飛び交っていて

私はとても優しい気持ちになりました。


一つの食べ物を好きな人も、嫌いな人も居るし

喧嘩ばっかりしている人もいるし、

ペットが亡くなったらみんなで悲しいときもある。



赤ちゃんが生まれてきてくれてそれだけで家族がとっても幸せになることもあるし、なにげないことで家族で幸せを感じることもあるよね、と。


日本だと「家族なんだから」と同じ属性であるから同じようにしなきゃいけない、と受け止めてしまいがちなセリフが多いのですが、


家族でも別の個体だから、違っててもいいのよ、という本は私はスキだなと思っています。


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今までにこんな本を紹介していますので、もしかぞくにまつわる本を読んでみたい方は見てみてくださいね(^^)