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011 ブックレビュー 『RPA革命の衝撃』

少し酔い気味で眠たい。今夜は飲まなければよかったと少しの後悔。あーもう午前1時。ただ、帰宅して早々だけど、これを今夜中にまとめておかないといけない!という変な強迫観念に取り憑かれタイピングを始めてしまった。っていうのもこの後の1冊がもう読了しそうだから、、、。

インプット&アウトプットの訓練。調べなくても済む知識をどれだけ増やせるかが、クリエィティブには必要だという「アタマのやわらかさ」を読んで気づきがあったので気持ちが続くかぎりはやってみようと思う(自己暗示)。

さて本題。恥ずかしながらRPAというものを理解していませんでした。ここ最近、RPAの可能性を教えてもらい、そして、幾人かとディスカッションをした。さらに、いつも一緒にいた飲み友達は、ガンガンRPAを販売しているとのこと。おいおい、全然、インプットできてないじゃん!っていう話がきっかけで読み出した。

そもそも、RPAとは?って話だと思うのですが、簡単に言うと「これまで人間のみが対応可能と想定されていた作業、もしくはより高度な作業を人間に代わって実施できるルールエンジンやAI、機械学習等を含む認知技術を活用した業務を代行・代替する取り組み」(RPAテクノロージズより引用)だそう。

以前、産業用ロボットといった生産性をあげる役割でなく、設計の段階といった今まで人間にしかできないと言われていた職域が、徐々にRPAによって対応されていると言う話をJ-waveで聞いた。その時は、なるほど〜と言う思いだけに留まったけど、これってうちの会社だったら、どう生かせるんだろう!というテーマが最近は頭をよぎるようになった。

何かクリエィティビティを発揮し、新しいプロダクトアウトをする志向ではなく、特に使われる技術は新しいものでもなくてよく、いわゆる「概念」としてRPAを捉えることだと、本書では、あらゆるページに書かれていた。

僕は、この本を読むまでず〜っと、RPAは夢のようなものだと思っていたし、同時にソフトウエア的なものだと理解していた。もちろん、そこには認知技術とAI、それを成り立たせるための膨大なスキャンと長い期間のモニタリングが必要だと思っていた。

RPAには、3つのクラスがあるそうだ。1、定型業務の自動化(巨大マクロ)。2、一部非定型業務の自動化(コグ二ティブマクロ)。3、高度な自立化(強いAI +自立AI)。僕が認識していたのは、完全にクラス3。ただ現在は、ほとんどがクラス1の定型業務世代であるらしく、インパクト的には膨大な項目を扱うバックオフィスでの活躍のようだ。

ここからクラス2から3へともちろん進んでいくんだろうけど、まずは、生産性アップ、収益をあげるとなると、クラス1から、うちの会社でもどう導入するかを本気で考えるべきかもしれない。様々なクリエイターがいるけど、純粋にクリエィティブだけをしているなんてほとんどないかもしれない。メール対応に追われ、資料を読み込み提案書作成、写真加工にラフ作業、、、。いずれも大事な作業だけど、RPAを起用することでもっと考える時間や気持ちに余裕が生まれ、さらに仕事の質が上がりそうというのは容易に理解できる。

実は、弊社でもエンジニアや感度の高い経営層は、すでに気づいていて「どうにかしたい!」という意思もあったようだ。本当、僕にはそんな視座がなくてごめんなさい!って感じ。もちろん理解が足りないという理由ではなく、RPAの導入や作り出すとなると相当な覚悟と資金、リソースが必要なので表に出にくい事案。そこをキャッチアップできていなかったという反省。ちょっと話を戻す。

やはりROIを考えると開発や導入を見合わせる企業は多いらしい。主流としては、派遣社員を雇うか、オフショアに出すかという選択肢となるようだ。ただ、弊社でもレバレッジの効くRPAはあるはずだと信じ、もう少し検討したい。日本企業は歴史的に、職人気質でもあり属人性を活かして発展をしてきた。属人化志向が強く、標準化が馴染みにくいとも言える。

だから、先のGDPのようにグローバル的にみて生産性では非効率。仕事量が多くなるし、欧米のような分散型や職域がはっきりしているような体系がないから、結局、仕事ができる人ほど忙しくなったり、その逆も然りで、段取りが悪い人とかルーティンも計画的に行えない人はどんどん効率が悪くなる。負のスパイラル。マネージメントコストや間接部門も含め、改善の余地はあるかもしれない。

「人がやっている全ての作業は、本当に人がやるしかないのか?」この問いの答えは、とても難しいけど、この観点はとても重要かもしれない。ITや製造機器と違いデジタルレイバー的な考え、すなわち人に回帰している志向が大事だと思った。

コモディティ化の脅威に迫られているこのご時世だけど、やはりヒューマンリソースは大切。インフラやIT、AI、IoTが進歩したからこそ、人を単なる労働力としてではなく会社の資源であるという考え方が重要なんだろうと思った。

最後は、ダーウィンの引用。「最も強い者が生き残るのではない」「最も賢い者が生き残るのでもない」「唯一生き残れるのは変化できる者である」


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