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中2の自分に完敗した話

父が部屋の大片付けをしているらしく、私が中学2年生のときに参加した学年合宿のしおりを発見してきた。

こんな合宿、あったっけ・・・・。存在すら、記憶から消えている私。開くと、紛れもなく私のものである汚い字で書かれたメモと、しおりを作る係だったと思われる友人たちの見覚えのある文字や絵が並んでいた。あー懐かしいこの字!この絵!!と思い、でも、誰が書いたのかまではわからない。でも、友人の字って、忘れないのよね。なんか。面白い。

ページをめくってみる。

テーマ「ともに生きる」

!?
ほ、ほぅ。

目的
①一人一人お互いの存在を認め、受け入れ、支え合える存在になれるようにする。
②互いに協力し、支え合うことを喜ばしいと感じ、誇りが持てる集団となれるようにする。
③野外活動の楽しさを感得し、自然を愛する心を共通体験のなかで育み、環境保護に対する考えを深める。

なんだなんだ。やけに普遍的で深いテーマ。いまの大人たちが抱えている課題だらけじゃないか。中2のときに既に学んでいたのかいな。

空白のページに、紛れもなく中2の私が書いたであろう直筆のメモがあった。

テーマ:見えない人が見えるようにするにはどうすればいいか?
①見えない人々とは?
・無意識的にでも故意的にでも自分の中から存在を消している人。
・自分と全くかかわりのないと思っている人。
・いるのがわかっていても心が通じあってない人。
・その人を自分の感情が動かす対象としていない人。
・自分
・1人1人ではなくひとまとまりとして考えている人たち。
・自分が関わりたくないと思っている人。
 ←見えててもかかわりたくない?見てないだけで見えている?
・興味のない人。
・知らない人。
・自分の人生に必要ない人。

②見えない人が見えるようにするにはどうすればいいか?
・身近な人には自分の感情を伝えて、遠い人には視野を広げる。
・まわりの人となるべく接するようにする。
・自分が見えない人がいることを意識して生活する。
・自分の興味のない人に興味をもつようにする。

なんだこれ。中2の自分とおしゃべりしたい。
凝り固まった頭に、ガツンとやられた気持ちだ。ありがとう自分、そして同級生たち。大事なことは全部、このときに既に学んでいたはずなのかも。

中2の私(私たち)に、完敗いたしやしたぁ。

Sae

「誰しもが生きやすい社会」をテーマに、論文を書きたいと思っています。いただいたサポートは、論文を書くための書籍購入費及び学費に使います:)必ず社会に還元します。