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【育児】ディズニー映画「ウィッシュ」の中だけ?親や政府も18歳の夢を奪っていない?【心理学】


はじめに

前回の記事の続きです。まだの方はこちらからどうぞ!

そして、この記事を読む前に留意点です。

  • 多少ネタバレ要素を含みます

  • 先入観を持ってみると面白みが欠けるので、実際映画を見てからがおすすめです

  • よって今後見る予定がない人や、すでに見た人が対象です

該当しないと思ったら、またあとから来てください。
(フォロー、ブックマーク、スクショなど手間のない手段を使う癖をつけるのがおすすめです)

待っています!

ウィッシュの国では18歳で夢を「預けられる」

ウィッシュでは18歳になると、王様に願いを預け、城の中で守ってもらいます。
そして、18歳になった人は願いを捧げたあと、自分が何を願ったのかを忘れてしまいます。
王様は「叶わないかもしれない願いを持ち続けていることは心の負担になるから軽くしてあげている」のようなことを言っています。
なるほど、王様の言うことは筋が通っている気もします。
間違っていますが。
本来は負担になる人と、そうでない人をちゃんと分けた上で、本人同意の上で預かるべきですね。

では現代社会において、この王様にあたるものは何でしょうか?

ウィッシュの王様は親なのか


子供「私の夢はYouTuberになることです!」
親「何を言っているの!
 あんなのごく一部の特別な人しかなれないの!
 現実をみなさい!
 宿題やった?
 返ってきたテスト見せて!
 もう少しがんばったら志望校に届きそうだから、今は我慢しようね。
 合格したらやりたいことができるよ!
 それまでおあずけ。」


数年後

子供「将来は公務員になりたいです」
親「うんうん、安定していていいと思う!がんばろうね!」


数年後

大人(元子供)「公務員になったよ。でもやりたいことってなんだったっけ?なんのために生きているのだろうか」


子供の夢を親が一度預かり、忘れさせ、親が信じる理想を子供に強要する。
構図はほぼ同じだと思います。
私は心理師なのでいろいろな人を見ていますが、このような環境をいくつも見てきました。

例えば、あなたの親をイメージしてください。
あなたの親が、あなたの将来についてアドバイスをたくさんくれているのをイメージしてください。
「結婚しなさい」
「家を持ちなさい」
「実家に返ってきなさい」
「子供は早い方がいい」
「投資は危ない」
「空気を読みなさい」
「世間様に顔向けができない」
「みんなと違うことはしないで」
「女(男)の子らしくしなさい」

など、子供からしたら「黙って!」ってアドバイスをたくさんくれますね。

では、自分の子どもは、親をどう思っているのでしょうか。
同じように思われていないでしょうか。
視点を変えてみると、景色は随分変わります。
こういったことを心理学ではリフレーミングといいます。
フレームは枠ですね。枠を付け直すのでリフレーミングです。

この作業は心理師にとっては重要なものです。
当事者は気づかないので、第三者が気づいて、適切に「本人に気づかせてあげる」必要があります。
直球を投げるとまたトラブルのもとになります

ウィッシュの王国は日本(政府)なのか

私はウィッシュの王国は日本だ!と思ったときに、7つの習慣の動物学校という話を思い出しました。

昔々、動物たちは「新しい世界」のさまざまな問題を解決するために、何か勇敢なことをしなければならないと考え、学校をつくりました。
学校では、かけっこ、木登り、水泳、飛行を教えることになりました。
学校の運営を円滑にするために、どの動物も全部の科目を学ぶことになりました。
アヒルは、水泳の成績は抜群で、先生よりも上手に泳げるくらいでした。
飛ぶこともまずまずの成績でしたが、かけっこは苦手です。
かけっこの成績が悪いので、放課後もかけっこの練習をしなければなりませんでした。
水泳の授業中もかけっこの練習をさせられました。
そうしているうちに、水かきがすり減ってきて、水泳の成績が平均点まで下がってしまいました
学校では平均点ならば問題ないので、アヒルの水泳の成績が落ちたことは、アヒル本人以外は、誰も気にかけませんでした

ウサギは、かけっこはクラスでトップでした。
ところが水泳が苦手で居残りさせられているうちに、すっかり神経がまいってしまいました。
リスは木登りの成績が優秀だったのですが、飛行の授業で、木の上からではなく地上から飛べと先生に言われて、ストレスがたまってしまいました。
練習のしすぎでヘトヘトになり、肉離れを起こし、木登りの成績はCになり、かけっこもDに落ちたのです。
ワシは問題児で、厳しく指導しなければなりませんでした
木登りの授業では、どの動物よりも早く上まで行けるのですが、決められた登り方ではなく、自分のやり方で登ってしまうのです。
学年末には、泳ぎが得意で、かけっこ、木登り、飛行もそこそこという少々風変わりなウナギが一番高い平均点をとり、卒業生総代に選ばれました。
学校側が穴掘りを授業に採用しなかったので、プレーリードッグたちは登校拒否になり、その親たちは税金を納めようとしませんでした。
プレーリードッグの親は子どもに穴掘りを教えてくれるようアナグマに頼み、その後、タヌキたちと一緒に私立学校を設立して、成功を収めました。

スティーブン・R・コヴィー著『完訳7つの習慣人格主義の回復』キングベアー出版

この動物学校の話は日本の教育を的確に示してくれていると思います。

長所を伸ばすよりも、短所がものすごく気になる。
リスクをとらないリスクが最大化している。(これは王様も同じですね)

これによりいわゆる「ギフテッド」がつまみ出されています。
そして「発達障害」という扱いを増える人が増えています。
平均値からプラスマイナス何%に入らないとだめなのです。
だから得意なことがある人は、願いを差し出し、欠点を埋めることに集中しなければなりません。
将来ノーベル賞受賞者になるかもしれない子どもでも、マラソン大会で標準タイムを目指さないといけないのです。

私はメンターからこんな言葉を頂いたことがあります。
日本の教育は従順な納税者を作るためもの。それ以上でもそれ以下でもない
なるほど。そのとおりだと思いました。

王様も
「反乱因子はつぶして、言うことを聞いていればいい」
みたいなスタンスですからね。

では現代におけるスターは?

ウィッシュでこの状況を打破するきっかけとなったのはスターでした。
現代にスターはいません
終了です。解散!

となると悲しいですね。

残念ながら学校や周辺を探してもスターはいません。
いるとしたら、「今いるコミュニティの外」です。

学校や職場、家族ではないところ。
スターは宇宙から来ました。
私達の宇宙はどこでしょうか。
そう、ここです。
インターネットです。
世界中と繋がっている宇宙のようなものです。
では、その宇宙でどうすればスターに出会うことができるのでしょうか。

それも映画が教えてくれています。
星に、願いを
そう、願うのです。

「何いってんの?この人?」
と思われた方、あなたは正常です

具体的には
SNSなどで言語化して、発信する
ということです。
その言語化された願い(wish)は、誰かの目に止まるはずです。
だって宇宙は広いのですから。
その中にスターはいます。

そんなに都合よくスターは現れない?
そういうときはこうです。
叶うまで祈り続ける
です。
スターに出会えるまで、言語化して、発信し続けます

そうすると、同じ悩みや目標を持つ人が集まります。
その中には自分より悩みが深刻な人、長い人、乗り越えた人など様々な人がいるでしょう。
言語化すると自分の求めるwishを客観視することもできます

ウィッシュでは最後の方に、協力して空を飛ぶという夢に向かう場面がありました。
その2人を引き合わせたのは誰でしたか?
王妃様ですね。
この王妃に当たる人をメンターといいます。
当事者だからこそわからないことを、解決するアドバイスをしてくれます。
もしこの文章で少しでも気づきが得られたなら、私はあなたのメンターなのかもしれません。

メンターは実際に(リアルに)知り合いでなくてもよく、本や、歴史上の人物でも大丈夫です。もちろん。一人でなく、たくさんいたほうがいいです。
メンターの概念を学ぶにはこちらの本がおすすめです。

(将来)自分の子どもが「私の夢はYouTuberになることです!」といったら、あなたはこう言ってあげてください。

「この願い、あきらめることは、ない!」

さいごに

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます!
ウィッシュにはまだまだ心理学的な論点があります。
いろいろな側面で書きたいと思っていますので、よかったらコメント、フォローしてもらえたらうれしいです!
私の自己肯定感が上がり、記事の質と量が上がる可能性が高まります!

私の叶えたい夢(wish)は、こういった記事を通じて、読んでくださる人の習慣と行動によりよい影響を与え続けることです。

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