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自由律俳句 #103

【片方が行方不明の靴下をとりあえず干す】


洗濯機が洗濯を終えたと知らせてくれる。

靴下を干す時は神経衰弱の始まりだ。

はい、これとこれねー。

次は、これとこれでしょー。

最後に相方を見失った靴下がいる。

おや?君のパートナーはどこにいったんだい?

洗濯機の中を覗いても見当たらない。

どこかに落としたかもと探しても見当たらない。

とりあえず、ひとりぼっちの君を干す。

後日、ズボンのポケットから出てくる丸まったパートナー。

簡単に洗って、相方が待っているあの場所へ。

再会である。

靴下もひとりになりたい時があるのかもしれない。


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