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カウンセリングのススメ

このnoteを始めてから、いろんな人からいろんな連絡が届きました。感想や応援の言葉などもありましたが、あまりに多くてびっくりしたのが、「私も(僕も)実はストレスによる体調不良で悩んでるんだー」というもの。その中には、既に病院でしかるべき治療を受けているという人もいれば、不調には気付いているけど、忙しさとかもあって放置してしまっている・・・という人も。うぅ、この年代、男子も女子も、仕事もプライベートも頑張りすぎね・・・( ;∀;)と、自分のことのように胸が痛くなりました。アラサーって、仕事もプライベートも、何だか「山場」感がすごいですもんね。無理する気持ちもめっちゃわかる。。。

私は医者じゃないから個別のアドバイスとかもちろんできないし、専門的なことには何も答えられないけど、ただひとつ言えるのは、不調は放置すると良くないよ・・・!というまるで学校の先生のような普通のことだけです。例えばストレスの原因を取り除くとか、そういうことが自力でできる環境にあるのなら、自力でなんとかしてみるのもありだとおもうのですが、そうじゃないときも多いですよね、実際。だから、そんなときは、躊躇わずにあっさりと病院に行ってしかるべき対処をした方がよいと思います。2年間パニック障害を軽視し続けた私はね、そう思いますよ。。どんな病気や不調も、進行してしまうときは進行してしまうし、進行すると、当たり前ですが治りも遅くなります。てゆか、シンプルに、不調を我慢するのってしんどいですしね。。。自分が可哀想よ!(誰)

とりあえず、「これ、ストレスが身体に出ちゃってるっぽいなー」と思ったら、心療内科に行ってみるとよいのではないでしょうか。私も最初はドキドキしてたけど、全然怖いところではないです。普通の、耳鼻科みたいな(?)雰囲気が流れてます。診察の手順も、普通の病院と一緒です。病院のHPを確認して、予約が必要なら予約、そうでないなら突撃訪問です。
私の場合は予約制の病院に行っているので、予約して、診察を受けて体調に合わせてお薬を処方してもらいます。以前少し書きましたが、私の場合は「診察」と「カウンセリング」の両方を受けています。「診察」は、お医者さんが症状を聞いてくれて、それに合わせて「その症状をどう治していくか」ということを治療法・お薬の内容含めて考えてくれます。その「治療法」のひとつとしてカウンセリングを取り入れています。薬物療法ももちろんあるし、私も取り入れていますが、それだけで治るタイプの人と、そうでない人がいるようで。例えば、お薬を飲んでその時は体調は良くなったとしても、またストレスに晒される環境になったときに再発してしまうようじゃ、根本的に治療した、とは言いづらいですよね。そんな感じで、そもそも自分自身の考え方とか、自分との向き合い方、ストレスとの向き合い方とか、そういうところまで含めてアプローチしていくために、カウンセリングがある、と思っています。

私が、「みんなにオススメしたい」「もっと気軽に使ってみてほしい」と思うのが、この、カウンセリングです。人によって違うかもしれませんが、私にとっては、とても効果的でした。
カウンセリングは、医者ではなく臨床心理士という資格を持った方に行ってもらっています。カウンセリングで話す内容は様々で。おそらくこれは、臨床心理士さんのスタイルにもよるのかもしれませんが、「これを話して」と言われることはあまりなく、ただ静かに、私がぽろぽろと話すことを拾っていってくれる感じです。そしてどんどんと話を深堀していって「そのときどう思ったのか?」「どう感じたのか?」というようなことを掘り下げて、自分自身の考え方の癖とかを捉えていく。その作業がとてもすごくって、自分一人ではこんなに丁寧に考えられなかったな、とか、気付けなかったな、と思うことが本当にたくさんあります。具体的なエピソードを披露できればよいのですが、さすがにそれはできない(笑)

ちなみに、私にとって今のカウンセラーさんが初めての人というわけではなく、最初は別の方でした。その方は、正直言ってあまり合わなくて。とっても良い人だったのですが、ただ良い人ではあまり意味がなくって、私の良くも悪くも外面が良いところ(笑)をあまり見抜いてくれず「●●さんならすぐに良くなるよ~」という調子でした。そんなもんなのか・・・?と思っていたところで、たまたま通院の曜日を変えたことをきっかけに今のカウンセラーさんに出会って。今の方は、最初から私の外面の良さを見抜いていて、じっくり丁寧に話を聞こう、という姿勢を見せてくれる人で。もう2年くらいのお付き合いになりますが、これまで私が話したことを、何から何まで覚えている、すごい方です。あまりのプロフェッショナルっぷりに度肝を抜かれます。私がカウンセリングで「●●っていう映画をみて、こんなシーンとこんなシーンがあったんですけど、もんのすごく、心が震えるほど感動したんです」という話をしたら、その2週間後のカウンセリングで「あの映画みたよ~」とあっさりと感想を言ってくるような人。びっくり。そういう積み重ねで少しずつ心の距離を縮めてくれて、今では心から信頼しているし、この信頼関係が病状回復にすごく貢献してくれているなぁと感じます。これが男性だったら恋に落ちていたのですが、女性だったのでほんと良かった(おい)

そのカウンセラーさんに言われたことでとても印象的だったことは、「私は、病気を治すことはできません」ということ。
私が、自分と向き合うのが怖く、でも体調が良くならないことにいら立ちを覚えていて、「どうして病院にもカウンセリングにも真面目に通っているのに良くならないの!」と半ばグレて、カウンセリングをバックレたりすることが何回か続いた時があって(良い子は真似しないでください)、そのときに言われた言葉でした。「え、そうなの?カウンセリングに通えば治してくれるんじゃなかったの・・?」と、その時は目が点になってしまいましたが、よく考えたらその通りなんですよね。めちゃくちゃ他力本願な考え方をしていましたが、それが間違っていて。カウンセラーさんができることは、考えることを「手伝う」ことだけであって、実際には、私が自分自身でしっかりと考えなければ、意味がない。探し物があるのなら、自分の中で、自分が探さなければ、見つからない。「導くことはできるかもしれないけど、見つけるのは●●さん自身です」って言われて。とても精神世界な話かもしれないけど、とても普遍的でその通りだと思ったし、そこからカウンセリングに取り組む姿勢がガラリと変わったことを覚えています。結局、他人の頭の中に入り込むことは究極的には無理で。最後は自分との対話になってくる。何事もそうかもしれないなーと、ぼんやり思いました。仕事でもそうですよね。指示されたことよりも、自分で考えたり思いついたりしたことの方がやる気も出て良い成果が出たりする。自主性、超大事。

話を戻して・・・、誰にも言いたくないこと、言えないことってきっとあるじゃないですか。表面的には言えている気がしていても、実は心の中の98%しか表現していなくて、残りの2%が本音だったりとか。人によって内容もレベルも様々だと思いますが、「言っても絶対に口外されない(守秘義務)」ことと「利害関係がない」ということが約束されている相手って実はあんまりいない。だからこそ、カウンセリングって、もっと日常的に、吐き出したいものがあるときに、活用すればよいんじゃないかなーと思います。活用して、日々がハッピーに過ごせるならそっちの方が絶対良い。別に、病気じゃなくても、ストレスを抱えているなら、行ってみたらいいと思います。医療機関なら、変な壺とかパワーストーンとか売りつけられたりしない、という安心感もありますよ。笑 アメリカみたいに、カウンセリングが一般的になればいいのにな~。

ストレスが多いこの世の中。私は、社会のストレスそのものが減ることが一番望ましいと思っているし変えたいけど、それも今すぐに変わるわけではないので、良い意味でのその場しのぎ、今日、明日、1年後を生き抜くためのライフハックとして、オススメします~('ω')ノ

Sae

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「誰しもが生きやすい社会」をテーマに、論文を書きたいと思っています。いただいたサポートは、論文を書くための書籍購入費及び学費に使います:)必ず社会に還元します。