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fukushima report 2017

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#原発

いつの間にか国は「事故が起きたら原発周辺住民の被曝はやむなし」に政策転換 原子力規制庁に直接確認したら本当だった

いつの間にか国は「事故が起きたら原発周辺住民の被曝はやむなし」に政策転換 原子力規制庁に直接確認したら本当だった

 万一、再び福島第一原発のような事故が起きて、放射性物質が周辺に大量に漏れたとき、次回は国は原発付近に住む住民をどう避難させるつもりなのか。これは同事故を発生時から取材し続けている私のような記者にとって、もっとも重要な関心事のひとつだ。同事故では、国の失敗から、23万人が放射性物質に被曝するという最悪の結果を招いたからだ。

 洪水や土砂崩れのような「一般災害(知事や市町村長が避難指示を出せる)と

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津波と放射能汚染で消えた街・JR常磐線・富岡駅前

津波と放射能汚染で消えた街・JR常磐線・富岡駅前

 2011年の東日本大震災後、フクシマに取材に行くと、よく足を運ぶ場所がある。福島第一原発から約15キロ南にあるJR常磐線・富岡駅(双葉郡富岡町)である。同じ場所に何度も行ってみることで「復興」の実像が見える。一種の「定点観測」である。

(冒頭の写真は2014年5月15日に撮影した富岡駅の様子。津波が運んだ自動車がホームで引っかかってそのまま草むしていた)

(2017年9月15日付『河北新報』

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