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「女記者が見た、タイ夜の街」ルポ)ゴーゴーボーイの素顔と貢ぐ日本人女性たち
※このルポには性的な表現が含まれます
■「ショーの前は日本のAV鑑賞」
「僕を買う女性?そうだな、日本とか、中国の女性が多いかな。彼女たちはお金を持っているからね」
カンボジア人のリム(仮名、32歳)は、数年前からタイの首都バンコクにあるゴーゴーボーイ(男娼の連れ出しバー)で働き始めた。自身の性器を観客に披露するストリップショーに出演し、週3~4回は客に連れ出してもらい、性交渉する。
「シ
「女記者が見た、タイ夜の街」コラム)裸で踊るおじさん達から考えるジェンダー
タイでは、さまざまな夜の景色を見てきたと思う。それは、政府関係のイベントや大使公邸のパーティーといった公式な場から、日本式のカラオケクラブ、西洋人が集まるプールパーティー、地元民しか行かないナイトクラブ、地方のあやしい飲み屋まで、場所によって集まる階層や人種が異なる様子は、清濁混合するタイというそのものを表していた。
その中でも、私が好きな夜の会がある。首都バンコクの日本人が集まるエリアにある、
「女記者が見た、タイ夜の街」コラム)75歳男×19歳女カップルから見る幸せの形
国際色豊かな都市、バンコク。
一歩街へ出れば、アジア、欧米、中東など、世界各国の人種が交錯し、言語が入り乱れる。
私は20代の若かりし頃、40代のイタリア人男性と交際していた。
バンコクの全てが目新しく、エネルギーに満ち溢れるこの街のとりこになっていた私は、とにかく動いて、さまざまな界隈に顔を出していた。
彼とはそんな時、多国籍な人種が集まる交流会で出会ったのだ。
彼と交際して驚いたのは
「女記者が見た、タイ夜の街」第4回:夜遊びにも「タイパ」と「モラル」求める新世代
■「タニヤはダサい」
「タニヤなんてモテないおっさんが行くところ。女性と話すために金を払って、なにが楽しいか分からない。それならクラブに行って素人をナンパしたほうがよっぽど楽しいよ」
そう話すのは、タイに駐在経験のある20代の日本人男性、A氏だ。A氏は食品関連会社で働き、バンコクに2年間駐在していたが、かつて日本人でにぎわいを見せていたタニヤ通りに行ったのは、付き合いで一度きりだったという。
「女記者が見た、タイ夜の街」第3回:日本式性接待の実態ー裸の付き合いは絆を深める?ー
■既婚者でも関係ない
2015年某月、タイで記者として働き始めた私は、バンコクのカラオケクラブで、初めて「性接待」というものを目の当たりにしていた。
妙に広く、薄暗く、たばこの匂いが充満するカラオケルーム。つい先ほどまで居酒屋で、ごく普通に会食し、カラオケで盛り上がっていた男性ら3人の膝上には、それぞれタイ人女性がまたがって、人目をはばからず体をまさぐり合っていた。
男性らのワイシャツはは
東南アジアジャーナリスト・泰梨沙子(はた・りさこ)過去の執筆記事
はじめまして。東南アジア(主にタイ、ミャンマー、カンボジア、ラオス)を専門に記事を執筆しておりますフリージャーナリストの泰梨沙子(twitter@hatarisako)と申します。
2021年10月に勤めていたメディアを退職し、フリージャーナリストに転身しました。それを機にツイッターを開始し、ありがたいことに投稿をシェア、いいねしてくださる方も増えてきました。
こちらでは簡単に自己紹介と、過去の執