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【読書ノート】『笑いのある世界に生まれたということ』

【読書ノート】『笑いのある世界に生まれたということ』

『笑いのある世界に生まれたということ』
中野信子・兼近大樹著

笑いというものは何なのか?
中野信子と兼近大樹が、様々なエピソードを展開する。

印象に残ったこと。

①世界幸福度ランキングの上位の国は、抗うつ剤消費国ランキングとかなり一致しているらしい。

幸せに生きていくためには、薬が必要ということになる。

②好感度って、人に好きになってもらうことではなくて、人を好きになる感度かなと思う。

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『脳内麻薬』

『脳内麻薬』

『脳内麻薬』
中野信子著

一言で言うと、「ドーパミン」は、人間の行動や感情に大きな影響を与える脳内物質だということ。ドーパミンは、人間にとって必要なものではあるものの、過剰になると依存症や暴走を引き起こす。逆に不足すると、やる気や幸福感が低下する。

印象に残ったこと。

①世帯年収別に「幸福感」によると所得 1500万円までは、所得とともに幸福度さ上昇する。それを超える低下する。

②店員の笑

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『キレる!(小学館新書)』

『キレる!(小学館新書)』

『キレる!(小学館新書)』
中野信子著

以前書いたものの修正加筆版

著者は、「ホンマでっか」でもお馴染みの脳科学者。

印象に残ったこと

①年をとると、自分の考えに固執するというより、人の話を聞く機能が衰えてしまう。

②日本人は、相手が自分に不当なことをしていると感じると自分の時間やお金などコストをかけても、相手を懲らしめたい報復したいと思ってしまう傾向がある。

③日本の学校では、話し言

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『ペルソナ』

『ペルソナ』

ペルソナ
中野信子著
著者は、「ホンマでっか」でもお馴染みの脳科学者。

「海外では博士号取得者がビジネスの第一線で活躍しているが、日本では博士号取得者の受け皿がなく、高学歴ニートが大量に生み出されてしまったという。。そして、中野氏もその一人だった。

日本で生きていくために必要なものは、高度な知的能力でも学歴でもなく、「マイルドヤンキー」たちのもつコミュニケーション能力なのだった。」

日本は、

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キレる

キレる

『キレる!(小学館新書)』中野信子著

著者は、「ホンマでっか」でもお馴染みの脳科学者。

日本で議論というと相手のことを論破することに主眼がいってしまい、相手を黙らせること、否定すること、喧嘩することになってしまう。肝心の論が欠けてしまうことが多いように見受けられる。日本の学校では、話し言葉を学習しないため、言葉を使って自分の〝怒り〟を表現して抵抗する方法を学ぶチャンスがほぼない。本書は、〝感情

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脳科学から見た「祈り」

脳科学から見た「祈り」
中野信子著
著者は医学博士/脳科学者。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻修了。フランス原子力庁サクレー研究所でのポスドク(博士研究員)経験を経て、執筆活動を開始。脳科学の基礎をふまえつつ、「人間」についての研究を深めている。

「祈り」から人は幸福感が得られるのか?興味深い議題だった。幸せとは何か?そのヒントが様々な形で提示されている。ひとに愛されているという実感を持

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空気を読む脳

空気を読む脳

空気を読む脳
中野信子著
著者は、「ホンマでっか」でもお馴染みの脳科学者。

① 犯人は脳の中にいる
セロトニントランスポーターが低い日本人はまじめで自己犠牲をいとわない人々であるが、これが同調圧力の源なのかもしれない。日本では、ルールを少しでも逸脱した人がバッシングを受けてしまう現象がよく見られるが、根底にはセロトニントランスポーターが低いことが関与している可能性が指摘されている。日本人は集団の

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科学がつきとめた「運のいい人」

『科学がつきとめた「運のいい人」』中野 信子著

著者は医学博士/脳科学者。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻修了。フランス原子力庁サクレー研究所でのポスドク(博士研究員)経験を経て、執筆活動を開始。

人の人生という限られた期間をみると、運の目の出方はどちらかに偏ってしまうようにみえるが、圧倒的にマイナスだとか、圧倒的にプラスだという人も、滅多にいるものではない。運というのは、その人の考え

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