なぜ私が絶版になった「タニヤの社会学」を蘇らせたいのかータイの女性軽視問題についていまこそ考えたいー
2000年に発刊され、その後ある事情により絶版になった「タニヤの社会学」。タイの首都バンコクにあるタニヤ通りはこれまで、日本人駐在員が接待をする夜の街として発展を遂げてきた。同書は、そうしたタニヤ通りの存在に疑問を抱いた日本人駐在員の妻が執筆し、当時大きな波紋を呼んだという。その内容は、「なぜタイで性産業が発展しているのか」「現地の女性たちは本当のところどう思っているのか」「タイの地方はなぜずっと貧しいのか」といった、筆者が長年探求している問いに答えてくれるもので、ジェンダー