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百合姫読切感想・考察集17『バス・ストップで呼びかけて』
※ヘッダー画像は、みんなのフォトギャラリーより「稲垣純也」様の作品を使用させて頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。
田舎に住んでいると、案外公共交通機関というものを使わない気がする。
大人になって、マイカーを持つようになると、電車やバスといったものを少なくとも普段使いすることは皆無に等しくなった。電車はともかく、バスはここ数年単位で乗っていない。学生時代もバス通学ではなく自転車通
百合姫読切感想・考察集17『響く声』
※ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリーより、hosiart 様の作品を使用させて頂きました。この場を借りて感謝申し上げます。
夏本番といった暑さの日々が続くこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は仕事以外出来るだけ家から出ないようにしています。
外に遊びにいくのもいいのだけれど、この時期はとかくマスクと相性が悪い。マスクの下にかく汗がへばりついて不快になるし、かと言って外せない状況も
百合姫読切感想・考察集15『ふたりぐらしと3つのケーキ』
※ヘッダーはみんなのフォトギャラリーより、「rmia」さんの作品を使用させて頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。
最近、某有名店のチーズケーキを食べる機会に恵まれた。
有名店だけあって流石のお味で、何個でも食べれそうな反面、やはりお腹周りの脂肪を考えると、そもそもケーキを食べても良いのだろうか?という気持ちにもなる。結局1つだけ頂戴して、おかわりは断腸の思いで断ったのだが、2個、3個
百合姫読切感想・考察集11『パンプスにあこがれて』
ヘッダーはみんなのフォトギャラリーより「さらさ ちさ」様の作品をお借り致しました。この場を借りて感謝申し上げます。
2022年になってしまった。
なってしまった、と言うのもおかしな話であるが、「門松は冥土の旅の一里塚」なんて言葉もあるくらいである。日々老いていくという事実を噛み締めつつ、限りある生の中で、数多くの素晴らしい百合に出会えるように日々を精一杯生きていきたいものである。
とい
夏の終わりに聴きたい1曲 大瀧詠一「カナリア諸島にて」
夏の青く高い空に、立体的に伸びた白く輝く入道雲を見ると、ここではないどこかに行きたくなる。飽くことのない、旅への欲求が、それこそあの入道雲のようにどこからか湧いてきて、ただ僕を突き動かして止まない。
中古で買った愛車に乗り込んで、お気に入りの古いナンバーを響かせながら、海沿いの旧道をひた走る。周り全てが古く、それでも生まれたての南風が車の中を通り抜け、それと共に炎天の光は確かに降り注ぐ。見る
百合姫読切感想・考察集⑧「海から来たメイドさん」
暑い。
今年の夏は猛暑の見込み。6月までは夜風も涼しく、眠れない日も無かったのだが、7月に入ると一転して纏わりつくような熱気が暗闇の中から襲ってくるような日が続いている。
…夏と言えば海。青い空、遠くの空には立体の入道雲。波の音にカモメの鳴き声。どこまでも続く海沿いの道…。やはり夏の海は素晴らしい。海はロマンと恋が作られる場所…。
というわけで、何のひねりも無い前置きで申し訳ないが、