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京丹後の研究で見えた「健康で長生きする」ためにやるべきこと

「健康で長生き」できれば、楽しいことも増えます。しかし、その方法を知らなかったり、知っていても実行しなければ、なるようにしかなりません。「長生きなんてしたくないわ」という人でも、本音は若々しい体のままなら長生きしても良いと思っているのではないでしょうか?

腸内研究の第一人者・京都府立医科大学大学院生体免疫栄養学講座の内藤裕二教授は、2017年から京都府京丹後市で長寿に関する研究を実施されています。京丹後市は、単に長寿者が多いだけではなく、極めて健康であることも内藤教授らの研究でわかっています。

サルコペニアやフレイルが京丹後の高齢者には少ないと前述したが、それも腸内環境が関わっている可能性がある。腸内環境が悪く、腸管に炎症が起こると、それが微小であっても全身の炎症につながる。

「腸内環境をよくしましょう」という話は、テレビでもよく聞きます。腸内環境は花粉症にも良いことが知られています。そのために発酵食品を食べましょうと聞かれたことがあるはずです。きちんと毎日摂取できていれば、ある程度効果もあることでしょう。しかし現代社会では継続がなかなか難しいです。

コロナ禍以降はお付き合いで外食する機会が減ったかもしれません。では自宅で体に良いものを食べるようになったかというと、そうでもなかったりします。「便利な食べ物」「簡単な食べ物」「美味しい食べ物」がたくさんありますから、それらが「体に良い食べ物」とは限りません。むしろ「美味しく簡単で便利な食べ物」ほど「体に良くない食べ物」であることの方が多いです。

「腸内環境を良くする上で、何を食べるかが最も重要。よく『肉を食べてタンパク質摂取を』とメディアなどで報道されますが、京丹後の高齢者は動物性タンパク質の摂取は多くない。消化器内科が専門の私から見ても、肉に含まれる動物性脂肪の取りすぎは腸内環境を悪化させるので、お勧めしません」

京丹後の人は肉の摂取は少なめにし、大豆・大豆加工食品などに多い植物性タンパク質を意識的に取っています。さらに発酵食品、野菜、きのこ、玄米、果物、海藻類も積極的に取っているそうです。さらに運動も欠かしません。

健康に長生きするためのヒントは巷にいくらでもあります。健康になる人とならない人の差は、それらが実行できるかできないかの差だけなのかもしれません。遺伝によって長生きしやすい人、病気になりやすい人も存在しますが、何もしなければ、なるようにしかなりません。少しでも考えるところがあるならば、気付いたことから実行することにしましょう。

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