見出し画像

ガラクタだらけの10年を1冊に。

――我楽多って表記がいいですよね。他人からしたら役に立たない値打ちのないものかもしれないけれど、自分の楽しみが多く詰まったもの。言い換えれば、宝物なのです。僕にとってはかけがえのない宝物を集めて、宝箱のような1冊をつくります。


人生は物語。
どうも横山黎です。

毎月最終日はニーズとか全く無視して僕の過去についてつらつらと書いています。今月もこの日がやってきたので、僕の書きたい過去のことを書きたいように書いていきます。

今回は「ガラクタばかりの10年を一冊に。」というテーマで話していこうと思います。


📚懐かしみたがり屋の僕

僕が小4のときに担任の先生から呼ばれていたあだ名が「おじさんぽじさん」であるくらいに、この若さにしてじじくさい一面があるんですが、それはやっぱり、僕に懐古趣味みたいなものがあるからだと思います。

この半年くらい、自分の作品を口実に旧友たちと会ってきたんです。お酒を呑めるようになったから、いい意味で口が軽くなって、時間が経った今だからこそ打ち明けられる秘密を話したりする。その答え合わせや伏線回収が好きで、久しぶりにあの人に会いたいなと思うことが多いんですよね。

昨日も寝る前に、自分が過去に書いたnoteの記事を読み返していました。たかが一年前のことなのになんだか懐かしくなります。いろんな思いを抱き枕にして意識がなくなりました。

僕の初書籍『Message』も、僕の20年分のメッセージを込めようと思ってつくった物語ですし、やっぱり根っからの懐古主義なんだと思います。

そんな僕だから思い付いたのでしょう、僕がこの10年で書いてきた短編を1冊の本にしようと。


📚ガラクタだらけの10年

中学1年生から大学4年生の間の10年で綴った物語で短編集をつくろうと考えているんです。その学年で書いた作品を1つピックアップして収録します。僕は今大学3年生なので、大学4年生の物語はまだありません。4月になったら新作の短編を書くつもりです。

コンセプト的に面白いし、懐古厨の僕からしたらことあるごとに読み返してしまいそうですが、忘れてはいけないのがガラクタだらけだってこと。

中学生の書いた作品のクオリティなんて高が知れていて、読んでいて恥ずかしくなるようなものあります。今の自分の筆力に満足しているわけではありませんが、過去の僕の作品の未熟さは拭いきれません。

ただ、この短編集の魅力のひとつは、成長の過程がみえることだと勝手に思っています(笑)少なからず言葉選びや言葉運び、物語の構成力には成長がみられるので、子どもの成長を見届けるような気持ちで読んでもらいたい作品です。


僕は「人生は物語」というフレーズをよく使います。物語のような人生を送っていきたいし、人生を物語にしていきたいのです。それが言語化できたのはこの2,3年のことだと思いますが、その姿勢自体は昔からあったんですよね。自分の過去の作品を読み返すと、自分の人生をベースにした物語が思いのほか多いんです。

たとえば、『僕が初めて、明日は学校に行きたくないと思った日』という作品があります。内容はタイトルの通りです。僕は学校が好きで、毎日通うのを楽しみにしていたんですが、そんな僕が、高校時代、明日は学校に行きたくないなと思った日があったんです。それをそのまま紙面に起こした物語です。

若干脚色もあるけれど、事実を基にした物語です。ちょっと前にnoteで公開したので、興味ある人は覗いてみてください。
#誰もいない

だいぶか弱い僕の話ですが、これを文芸部の部誌に載せたとき、話したこともない後輩から「涙が出るほど感動した」という感想を人づてに聞きました。それが僕にはうれしくて、誰かの心を動かせる物語をつくれたことを喜ぶのと同時に、それが自分の経験をベースにしたものだったから人生を物語にしていく可能性を見出したんですよね。

もちろん、『僕が初めて~』も書き殴ったような文章で書かれていて、ガラクタではありますが、ガラクタだからこそ届くメッセージがあるんじゃないかなと希望を託しています。在りし日、後輩の心を動かしたように。

それに、僕は思うんです。

ガラクタガラクタいっていますが、僕にとってはひとつひとつが宝物で、それを集めた短編集は宝箱になり得ると。



📚宝箱のような1冊を

ということで、多分4月末とかになりますが、僕の10年の間に綴った短編集『我楽多だらけの宝箱』を出版する予定です。小説『Message』同様、Amazonのサービスを使って出版します。

我楽多って表記がいいですよね。他人からしたら役に立たない値打ちのないものかもしれないけれど、自分の楽しみが多く詰まったもの。言い換えれば、宝物なのです。僕にとってはかけがえのない宝物を集めて、宝箱のような1冊をつくります。

詰め込む宝物は以下の通りです。

中1 正義の在り処
中2 BIRTHDAY
中3 ムーンライト・ラブ
高1 僕が初めて、明日は学校に行きたくないと思った日
高2 夏の果の輪唱
高3 ミント
大1 人生で2度目に、明日は学校に行きたくないと思った日
大2 桃太郎
大3 初めましての恋
大4 (新作)

ジャンルはばらばらだし、ノンフィクションも混ざっています。それでも自分がそのときに書きたいものを書いていて、伝えたいことをその中に込めています。今にも通じる変わらないものの存在も確認することができるので、個人的に面白い1冊になったかなと思います。

需要があるのかは分からないけれど、とりあえず完成してから考えます(笑)小説『Message』のときもそうだったし、なんとかします。最後の新作はどんな作品にしようか悩んでいますが、少しは需要がありそうな話を書こうかな、人生をベースにしていない、作品自体の面白さを追求してみようかなと思います。


届け始めるのはまだ先ではありますが、5月には文学フリマ東京36があるのでそこで売り出すのはひとつの選択肢ですね。そういえば僕はライブをやるとか言っちゃったので、そこでグッズ感覚で販売するのも手かなと思いました。詳細はまた後日、とりあえず今のところ考えていることをまとめてみました。

ガラクタだらけの10年だったけど、これからの10年は我楽多だらけにしたい。自分が楽しむことを忘れないで、かつ誰もが眩しがるような光り輝く日々を過ごせたらなと思います。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20230131 横山黎


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?