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第2回 REIONE Project アダムグラント「Give&Take」コーチングメソッド開発チームの活躍! ~プロジェクトのきっかけ~

一般社団法人REIONEの河西です。10月24日の投稿に続いて、会員によるプロジェクト「Give&Take」コーチングメソッド開発チームの活躍を、レポートします。先日、REIONE内で実証実験を開始した際に、メンバーにインタビューをした内容をたっぷりお届けしていきます。

【10月24日の記事はこちら↓↓】

メンバー紹介

このプロジェクトは、REIONE会員内で関心領域の近しい人同士によるコラボレーションにより進められます。これらの活動を“REIONE Project”と呼んでおり、その1つのプロジェクトになります。

リーダーの中野、金藤と私の3名でスタートを致しました。それぞれ、コミュニティや組織における人の活躍に対して強い興味をもつメンバーで構成をされました。

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中野在人(プロジェクトリーダー)

大手上場大手メーカーの現役人事担当者。新卒で国内最大手CATV事業統括会社(株)ジュピターテレコムに入社後、現場経験を経て人事部にて企業理念の策定と推進に携わる。その後、大手上場中堅メーカーの企業理念推進室にて企業理念推進を経験し、人材開発のプロフェッショナルファームである(株)セルムに入社。日本を代表する大手企業のインナーブランディング支援や人材開発支援を行った。現在は某メーカーの人事担当者として日々人事の仕事に汗をかいている。


kinto プロフィール

金藤美樹穂
「哲学カフェMii」主催者。MBA取得2年間で「大人の学び/対話の力」に興味を持ち、Miiを立上げ。「大人の学び」に関する論文作成中。趣味は水墨画/サルサダンス。

このプロジェクトはどうして始まったのか?

河西「このプロジェクトの発端って、何だったのでしょうか?」
中野「以前に一度、読んだ本ではあったのですが、アダムグラント氏が書かれた ”Give&Take” という書籍があります。人間関係において、人に与える傾向が強い ”Giver” と、人から受取ろうとする傾向が強い ”Taker” の人生における成果を考察した書籍です。2020年の3月頃、偶然お会いした方が ”Give&Take” のお話をされていて、改めて興味を持ちました。」

中野「ちょうどそのころ、オリエンタルラジオの”あっちゃん”がYou tubeで、 ”Give&Take” を要約したコンテンツを配信していたんです。動画を視て、コロナ禍において大変な思いをされている方が多くいらっしゃる中で、互いに支え合える理論だと、背中を押された気分になりました。」

中野「特にこの理論とコミュニティの力を掛け合わせる事で、価値が高まる仕組みを創れるのではないか。そんな期待が持てたのです。」

河西「経緯について理解できました。この後、急展開を見せますよね?」
中野「そうなんです、そこから、何故か急にアダム・グラント先生にメールを書かなくては…と思い立ちまして」
金藤「急に、降ってきたんですね(笑)」

中野「『 ”Give&Take” の理論を活用した、ポジティブなコミュニティを東京で実現したいんです!』ってメールに書いて、送りました。そうしたら『Wonderful!』ってお返事が返ってきて、これはもうやるしかないな、と(笑)」

プロジェクトへの参加経緯は?

中野「実はこのプロジェクト、REIONEで話をする前に、別の友人を二人ほど誘ってみたんですが、断られてしまったんです。」
河西「それは何故ですか?」
中野「やっぱり、お金にならないとか、忙しいとか…。一方でアダム・グラント先生からは、アメリカでの関係者を紹介してもらったり、アセスメントの手ほどきなどを受けていました。徐々に環境が整ってきていた矢先に、REIONEで河西さんと話す機会があり、意気投合したという経緯ですね。タイミングは本当に良かったです。」

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今年はコロナもあり、8月のお盆休みの時期も遠出をしづらい状況だったので、たまたまオンラインで話したことがきっかけで、このプロジェクトは動き出していくのです。その後、更に強力なメンバーとして金藤が加わってくれました。

河西「金藤さんは、どうして、あの誘いにのってくれたんですか?」
金藤「もともと、 ”Give&Take” のコンセプトに共感する部分がありました。自分自身の考え方に近いものが、アカデミックな理論として書籍となり、提唱されていた事も嬉しかったです。この内容を多くの方に伝えていく事は、私自身にとっても、魅力的で意義を感じました。」


なぜ私たちは、人の将来に?組織の将来?に興味を持つのか?

幸か不幸か、この3名はほぼ同じ時期に、ビジネススクールで経営学を修めたという共通点があるメンバーでもあります。

「如何にして収益をあげるか?」ということを学んだ直後の3名が、目先の収益よりも、他人にGiveし、関わる人の将来、組織の未来の成功に寄与する為の活動に何故、至ったのでしょうか。

金藤「もともと人の幸福に興味がありました。幸福の要素を分解すると『金銭的・物理的幸福』と『精神的・心理的幸福』があるように思います。今までは、お金があれば幸せという風潮があったと思います。一方で、『金銭的幸福』だけでは満たされない方々をお見掛けしたこともありました。」

金藤「 "精神的幸福" においては、繋がりや信頼性が作用しているように思います。今回のプロジェクトでも、中野さんが二人の友人に断られたけれども、現在こうしてスタートを切れているのは、繋がりの力が後押した結果だと思います。 "支え合う事の威力" をもっと知ってもらえる活動をしていきたいです。」

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金藤は、今、別のプロジェクトで「哲学カフェ」という取り組みを通じて、 "幸せ" や "お金" 等の価値観について、自問自答する為の場の提供を続けています。

金藤「『無いから奪う』という考えた方より、『無いから生み出す』という活動を提唱し、みんなが豊かになれると良いと思います。」

中野も、”Give&Take”の書籍の中で一番印象的だった問いは「もし、自身がお金を持っていなかったら、あなたは相手に何を提供しますか」という言葉だったそうです。

このプロジェクトにとって成功とは何か?

中野は、最終的にはこのコミュニティの中で、お金ではない循環の仕組みを創る事が出来る事なのでは、と意気込んでいます。

河西「私たちの考えを話すと共感して下さる方々がいらっしゃる事は、活動を通して体感がありますが、まだまだ難しさもありますよね。TakerにもTakerの正義があると思いますし、現時点で社会のシステムは金銭的価値を増やす為の仕組みとして、機能している部分は否定できないと思います。」
中野「金銭的価値を0にしたいという話ではないと思います。Giverとして関係性資本等、様々な形に変わった資本は最後に金銭的価値として返ってくることもあるはずです。現に ”Give&Take” の著書の中でも、成功したGievrの方の金銭的価値の面でも成功しているという記述がありました。」

金藤「この考え方、メソッドでお金儲けできるというものを創るための活動ではいけない気がします。このメソッドを取り入れ実践された方々が、日々のお仕事や活動において成果に繋げられる世界観を実現したいですよね!Giverとコミュニティの中で出会う事で、価値観が変わり、ゆくゆくは社会に影響を与えるような活動になったら」

このような考えをもつ3人による、プロジェクトは現在、REIONE内で協力してもらえる仲間の手を借り、実証実験をスタートしました。次回はその取り組みについて、触れていきたいと思います。ご期待ください。

(つづく)

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