くも膜下出血発症当日の記憶

こんにちは、ワイマニです。

私のTwitterです。
https://twitter.com/chu5169d1

今日は、私がくも膜下出血を発症した当日のお話をしたいと思います。
多少の頭痛くらいで病院に行くのが億劫だと感じている人も多いと思いますが、良かったらこの記事を読んでみてください。

私はトレーニング歴15年の筋トレバカですが、くも膜下出血が発症するまでの3か月間は、忙しい仕事と不規則な生活が続いていた為、トレーニングから完全に離れていたんですよね。

朝から晩まで営業活動に明け暮れ、平日の宿泊先はビジネスホテルで過ごし、週末のみ家に帰宅するといった不規則な生活を送っていました。
筋トレができない環境と、仕事のストレスからか、その3か月間は毎晩浴びるようにアルコールを飲み続けていましたね。

頭痛に悩むことは以前からあったんですが、今考えたら、くも膜下出血が発症する3日前からは、頭の痛みが異常に強かったです。
明らかに通常の頭痛とは違う感覚でしたので、違和感を感じた私は、病院を受診することを決意しました。

しかし今思えば、あの時、病院選びから既に間違ってしまっていました。
個人病院の脳神経外科を受診しましたが、MRIで問題なしと診断。
何故か痛み止めの注射を脳天に2本打たれたことによって、一時的に痛みは和らいだものの、結局その日の深夜にくも膜下出血に見舞われることになりました、、、。

発症当日は個人病院を受診後、仕事を終えてホテルに戻り、まさかそんなことが起きるなんて夢にも思っていませんから、普段通りにお酒を飲み、眠りにつきました。
しかし寝ている最中、突如として異常な頭痛に襲われ、目が覚めることになるんですよ。
まるでハンマーで誰かに後ろから殴られているような痛みで、呼吸困難になり、激しい脂汗が出てきました。
その痛みと恐怖は今でも忘れることができないのですが、私は人生で初めて「ひょっとすると自分はこのまま死ぬかもしれないな。」と思ったほどです。

その痛みに襲われている最中の行動が、後に自分自身の命を助ける要因となるんですが、私は痛みに耐えながら、ホテルのフロントに電話して救急車を呼んでもらいました。
電話の途中で、痛みのあまり意識を失うことになるんですが、ここで救急車を呼べていなかったら、きっと私は翌朝、ホテルで死体として発見されていたと思います。
痛みで意識を失うってみなさん想像できますか、、、?
私はあの痛みを一生忘れることができないと思うのですが、度重なる痛みに我慢ができなくなり、遂には失神してしまうという状況でした。

救急隊員の助けにより、私は一命を取り留めましたが、救急車の中で呼吸停止と心肺停止に陥ったそうです。
しかし、幸運なことに、救急病院に運ばれた3時間後に手術が行われました。
コロナ渦で深夜の搬入に対して、この迅速な対応はあまり考えにくく、受け入れの体制が整っていたこと自体、かなり運が良かったそうです。
意識が戻ったのは、この日からなんと2か月半後でした。

くも膜下出血は発症から1週間以内の再発は100%の致死率に至ると言われており、それを含めると致死率は発症に対して50%とかなり高いのです。
生存した場合でも、その半数以上は重度の後遺症が残るとされています。

芸能人だと、小室哲哉さんの奥さんであるglobeのkeikoさんが同じ病気ですが、彼女は後遺症に悩まされており、もはやアーティストでいることができなくなっていますよね。
スポーツ選手だと、元広島カープから巨人のコーチに就任していた木村拓也さんです。
彼はくも膜下出血を発症した当日に亡くなりました。
つまり、この病気は運にかなり左右される病気なんですよね。

今年の3月、私は手術を受けた病院で、発症1年後の検査入院をしました。
私はその時、ICU(集中治療室)でお世話になった看護師3名と再会することができました。
彼らは私の顔を見るなり驚き、「え?ワイマニさんって、こんな声だったの?こんな笑顔だったの?っていうか、こんなごつい体だったの?」
と涙ながらに喜んでくれました。
ICUの時、私は意識不明の重体状態だったですし、意識が戻った後も気管切開をしてまともに喋れませんでしたし、体重は今よりマイナス10㎏でしたから、看護師からすると1年ぶりに再会した私は、何もかも別人だったのでしょうね。
私も感極まって一緒に泣き、お土産を渡し、お蔭でここまで回復したんだと感謝の気持ちを伝えました。
彼らの笑顔と涙に包まれながら、自分がどれだけ幸運な存在なのかを改めて感じました。

くも膜下出血による意識不明の重体状態から、ここまでの回復は奇跡に近いそうで、手術をしてくれた先生はもちろんのこと、看護師の方々や医療従事者の方皆さんの尽力に心から感謝しています。

くも膜下出血によって、私は一度死んだ身だと思っていますから、以前は当たり前だと思っていたことが、どれだけ価値があって、特別なものなのかを痛感することができています。
自分の健康を大切にし、周囲の人々にも思いやりと感謝の気持ちを持って誠実に接することが、人生において最も重要で、楽しいことなんだと思って今を生きています。

また、自分勝手な考えかもしれませんが、自分が好きな人や、好きなものと好きなことを共有することだけを楽しむようになりました。
自分が苦手な人や嫌いな人とは、距離を置いています。
だって、そんな時間が本当にもったいない。
人生は有限です。
私の大好きな哲学者フリードリヒ・ニーチェの名言「今のこの人生を、もう一度そっくりそのまま繰り返しても構わないという生き方をしてみよ。」という言葉があります。
病気前の私は、とてもこんな人生は送れていませんでしたが、今の私はニーチェの言葉通り、毎日を精一杯生きれていると思います。

皆さんにも、健康で幸せな日々が訪れますように。
自分自身と周囲の人々を大切にし、感謝の気持ちを忘れずに歩んでいけたらそれが一番幸せで楽しいですよね。
あ~!みんなとマジで合トレしたり、飯食いに行ったりしたいなぁ。
そして、でーひーのハンギングワイパーを目の前で見てみたいな!
モヤシがクネクネする姿を想像しただけで、もう吹き出しそうです。

次回の記事はリクエストがあった「好きなトレーニングの種目」について書いてみたいと思います。

いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。

ワイマニ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?