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4月から5月へ

5月3日、朝、晴れ


暦通りのカレンダーで4連休の初日。
4月にまた転職して、余裕がなかった平日。
土日は本づくりの追い込みをして、前半になんとか本がカタチになった。
後半は本が出来上がって、初めて自分の作った本を人様に見せたり、渡したり。
それなりの年齢になっても、初めての体験がまたひとつ増えたことに
まだまだ人生初が、これからもあるのかなと感じた。

バタバタしていたけれど、正直余裕がなかった4月。
思考の整理を、少し呼吸を落ち着けてゆっくりと整理したかったから
この4連休はそういう時間に充てたいなと思っていたけれど
初日から疲れが爆発して、最低限のことを済ませること以外は
ずっとグッタリしてしまった。

これではいつものダメな休日と変わらないので
夕方の晴れた空を見上げながら、ベランダで今の心境を書いている。

ああ、そういえば
今日は朝から7キロ走った。
最近ずっと運動できなくて、過眠がひどくて
また体重が元に戻ってしまっていたので
少しでもと、この4日間は毎日7キロ以上は走る予定だ。

ひとつ出来た自分を、褒めてみる。
受容して、自分自身を否定せず、受け入れて。
少しでも穏やかな気持ちと向き合って、また明日を迎える。
いま、この瞬間を生きて、明日も生きること。
僕には今しかないんだ、今しか。


5月に入って、いよいよ目標にしていた文学フリマ東京38が見えてきた。

出展される皆さんは、さすがの動きで発信をしていて
自らの作品を紹介したり、当日の準備を進めていたり
その物語を発信していたり、みんなすごいなと思う。

僕は変わらず、手が震えていて、足もブルブルしていて
やっぱり毎日、「誰からも手に取ってもらえないかもしれない」というリアルと向き合うことばかりだ。

そんな中でも、僕のブースを「気になる」と
チェックしてくれた人が、数人いることを知った。

それを知っただけで大声を上げて喜んで。
と同時に、やっぱり怖さと向き合っていて。

「気にしない」と決めていた数字を追いかけてしまったり
「期待しない」と決めていたのに期待しそうになったり。

難しいですよね、ほんとうに。
これも、何度も繰り返すようだけれど、出展してみないと絶対にわからない感覚だと思うから、やっぱり貴重な体験をしているんだなぁと、思う。

みんな、こんな気持ちと向き合っているのか、と。
いや、ほとんどの人は最初から買ってもらえる人がいるのかもだけど
僕には本当に、冗談抜きでいないから、ほんと、怖い。

それでも作品を生み出した。
作品と共に生きることを決めた。
だから、一緒になって表現した作品と陽の当たる場所に行って
作品と一緒に日向ぼっこでもしながら、声をかけてもらえる時を待ってみる。

下手くそな笑顔で。
それなりの覚悟と、愛を持って。

大袈裟に捉え過ぎているとも思う。
けれど、自分で決めて、自分で選んで、自分で挑戦して
ここまでたどり着いたことは、自分にとって本当に大きなことで。
ひとつ、物語の節目を、この5月にまた迎える。

誰と逢えるんだろう。
声を掛けてくださる人がいたら
泣いてしまうかもしれない。

ぎこちなくても、笑顔で、いつもの自分で
まだ見ぬその人に、接せるといいな。

また、5月19日まで、自分なりの言葉を紡いでいきます。
自分の歩幅で、自分のペースで、自分の呼吸で。

また、歩こう。

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