百瀨さなみ

難病あがりの私の日記。生きた証がほしい。

百瀨さなみ

難病あがりの私の日記。生きた証がほしい。

最近の記事

言葉は救急車

私はありがたいことに障害者雇用で一般企業で働かせてもらってる。 でもうちの会社はバリアフリーじゃないから、入口に段差があって、階段もある。 私は、会社用と普段使い用で2台車椅子持ってて、会社用は寝泊まりさせてるから段差があっても乗り移りで乗り越えられるし、 階段は登れないから1階でずっと仕事してる。 別に不自由はない。 2日前のこと。 会社に行ったら、みんな掃除してた。 脚立に乗って、窓拭いたり 玄関をほうきではいたり、、 私は邪魔にならないように待機してる

    • 気にするな

      〝野球少女〟 それが私の肩書きだった。 スポーツ少年団、で、少年野球、で、男の子と一緒に野球をやってた。6年間。 病気になって、障害者になって、車椅子になって、できなくなった。 20歳の夏。去年。 地元の少年野球チームのOBの集まりがあった。 場所は地元の野球球場。 障害者になって、変わってしまった私。無縁になった私。 今の私は、野球に相応しくないどころかギャップ萌えを通り越すほどだ。 もう私は野球を卒業したんだから。 関係ないんだから。 呼ばれるわけがな

      • 障害者でもプリンセスになれますか?【後編】

        前編はこちら⬇️ 毎日の投票の呼びかけ。 毎日の2時間以上の配信。 死ぬほどきつかったけど、頑張れた。死ななかった。 そのうち配信は配信すればいいわけじゃない、って気づいた。 ひたすら喋る"雑談配信"に2時間以上も付き合うのは馬と鹿くらい。 だから、リスナーさんが配信をずっと見てくれるように、楽しんでくれるように、企画をたくさん考えた。 他の配信者さんの企画は参考にできない。 だって、私、これでも、障害者のはしくれだもの。 できないこと結構あるのよ。 だから

        • 障害者でもプリンセスになれますか?【前編】

          はじまりは11月だった。 切れそうで切れない糸みたいに細々と活動していたインスタに一通のDMがきた。 「プリンセスになってみませんか?」 ここから戦いははじまった。 何のことやらと詳しく話聞いたら腰抜かし気味でびっくりした。声も出た。 プリンセスの正体はMs.Princessといういわゆるミスコンだった。 ミスプリと略すらしい。教わった。 『この人私のプロフ見てDMしとるん?』 『車椅子で障害者って書いてあるやん。』 言わずともがな湧いてくる不安が。 私、参

        言葉は救急車

          大嫌いだけど愛してる

          どんな人間だって1人じゃ生きていけない。 私はどこにでもいる普通の4人家族の長女だった。 長女って言っても兄がいる。 母、父、兄、私。どこにでもいる。THE普通。 普通だったんだけど、いつからか何かが欠けた。 私が中2で病気からの入院からの車椅子。 大人と子供とか親と子って考え方が違うじゃん。 私は楽観的。のへーってしてる。 母も楽観的。のへーとはしてない。 母のおかげで今の私がここまで前向きになれたんかなとは思う。 でも父は繊細だったみたい 前兆はあっ

          大嫌いだけど愛してる

          羨ましいなぁ

          『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』の第8話を見た。 もともと岸田奈美さんのことは知ってたし 共感するところも多くて1話から楽しく見てた。 見れば見るほど涙は溢れてくるし、笑いも込み上げてきたけど、同時に 「ずるいなぁ」 思っちゃった。 あのドラマは全部が実話じゃないのわかってる。 美化されてるのかもしれない。 岸田奈美さんが私より何倍辛くて楽しかったか あのドラマだけでは分からないけど、 私に1番ないもの。私がほしいもの。ほしかったもの。

          羨ましいなぁ

          人生における選択肢を一つでも多く

          障害者の下着ってどんなん? 私は身体の形は健常者と同じだから よくある下着ショップで買ってるけど、 腕が短い人、あるいは無い人。 背中に手が回せない人。健常者だっているよね。めっちゃ体硬いとか。 でもそんな人だって、人間だし女性だしお洒落したい。 可愛い下着で快適に過ごしたい。 そんな人のためにね。 開発されてるのがこちらっ。 どうすか!!!! クラウドファンディングが始まってるんで、 支援してくれると嬉しいです。 シェアもしてくれると嬉しいです。

          人生における選択肢を一つでも多く

          7年前に死んだ私

          13歳の中学2年の今頃、私は死んだ。 程よく昔で最近の話なんだけどね 死んだのに生きてる私は幽霊とかじゃなくて、 13歳の私の願望なんかなぁって最近思う。 私は13歳で難病が見つかって生死さまよったけど今、生きてる感じ。 私はもうひとつ残さず覚えてないんだけど、 10時間の大手術だったらしい。 しかもその後2時間も目覚めずに眠り姫してたらしい。 今よりずっと細っちい体でまぁよく耐えた方だとは思う。 12歳までの私は、運動が得意だった。 勉強もしたと思う。たぶん

          7年前に死んだ私