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「人間は忘れる生き物」と認めるだけで勉強効果が上がる

人間は忘れる生き物だ。本当によくできている。
その能力のおかげで、嫌なことを忘れることができる。

小さな頃にしてしまった恥ずかしい失敗を今でも全て覚えていたら、とても辛い人生になってしまうだろう。
忘れるという能力のおかげで今日も楽しく1日を過ごすことができる。

しかし、その忘れるという能力も勉強に対してはマイナスに働く。せっかく覚えた英単語や歴史の年号も数ヶ月経てば完全に忘れてしまう。

人間が生きるために必要な能力が勉強の妨げになってしまうのだ。

それでは、どうすれば忘れるという基本的なことを克服して勉強効率を上げることができるのだろうか?

この記事では人間の忘れるという能力を考慮した勉強法を紹介する。

人間が物事を覚えておくために必要なこと

まずは人間は忘れる生き物だということを認識した上で、忘れずに覚えておくために必要なことがある。

思い出す

自分の電話番号や住所を忘れることは少ない。なぜなら、役所やECサイトなど様々なところで思い出すからだ。

人間は一度覚えたことを何回も思い出すと、その記憶は大事なものだと認識して忘れないようになる。

何度も出会う

学生時代に大量に覚えた英単語はほぼ忘れてしまったが、ExitやMeetingなどの単語の意味は英語の勉強をしていない人でも覚えているだろう。

それらの言葉は日本でも使われるため、日常生活の中で何度も出会う。

何度も出会う記憶は大切な記憶だと脳が認識するため忘れることはなくなる。

印象づける

強い印象がある記憶も脳から消えることはない。

とても面白い語呂を使った年号暗記はこの人間の特性を利用している。

クスッと笑ってしまうような語呂合わせを作ることで、記憶に定着させるようにしているのだ。

覚えようとしなくても覚えてしまうのがいい勉強

3年ほど前に世界中で大ヒットした鬼滅の刃の中で「生殺与奪の権」という言葉が登場する。

この言葉は日本中の子供からアニメ好きの大人まで全員が知る言葉になった。実際に今でもこの言葉を覚えている人は多い。

この「生殺与奪の権」という一般的ではない難しい単語を日本中の人が覚えたのは先ほど紹介した3つの条件を満たしているからだ。

作中の名シーンで使われた言葉のため印象が強く、さまざまなところでこの言葉が引用され何度も出会う言葉になった。また、この言葉を使って冗談を言う人も多く、この言葉を思い出す頻度も高かった。

それが故に、この言葉は日本中の人が記憶する言葉になった。

もし、この言葉が学生のテストの暗記項目だった場合、試験のために覚えたとしても、試験が終わったら皆忘れてしまっているだろう。

実際の勉強に応用する

人間が記憶するために必要な条件を理解してくれたと思う。

次に、その条件を満たすような勉強法を紹介する

継続的な学習

一度学んだぐらいでは人間は覚えられないので何度も何度も学習する必要がある。

一つの参考書を一度読んだだけで終了してしまっては意味がない。それでは小説を読んでいるのと同じようなことだ。

一度、参考書を学習したら、再度学習をしたり、重要な部分をNotionなどのメモツールにまとめて後から復習できるようにしよう。

何度も何度も同じ情報に出会うことで人間はその情報を長期記憶に結びつけることができる。

応用的な学習

思い出すというステップを効果的に行うためには応用的な学習をする必要がある。

数学の公式を覚えたら、その公式をどこかで使う可能性がある問題を解く。すると、その公式を思い出すことになるので自然とその公式が長期記憶に結びついていく。

また、社会人の場合は学んだ内容を仕事で使うのも応用的な学習になる。プライベートの時間に勉強した内容を仕事で使うことで、学習内容を思い出すことになり、自然と記憶が強固なものになっていく。

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