雪代すみれ

フリーランスのライターです。ジェンダー・フェミニズム・人権問題などの取材・執筆をしてい…

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フリーランスのライターです。ジェンダー・フェミニズム・人権問題などの取材・執筆をしています。企画から対応可。お仕事依頼はこちらからお願いします→https://yukishiroblog.com/profile

記事一覧

広告業界で感じた女性の生きづらさの正体『ぜんぶ運命だったんかい――おじさん社会と女子の一生』笛美さんインタビュー

初出:wezzy(株式会社サイゾー)2021.08.05 06:00  7月20日、「#検察庁法改正案に抗議します」Twitterデモ発起人の笛美さんが『ぜんぶ運命だったんかい――おじさん社会…

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1か月前
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ドラマ『ハコヅメ』から見る「シスターフッド」 女同士の連携は脆くなどない!

初出:wezzy(株式会社サイゾー)2021.09.15 17:00  9月15日に最終回を迎えるドラマ『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』(日本テレビ系、以下『ハコヅメ』)。『ハコヅメ…

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1か月前
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教師と生徒の恋愛は対等な関係なのか ドラマ『ここは今から倫理です。』が問いかける大人としての判断

初出:wezzy(株式会社サイゾー)2021.02.03 07:00  「なぜ教師と生徒の恋愛を制限する規則があるのか」——ドラマ『ここは今から倫理です。』(NHK総合)の第三話はその…

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1か月前

相手の顔色をうかがった性行為は「合意ですか?」NHKドラマ『ここは今から倫理です。』

初出:wezzy(株式会社サイゾー)2021.01.26 07:00 ※性暴力に関する表現が含まれるため、ご留意ください。 ※物語のネタバレを含みます  雨瀬シオリ氏の漫画『ここは今…

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1か月前
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性教育YouTuberシオリーヌさんが性教育ドラマに込めた思い 「情報を若い人に届けることが大人の責任」

※サムネイルは『ユースクリニックへようこそ ここはあなたのための病院です』より 初出:wezzy(株式会社サイゾー)2021.10.03 18:00 助産師・性教育YouTuberとして活…

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1か月前
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「フェミニズムや人権の話ができない・拒否される」 信頼できるパートナーシップを築くための秘訣を聞いた

初出:wezzy(株式会社サイゾー)2021.02.27 13:00 「性の話をもっと気軽にオープンに」をテーマに、性にまつわるさまざまな情報を発信する助産師の性教育YouTuberシオリ…

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1か月前
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「NO」と言える関係で付き合おう。 性教育YouTuberシオリーヌさんインタビュー

初出:wezzy(株式会社サイゾー)2020.01.06 07:05 助産師で性教育YouTuberのシオリーヌさんは、性について正しい知識を学ぶこと――性教育は、子どもたちはもちろんのこ…

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1か月前
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大人こそ性教育の“答え合わせ”をしよう 性教育YouTuberシオリーヌさんインタビュー

初出:wezzy(株式会社サイゾー)2020.01.05 12:05 「安全日には避妊しなくても妊娠しない」 「射精するときだけコンドームをつければ大丈夫」 「オーラルセックスでは性…

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1か月前
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教師から子どもへの性暴力を真摯に描く 漫画『言えないことをしたのは誰?』さいきまこさんインタビュー

初出:wezzy(株式会社サイゾー) 2021.08.21 17:00 ここ数年、「教師から子どもへの性暴力」が報じられることは珍しくなくなったが、「まさか自分の周りで起きるわけがな…

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3か月前
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性暴力被害への無知と偏見がセカンドレイプを生む 被害者のためにすべきこととは

初出:wezzy(株式会社サイゾー) 2021.09.10 11:00  性暴力被害者に対し、「あなたにも責任がある」「加害者は悪気がないので許してあげて」など、被害者が責められた…

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3か月前
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痴漢をするのは「普通の人」 アニメーションで伝える痴漢の実態と身を守る方法

初出:wezzy(株式会社サイゾー) 2021.08.25 17:00  性暴力の一つである「痴漢」。警視庁の発表によると、2019年中の東京都内の痴漢(迷惑防止条例違反)の検挙数は約1…

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3か月前

「被害に遭ったらどうするか」ではなく「痴漢に遭いたくない」から。痴漢抑止バッジの効果、9割が「あった」

初出:wezzy(株式会社サイゾー) 2020.11.17 07:00 現在、痴漢被害に遭わない方法として言われているのは「出入口付近に立たない」「警戒する」といった対策だ。しかし…

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3か月前
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人はなぜ被害者を責めたがるのか? コロナによる生活困窮者・感染者への「自己責任」バッシング

初出:wezzy(株式会社サイゾー) 2020.07.27 11:00  新型コロナウイルスの影響で失業したり、生活困窮になった人に対して「非正規雇用を選んだのが悪い」「そんな仕事…

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3か月前

深刻化するアスリートの性的画像被害。盗撮を禁止する法律がない日本の現状

初出:wezzy(株式会社サイゾー) 2021.07.17 12:00 今年6月、赤外線カメラで撮影した下着が透けて見える女性アスリートの動画をインターネット上で販売していたとして、…

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3か月前
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性暴力・セクハラ被害を友人に相談されたら、どんな声をかければいい? フェミニストカウンセラーに聞く

初出:wezzy(株式会社サイゾー) 2020.06.27 14:00 友人や知人から性暴力(セクハラを含む)の被害に遭ったと相談されたら、あなたはどうしますか?  内閣府が平成29年…

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3か月前
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なぜ女性議員が少ないのか? 女性の政治参加を阻むハラスメントの実態

初出:wezzy(株式会社サイゾー) 2021.07.06 17:00 2021年3月に公表された「ジェンダーギャップ指数」によると、日本の順位は156カ国中120位。特に経済、そして政治の分…

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3か月前
広告業界で感じた女性の生きづらさの正体『ぜんぶ運命だったんかい――おじさん社会と女子の一生』笛美さんインタビュー

広告業界で感じた女性の生きづらさの正体『ぜんぶ運命だったんかい――おじさん社会と女子の一生』笛美さんインタビュー

初出:wezzy(株式会社サイゾー)2021.08.05 06:00

 7月20日、「#検察庁法改正案に抗議します」Twitterデモ発起人の笛美さんが『ぜんぶ運命だったんかい――おじさん社会と女子の一生』(亜紀書房)を上梓しました。

 同著は笛美さんが新卒で広告代理店に入社してから、海外での生活を経てフェミニズムを知るまでの過程、そして「#検察庁法改正案に抗議します」のTwitterデモがど

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ドラマ『ハコヅメ』から見る「シスターフッド」 女同士の連携は脆くなどない!

初出:wezzy(株式会社サイゾー)2021.09.15 17:00

 9月15日に最終回を迎えるドラマ『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』(日本テレビ系、以下『ハコヅメ』)。『ハコヅメ』は新人警察官・河合麻衣(永野芽衣)と、河合とペアを組む元刑事課のエース・藤聖子(戸田恵梨香)を中心に、交番の警察官の日常が描かれるコメディ作品だ。

 今クールのドラマの中では高視聴率を維持しており「幅広い世代に

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教師と生徒の恋愛は対等な関係なのか ドラマ『ここは今から倫理です。』が問いかける大人としての判断

初出:wezzy(株式会社サイゾー)2021.02.03 07:00

 「なぜ教師と生徒の恋愛を制限する規則があるのか」——ドラマ『ここは今から倫理です。』(NHK総合)の第三話はその理由を可視化した。

 『ここは今から倫理です。』は、雨瀬シオリ氏の同タイトル原作を実写ドラマ化した作品。山田裕貴演じる倫理教師・青柳が生徒に問いかけ、生徒が答えを見つけられるよう導くストーリーだ。

※物語のネタ

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相手の顔色をうかがった性行為は「合意ですか?」NHKドラマ『ここは今から倫理です。』

初出:wezzy(株式会社サイゾー)2021.01.26 07:00

※性暴力に関する表現が含まれるため、ご留意ください。
※物語のネタバレを含みます

 雨瀬シオリ氏の漫画『ここは今から倫理です。』(集英社)を実写ドラマ化した作品『ここは今から倫理です。』が、1月16日よりNHK総合で始まった。第一話の内容は、性行為における「合意」の意味を問いかけるものだった。

 『ここは今から倫理です』は

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性教育YouTuberシオリーヌさんが性教育ドラマに込めた思い 「情報を若い人に届けることが大人の責任」

性教育YouTuberシオリーヌさんが性教育ドラマに込めた思い 「情報を若い人に届けることが大人の責任」

※サムネイルは『ユースクリニックへようこそ ここはあなたのための病院です』より

初出:wezzy(株式会社サイゾー)2021.10.03 18:00

助産師・性教育YouTuberとして活動しているシオリーヌさん。

 9月29日には新しい試みとして、自身のYouTubeチャンネルでドラマ「ユースクリニックへようこそ ここはあなたのための病院です」の公開をスタート。毎日1話ずつの公開で、10月

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「フェミニズムや人権の話ができない・拒否される」 信頼できるパートナーシップを築くための秘訣を聞いた

初出:wezzy(株式会社サイゾー)2021.02.27 13:00

「性の話をもっと気軽にオープンに」をテーマに、性にまつわるさまざまな情報を発信する助産師の性教育YouTuberシオリーヌさん。

 昨年5月に夫の“どさんこつくし”さんと結婚報告をしてからは、Twitter上でそれぞれ夫婦としてコミュニケーションをとっていく中での気づきをツイートしています。日頃からお二人は人権やフェミニズム

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「NO」と言える関係で付き合おう。 性教育YouTuberシオリーヌさんインタビュー

「NO」と言える関係で付き合おう。 性教育YouTuberシオリーヌさんインタビュー

初出:wezzy(株式会社サイゾー)2020.01.06 07:05

助産師で性教育YouTuberのシオリーヌさんは、性について正しい知識を学ぶこと――性教育は、子どもたちはもちろんのこと「大人こそ重要なんです」と言います。

 「セックスくらい普通にできるけど?」というあなたも、これを機に一緒に学びませんか?

シオリーヌ(大貫 詩織)/助産師・性教育YouTuber
総合病院産婦人科にて勤

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大人こそ性教育の“答え合わせ”をしよう 性教育YouTuberシオリーヌさんインタビュー

大人こそ性教育の“答え合わせ”をしよう 性教育YouTuberシオリーヌさんインタビュー

初出:wezzy(株式会社サイゾー)2020.01.05 12:05

「安全日には避妊しなくても妊娠しない」
「射精するときだけコンドームをつければ大丈夫」
「オーラルセックスでは性感染症対策は必要ない」

 これらは全て、誤った性の知識です。

 性についてしっかり学ぶ機会がないまま大人になったという人は、実は少なくないのではないでしょうか。

 大人だからこそ! 性の知識をもう一度、学び直し

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教師から子どもへの性暴力を真摯に描く 漫画『言えないことをしたのは誰?』さいきまこさんインタビュー

教師から子どもへの性暴力を真摯に描く 漫画『言えないことをしたのは誰?』さいきまこさんインタビュー

初出:wezzy(株式会社サイゾー) 2021.08.21 17:00

ここ数年、「教師から子どもへの性暴力」が報じられることは珍しくなくなったが、「まさか自分の周りで起きるわけがない」「一部の悪い教師がやったことで自分には関係ない」と思っている人もいるかもしれない。

 文部科学省によると、令和元年度にわいせつ行為等で、懲戒処分などを受けた教員は273人で、うち自校の児童・自校の生徒・18歳未

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性暴力被害への無知と偏見がセカンドレイプを生む 被害者のためにすべきこととは

初出:wezzy(株式会社サイゾー) 2021.09.10 11:00

 性暴力被害者に対し、「あなたにも責任がある」「加害者は悪気がないので許してあげて」など、被害者が責められたり、不適切な言動で傷つけられることを「セカンドレイプ(二次被害)」と呼ぶ。

 冒頭のような言葉の暴力性は徐々に知られつつあるが、「早く忘れた方がいい」「モテるんだね」といった、一見、励ましやアドバイスのように聞こえる

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痴漢をするのは「普通の人」 アニメーションで伝える痴漢の実態と身を守る方法

痴漢をするのは「普通の人」 アニメーションで伝える痴漢の実態と身を守る方法

初出:wezzy(株式会社サイゾー) 2021.08.25 17:00

 性暴力の一つである「痴漢」。警視庁の発表によると、2019年中の東京都内の痴漢(迷惑防止条例違反)の検挙数は約1,780件。

 また、福岡県警鉄道警察隊が約3,000人を対象に実施した痴漢被害の実態アンケート(2021年2月・3月に実施)によると、被害者の約9割が駅員や警察に通報しておらず、約4割が「誰にも相談していない

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「被害に遭ったらどうするか」ではなく「痴漢に遭いたくない」から。痴漢抑止バッジの効果、9割が「あった」

「被害に遭ったらどうするか」ではなく「痴漢に遭いたくない」から。痴漢抑止バッジの効果、9割が「あった」

初出:wezzy(株式会社サイゾー) 2020.11.17 07:00

現在、痴漢被害に遭わない方法として言われているのは「出入口付近に立たない」「警戒する」といった対策だ。しかし、満員電車の場合は乗車位置を選べないことも少なくないだろうし、警戒していても被害に遭うこともある。なお、「露出を控えめにする」「隙を見せない」といった被害者に責任を押し付ける対策の提示は、セカンドレイプともなる。

 

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人はなぜ被害者を責めたがるのか? コロナによる生活困窮者・感染者への「自己責任」バッシング

初出:wezzy(株式会社サイゾー) 2020.07.27 11:00

 新型コロナウイルスの影響で失業したり、生活困窮になった人に対して「非正規雇用を選んだのが悪い」「そんな仕事を選んだのは自己責任」など、責める書き込みがネット上では多数見られます。また感染者の名前や住所、勤務先を特定したり、「テロリスト」「追放しろ」「バカ感染者」など攻撃的な投稿も少なくありません。

 職業選択の際に「突然

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深刻化するアスリートの性的画像被害。盗撮を禁止する法律がない日本の現状

初出:wezzy(株式会社サイゾー) 2021.07.17 12:00

今年6月、赤外線カメラで撮影した下着が透けて見える女性アスリートの動画をインターネット上で販売していたとして、名誉毀損の疑いで57歳の会社員が逮捕された(※1)。

 また、テレビ番組で放送された中学生の女子アスリートの水着姿の画像を、アダルトサイトに転載していたサイト運営会社も著作権法違反の疑いで書類送検されている(※2)

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性暴力・セクハラ被害を友人に相談されたら、どんな声をかければいい? フェミニストカウンセラーに聞く

初出:wezzy(株式会社サイゾー) 2020.06.27 14:00

友人や知人から性暴力(セクハラを含む)の被害に遭ったと相談されたら、あなたはどうしますか?

 内閣府が平成29年度に行った「男女間における暴力に関する調査」では、無理やり性交等をされた経験を「友人・知人に相談した」と回答した人は男性30.4%、女性24.1%でした。これは最も多い「どこ(だれ)にも相談しなかった」に次いで多

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なぜ女性議員が少ないのか? 女性の政治参加を阻むハラスメントの実態

初出:wezzy(株式会社サイゾー) 2021.07.06 17:00

2021年3月に公表された「ジェンダーギャップ指数」によると、日本の順位は156カ国中120位。特に経済、そして政治の分野で遅れをとっている。

 女性議員の割合は衆議院で9.9%、参議院で22.9%であり、衆議院議員の割合にいたっては世界190カ国中163位(※下院または一院制議会の順位)と、世界と比較しても女性議員の割合

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