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セールから見るベトナム景気。

■世界銀行が見るベトナム。
・最近のベトナムNEWS(2023年12月20日付)、「世界銀行(WB)は『ベトナム経済振興策を24年迄延長すべき』との見方を示した、23年小売売上高は内需があまり改善せずコロナ前の水準を下回る」。
・WBはその他、長期的な経済成長を支えることにもなる、「金融市場の弱点克服が経済安定化に貢献」、「対越海外直接投資やインフレは良好な兆し」、「不動産市場の健全な発展を促進すること」等と示した。
 
■経済支援対策24年迄の延長を検討。
・「対ベトナム海外直接投資(FDI)やインフレに関しては良好な兆しが見られ、鉱工業生産指数(IIP)も改善を続けているものの、改善度合いは低い水準にとどまると評価」した。
・貸付成長率は政府の通年目標「+14~15%」を大幅に下回った。
・上述からWBはベトナム政府に対して、「経済支援対策を2024年まで延長することを検討するように」と勧告している。
 
■衣料品等の購入は後回し。
・ベトナムの小売業、特に衣料業界は『女性の日』、『ブラックフライデー』等多くのイベントがある10月、11月と旧正月前が一年の中で最も売上を伸ばす時期となる。
・セールシーズンでもあるこの季節、20~80%オフと謳ういくつかの衣料店に私は平日19:30頃に入店した。都心の目抜き通りのスポーツウエア店はお客が私だけ、スニーカー店は数組の買物客がいる程度、という状況であった。少し日にちや時間帯をずらせば多くの買物客で賑わっている可能性もあるが、私の時は上述の状況であった。
・私の肌感覚として、現在ベトナムの人々は食費、生活費、大切な人と行く飲食店等への消費をメインにし、衣料品等の購入は大分後回しにしている風に見受けられる。
・2024年は現況がガラリと変わり衣料店の売上が爆上がり、という事にはならないだろう。来年一年間を通して人々は後回しにしていた消費を徐々に買い始めていく事が予想される。そういう意味では23年比で24年の小売りは徐々に回復していくが、大きな変化が見え始めるのは2025年以降と私は見ている。

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