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アートとはアイドル活動である。

◆アートとは何か

アートとは業界ルールに則って戦いながら「アートとは何か?」を再定義し続けるアイドル活動と言える。

アート業界をアイドル業界に例えると、まだ売れていないけど魅力溢れる歌手をプロデューサーとオーナーがサポートして一大ムーブメントを起こして大ヒットを狙うことに似ている。ここで言う歌手がアーティスト、プロデューサーがアートアドバイザーやギャラリー、オーナーがコレクターとなる。

アイドルが路上ライブでスカウトされて箱ライブデビューからアリーナツアーを重ねてビルボードにランクインして伝説の歌手になるのが夢なように、アーティストもグループ展でスカウトされてギャラリーデビューから美術館巡回展を重ねて名だたる美術館に永久保存され美術史に名を残すのが夢。

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音楽では有名になればファンがついて富と名声を短期間で得られるけど、芸術では存命中に有名になっても、すぐ売れなくなって消滅する作家もいれば、死んでから有名になって不動の地位を得る作家もいる。音楽が今を楽しむ大衆向けの文化だとしたら、芸術は過去と現在をつなぐハイヒエラルキーの富裕層向けの文化。大衆芸術と純粋芸術なんて区別されていたりする。音楽は今ココのみんなで盛り上がる一体感を楽しむものだけど、芸術はごく一部の作品に限り簡単に時代を超えて鑑賞者と一対一で対面し続ける。

名だたる偉人を上げてみると、洋楽でいうモーツァルト、チャイコフスキー、ビートルズ、マイケルジャクソン、エド・シーランが芸術でいうレオナルド・ダヴィンチ、ゴッホ、デュシャン、アンディ・ウォーホル、カウズって感じ!

音楽アイドルは今ココの人々を魅了する音楽を作り続けなくてはならないが、現代アーティストは「芸術とは何か?」の答えを勝ち取るために昔の偉人たちとも戦い続けないといけない。なんとも分母の大きいブランディング戦争と言える。

音楽業界にも専門的なルールがあるように、アート業界にも成り上がるためにはルールを守らないといけないんです。次回はアート業界のルールについて綴ります!

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