冴木 潜

さえき もぐる と読みます。 ぼんやりとものを書きたいと思い立ち、登録したまま放置して…

冴木 潜

さえき もぐる と読みます。 ぼんやりとものを書きたいと思い立ち、登録したまま放置してました。 これから少しずつ書いていければと思います。 宜しくお願い致します。

最近の記事

  • 固定された記事

自己紹介

初めまして。読んでくださったあなたに感謝を。 冴木潜(さえきもぐる)と申します。 まだ形にもできていない、もの書き見習いですが、まずは自己紹介からさせてください。 どんな人? いわゆるアラサーと呼ばれる世代の、発達障がい当事者です。 通信制高校を卒業後、紆余曲折あって今は某障がい者施設にて働いています。 幼い頃から読書が好きで、図書館や本屋に行くのが趣味です。 noteで何をするの? 読書の記録や、日記、あとはぽつぽつと思い付いた小説(掌編とか短編というのでしょうか)

    • 【詩】

      昨日見た夢の中で、 君がいなくなったから、 私は泣いたのだと知ったら、 君は笑ってくれるだろうか。 いつか本当にいなくなるかもしれないと、 怖くなって震える私に、 ばかだなあ、と言って、 君は笑ってくれるだろうか。 怯え、迷い、戸惑い、悲しみ、怒って、 それから少しだけ絶望して、 涙が零れてしまう私を、 少しだけ、 温かい気持ちにさせる、君の笑顔が好き。 ちょっと140字オーバーしたのでこちらに。 センチメンタルになる時もあります。人間だもの。

      • 2003.3.24

        あれから、20年以上の月日が流れた。 自分は今でもこの日の朧気な記憶を、3月24日という日が来ると、手繰り寄せようとしてしまう。 この日は、自分の通っていた小学校の、修了式だった。 ……まあ、大体において、この時期は学校の終業式というか、修了式というか、そういったものが行われる時期ではあろうとは思うけれど。 この日、当時唯一「仲が良い」と思っていた友人と、一緒に帰り道を歩いていた。来年度は同じクラスになれるかな、とか、そういった他愛ない話をした、と思う。 よく覚えていない

        • 2024.2.28

          久しぶりに日記のようなものを、リハビリがてら書いてみています。 ご無沙汰しております。 日記と言えば私が思い浮かぶのは何故か、 紀貫之の「土佐日記」の序文です。 (細かい文章のかたちは覚えていませんが、確か、  「男もしている日記って奴を女の私もしてみるわ!」みたいな  内容だったと思います。ちょっと意味がわからない) ちなみにそれ以外の内容はよく覚えておりません。 国語の授業を話半分で聞いていたツケが今来ているようです。無念。 話を戻します。今日の日記です。 今日は(あ

        • 固定された記事

          【掌編】 約束

          僕の好きな人は、幼馴染みの『みーちゃん』だ。 長い黒髪をお下げにして、いつもにこにこしている。 僕は、そんなみーちゃんを見ると、緊張して何も言えなくなる。 「どうしたの?」って、折角話しかけてくれているのに、 「なんでもない!」って顔が赤くなって突っぱねてしまう。 そんな僕を見て、みーちゃんは笑顔を見せる。 僕はその笑顔が好きだった。 そんなみーちゃんがある日、引っ越すことになった。 なんてことはない。またすぐ会えるよ。 そう大人達は言うけれど、幼かった僕とみーちゃんにとっ

          【掌編】 約束

          【雑文】 ただ穏やかに

          ぼんやりと年が明けて思うのは、 凪のような心でいたいということ。 毎年毎年おんなじことを思っているような気がするが、 それでも思わずにはいられない。 私は、すぐに感情的になってしまう。 よく笑い、よく泣き、よく怒る。 それが悪いこととは思わないけど、 それでも年が明けて、新しくなる度に思う。 凪でありたい。 ただ穏やかに過ごしていたい。 大切な人、大事な場所、そして自分自身を大切にしながら、 穏やかに生きていきたい。 今の私にとって、今生きているのは奇跡的なので、 劇

          【雑文】 ただ穏やかに

          【昔話】今からくだらない話をしよう

          皆さんは、最初の記憶はどこからはっきりしているだろうか。 幼稚園(保育園)? 小学校? 母親のお腹の中、なんて人もいるかもしれない。 自分は、中学三年生、十四歳の時だ。 厳密に言うと、それ以前の記憶が全くないわけではない。 しかし、正直それが自分の記憶だと、確証が持てない。 例えば、修学旅行に行った記憶があるとしよう。 友達と、あちこち観光地をフィールドワークした。 それは恐らく事実としてあるのだろう。 しかし自分には、そうした記憶に感情がついてこない。 面白くない映画を

          【昔話】今からくだらない話をしよう

          【詩】 贅沢

          あなたがいない時にあなただけを思うのが贅沢なんだと、 どこかの誰かが言っていたけれど、 私はあなたがいる時に、 あなただけを思っていたい。 あなたが近くにいるこの時を、 ただ、 ひたすらに愛おしく思う。 あなたと手が触れること。 笑い合うこと。 時々泣いて、 また笑って、 あなたを慈しむこと。 愛すること。 それら全ては、あなたと共にある今この時に感じていたい。 それ以上の贅沢なんてあるの? (「どこかの誰か」には今回は元ネタがあります。  それ以上は何も言うまい

          【詩】 贅沢

          【掌編】 クリスマスぼっち

          「もしも私の願いが叶うなら、あなたに好きと言いたい」 そんな歌詞の歌をいつか聴いた。 言えばいいのに。 私はため息をつきながら雑踏の中を歩く。 恋なんてしなくなって、どのくらい経っただろうか。 指を折って数えることもやめてしまった。 一人でいることに慣れすぎた。 独りでいることに、慣れすぎた。 「もしも私の願いが叶うなら、あなたに好きと言われたい」 どちらかと言えば、普通こっちだろう。 叶わないことを望むから、願いが叶うなら、なんて言うのだ。 讃美歌の流れる街を、私は

          【掌編】 クリスマスぼっち

          【詩】 歌

          部屋で一人で歌を口ずさんでいた。 大好きだったその歌が、 私を慰めてくれた。 とうに日が暮れて、 真っ暗になった部屋の中で、 ずっと歌を口ずさんで。 涙が流れても、 声が震えても、 大好きだったあの歌を。 私の中で、あの人がいなくなった。 部屋で独りで歌を口ずさんでいた。 大好きだったあの人の、 大好きだったあの歌を。 (センチメンタル全開)

          【詩】 歌

          【掌編】同窓会で

           『私がふざけて「ユウ君」と呼んでいた友達がいたんだよね。  「悠」と書いて、「はるか」と読むその子は、当時中学校で国語の成績が5段階評価で「2」だった私にとって、正直読めない名前だった。  私の中では難読だった。  同時にキラキラして見えた。  だって、そういうムズカシイ読み方する名前って、かっこいいじゃない?  私なんて「怜子」だから。嫌いな名前じゃないけど、そのまま普通に「レイコ」と読めるのが、当時はなんか嫌だったんだよ。  ああ、そうそう、「ユウ君」の話ね。  ユウ

          【掌編】同窓会で

          【詩】 無題(未完)

          毎日のようにこの風景を眺めている。 毎日のようにこのざわめきを聴いている。 あなたと共にこの景色を見たことはない。 この街の声を聴いたことはない。 私は、一人で歩いている。 途中、何人もの幸せそうな人々とすれ違う。 それを見て満ち足りた気分になることもある。 少しだけ、寂しいと思う時も、ある。 それでも私は独りじゃないよ。 心の中には、あなたがいるから。 (これ以上文章が浮かびませんでした。無念。  多分……遠距離……的な奴です)

          【詩】 無題(未完)

          【独り言】 恋愛観

          自分にはもう長らく片想いし続けている人がいます。 実は告白もしたんですが、見事に湾曲した表現になってしまい、多分相手には伝わっていません。 チキンなので、はっきりと言えなかった。 まあ実はもうひとつ理由があって。 その方はもうはっきり言ってしまうと既婚者です。 自分と知り合ってしばらくしてから、素敵な旦那様と結婚されました。 それからかれこれ長いこと経ちますが、自分は未だに片想いのまま、 お相手は薄々察してくれてるんだろうけど厳密には知らないまま、 今に至ります。 仲の良

          【独り言】 恋愛観

          【詩】 無題

          夢で見た貴女は美しかった。 遠い遠い、在りもしない記憶の中で、 貴女は微笑んでいた。 どうかどうか、 夢の中の貴女が消えませんように。 どうかどうか、 この現が朧気なままでいますように。 例えこの現実に、 或いは何時かの記憶の中に、 貴女が存在していたとしても、 きっとあの夢のような笑みは、 見ることなど出来ないだろうから。 だから、どうか。 (思ったより恥ずかしかったのはここだけの秘密です)

          【詩】 無題

          【読書記録】スロウハイツの神様

          辻村深月さんの小説。 辻村さんは冴木が特に好きな作家さんの一人です。 最近、読書の楽しみからやや離れていたので、久し振りに本棚から引っ張り出して読みました。 大人気ライトノベル作家、チヨダ・コーキ。 彼の書いた小説に感化された青年が起こした凄惨な事件から十年。 売り出し中の脚本家・赤羽環とクリエイターを目指す友人たち、そして縁合ったチヨダ・コーキは、皆がスロウハイツと呼ぶアパートで共同生活を送っていた。 以上ざっくりとした導入部分。 ここから様々な事件(といっても人が死

          【読書記録】スロウハイツの神様

          フライング誕生日

          お疲れさまです。冴木です。 11月も早いもので、もう折り返しですね。 とてもどうでも良い情報ですが、冴木は11月後半生まれです。 もうすぐ歳をひとつ重ねます。 正直な話、ここまで自分が生きられるとは思っていませんでした。 病気とかでは全くないのですが、メンタル的な意味で。 十代・二十代の頃の自分は割と死にたかった。 というか、死ぬことばかり考えていました。 (あ、歳がバレますね。まあ、いいか) 何かあったら死のうとしたり、自傷行為をしたり、色んな人に心配かけたりしてま

          フライング誕生日