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介護と介護の道場【夜の保健室】

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↓夜の保健室とは?↓ ※介護/介助道場と交流の場。 (介助の練習対応、随時可能) ※ どの地域でもどんな生き方でも どこかで出てくるような課題?局面?風景? 福祉対応?民間地域… もっと読む
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#夜の保健室

《2月半ばのソレアード※それは明日の朝になれば》

《2月半ばのソレアード※それは明日の朝になれば》

最後10年程住んだ黒門市場から徒歩5分の長屋にて、迎えにきたデイサービスの管理者は、怪訝な面持ちで返答の無い家に上がり、扉2枚開けて、ベッドの上、固くなりつつあるあなたを見つけたのだろう。

そんな朝から365日目の朝が、 
ちょうど明日の朝。

この一年、寂しさよりも充実した心持ちすらあるのは、ちょいちょい思い出すことがあること、そして、そもそも生きてる時から距離感がさほど変わらないことによるの

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【理解することなど難しいけれど、変化も違和感も面白がることから始める】

【理解することなど難しいけれど、変化も違和感も面白がることから始める】

介護職ワークシェアの
(有資格者を単日派遣する仕組み)
カイスケやユーケアで様々な介護施設に出入りするようになって久々に様々思い出すことがある。

この業界に入った頃のことや
その中で、『あんなこと考えてたなー』など。

特にその中でも、いわゆる認知症フロアで過ごすと目の前に流れる風景と過去感じたことなどが、脳内で混ざって、懐かしさとビビッドさを伴う。

特に認知症ケアに関していうならば、感情や感

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フィジカルに空間を通過する、その連続、そして介護ワークシェアリング

フィジカルに空間を通過する、その連続、そして介護ワークシェアリング

ロードバイクで西宮起点/または大阪起点であちらこちらに行くことが増えて数ヶ月。もう10キロ、20キロは当たり前の数字である。

いわゆるツーリングみたいなものをアイデアスロンと呼び替えている。方法は、歩いてであれ、電車であれ、車であれ、自転車であれなんでもいいのだ。

それがどこであれ、「とある地域」を通過することで得られる体験を自分が知っている/感じている課題解決の糸口にする意識をもつことである

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ちょっと背中みてくれへんかな

ちょっと背中みてくれへんかな

ちょっとここのね、背中のところを見てほしいだけど。ん?そう、そこ。赤くなってない?
あ、なってない?そうかそうか、じゃあまだ 大丈夫かなぁ。

床ずれになる可能性があるち、いうてね、先生そんなこと言ってたから。

抗がん剤飲んどるのを辞めたもんで、先生にもめっちゃ怒られた(笑)

朝から15錠ほど飲んで、一回、身体全身が真っ赤になったやろ?あれで、皮膚がボロボロになって、むくみで、足から水がでてね

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お母さん、何言うてんのん、

お母さん、何言うてんのん、

お母さん何言うてんのん?!ほんまやめてや?大丈夫?て、娘に言われましてん。

そやけど、お父さん、いつもそこにおったのに今もうベッドもなんもありませんやろ?

そこにおる気で、私おるさかいに

「お父さん、今日はどこどこのおっちゃんがなー、」て、思わず、そこにおるもんや思って、声かけてしまって、

娘に怒られますねんー。

今の病院も、娘と嫁と息子と私で、交代ごうたいやから、助かりますわ。
三男は

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最期のコーヒー

最期のコーヒー

私、むかしっから、喫茶店好きやねん。
もう少し、向こうの方・・・香櫨園の駅に近いところにな、喫茶店があって、結構長いこと働いててんで。
お客さんがいろいろ来るのが好きやねん。

そこ辞めるってなった時、常連の男の人が
「ちゃんとかわいいおばあちゃんになりやー」っていうてくれてね。
「今でも十分かわいいで」っていいかえしててんけど。

『スタバ、毎朝日課ですやん?コーヒー好きなんでしょ?』

あのな

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年寄りの死

年寄りの死

あんたな、お兄ちゃんな、
あんた、本書いたらええねん。

『ええ?なんてテーマですか』

年寄りの死や、いうてな、
わしの死ぬところ書いてくれたらええねん。

そんなんな、もう死にたいわ、わし。
まずな、夢がないわな。

『えー。あやちゃんの孫が楽しみとか』

そんなんもう、そこまで頑張られへんわ。
そんなんちゃうくてやな。
生きてる意味がないやん。87やで。
もう早く死にたいわ。

そやけど

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【オンナという名の女の子      その1】

【オンナという名の女の子 その1】

彼女は久子という名前で過ごしてきたが、本当の本当は久幸という漢字なのだそうだ。

95年も前、《戸籍》とは割とおおらかなものだったのか、たまたま彼女が生まれ育った環境やら、偶然によるものなのか。

平成30年の今年、数え96歳を迎えた5/8。
『私生児で生まれたでしょ?お父さんが、本家に私を連れ帰ってしまうでーて周りに言われて、おじいちゃんが焦ってとりあえず戸籍出して。ほんまは5/8やのに、8月の

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夜の保健室だより】リスク管理?っていうか、、その1

こんにちは。さがんです。
本日は、もう割と前々から重要視されてる
介護事業所のリスク管理について軽く書いてみます。

なんで軽くかって、コレ、
ネットや、研修プログラムやら
どこでももう学べるし、
体系づけてあるから、内容については、
わざわざ述べるようなことなんてないんです。

そう。知識としては入手しやすく、感覚的には常識レベルの事柄です。
※環境を整えましょう、みたいなさ。

初任者講習

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[夜の保健室]とは

[夜の保健室]とは

さがんです。
大阪市梅田のはずれ、堂山町という地域で
【BAR SINGLES】というお店をやっています。

また同時に、介護福祉の畑で、
介護士として現場に入ったり、
業務改善コンサルタントとして計画/実行しています。

【夜の保健室】とは、SINGLESで定期的に催している交流イベントの名前で、主に、以下のような人々が集います。

・医療/福祉畑の業界人
・家庭で介護をしている
・医療または福

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