下村健士@日本一小さな学校「さくらんぼ学園」のスタッフ

「楽しく学んで人生を開く」を子どもたち、仲間たちと日々実践しています。「学び直しは何歳…

下村健士@日本一小さな学校「さくらんぼ学園」のスタッフ

「楽しく学んで人生を開く」を子どもたち、仲間たちと日々実践しています。「学び直しは何歳からでもできる」をモットーに、ピアノ・デッサン・将棋・釣り・文学・歴史・クロスカントリースキー ・執筆……。自分の興味あることを追求しています。

最近の記事

今日はアドラー心理学ではなく 森田療法

森田療法には、基本となる色々な言葉がある。 そのひとつが「両面観」 どんなことにも、表があってがあって裏がある。 神経症の人は「両面観」を持てずに 「一面観」が強いらしい。 なんだか納得。 物事の見方が偏っているというか、 アドラー心理学の劣等感の克服で伝えたように 自分の偏見に気づくことがすごく大事。 当たり前かもしれないけれど、優しさ100%の人なんていない。 どんな素敵な人だって、100%は無理。 自分にとって理想な人はいない。 そもそも理想というのは、欲

    • アドラー心理学 劣等感を克服する方法 その2〜人の期待には応えなくてもいい〜

      前回に続き、「アドラー心理学の教科書」(ヒューマンギルド出版部・野田俊作監修)で学んだことのアウトプットです。 子どもは家庭では、行儀の良いお利口さんを、学校ではしっかり勉強して成績が上がることを求められ、そうした期待に応えられないと、大人からの保護を失うのではないかと不安を感じている。 大人になってからも、人からの期待を裏切る不安を持っている場合がある。でも、それは、人の期待に沿うことばかり気にしているのも子供っぽい考え方の名残。   (以上、要約して引用) 私も、人

      • アドラー心理学 劣等感を克服する方法 その1

        「劣等感」に悩んでいませんか?実は、私も劣等感に悩んでいる一人です。 でも、できることならば小さなことに劣等感にクヨクヨして、大切な時間を浪費するよりも、劣等感を手放して、その時間を前向きにいきたいと思っています。 では、劣等感の悩みを手放していくにはどんなプロセスが必要なのでしょうね?    ずいぶん前に一冊の本を購入しました。「アドラー心理学の教科書」(ヒューマンギルド出版部・野田俊作監修)です。   ずっと本棚の奥に眠っていた本を紐解くと、ヒントになりそうなことがたく

        • 人生を暗くて、さびしくて、つらいと考えてしまう人が、幸せになるためにできそうな10のこと〜その1

          1  「しあわせになれるかもしれない」と思うこと自分が幸せだと思えなかったり、人生が辛い時には、 「私って不幸だなあ」って 人間は思いがちです。 でも、不思議なもので、自分が不幸だなあと思うと、 不思議と不幸なことばかりに目が向いて、 ますます不幸が忍び寄ってきます。 だから人生が不幸だなあと思う人は、小さな決意をして欲しいと思います。 「私は幸せになる」 「私は幸せになるんだ」 「私は幸せになりたい! まずそう願うのです。 でも、「絶対にに幸せになる」と あまりに

          江戸時代 5歳で将軍になって8歳で亡くなった将軍の話

            徳川将軍といえば、15代いることは、みんなが知っていると思うけれど 何人知っていますか?   有名なのは、初代の家康、2代目の秀忠、3代目の家光。 生類憐みの令で有名な5代目の綱吉 暴れん坊将軍の8代目綱吉 そして最後の将軍15代慶喜   そんなものですよね。   石ノ森章太郎が書いた「日本の歴史」という漫画があります。 全部で48冊。 33巻は犬将軍の5代目綱吉亡き後の 6代目家宣(いえのぶ) 7代目家継(いえつぐ) の時代が描かれています。   時代は18世紀になっ

          江戸時代 5歳で将軍になって8歳で亡くなった将軍の話

          顔の周りにまとわりつく あの虫の名前は?

          ずっと昔から気になっていて だけども ほったらかしになっていることの一つが 解決しました。   ある虫の名前がやっと分かったのです。 秋になると、顔の周りをブンブンまとわりつかれて うっとおしくなった経験ありませんか? 蚊でもないし、ハエでもない 歩いても歩いてもどこまでもついてきて いつまでもまとわりつく虫 あれの正体は何なんだ??? 数年来、ずっとそう思っていたのだけど 先日、虫にまとわりつかれた瞬間 「よし、今調べよう!」 そう思って検索してみました。 検索

          顔の周りにまとわりつく あの虫の名前は?

          宇沢弘文さんのファンになった!

          「日本の教育を考える」 宇沢弘文 岩波新書   この本を読むと「社会的共通資本」という耳慣れない言葉と何度も出会う。   社会的共通資本のことを、 「一つの国ないし、特的の地域がゆるやかな経済生活を営み、優れた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を、持続的・安定的に推進することを可能にするような社会的装置」と宇沢さんは定義している。   例えば、水俣の海は漁民たちにとって優れた自然の恵みであり、そこに集落があって、集落の文化があったけれど、経済的利益を優先する一企業の出す排水に

          夏目漱石 門 2 読書感想

          夏目漱石 門 2 宗助は、週に6日働く身分になっていた。つい数年前は、親の仕送りで悠々と暮らしていた。働くことで己を失うことを毛嫌いしていた。お金は十分にあった。 宗助は、日曜日う街へ出かけて、様々な品物を手に取るけれど、懐具合が悪く、妻への土産も元に戻す。 いわゆる落ちぶれた感がどこかする。 崖の下の家に住む宗助とお米。崖の上からそこの住民の弾くピアノの音が聞こえてくる。崖の上と下の対比。 崖の上にいた宗助が、今は下に住んでいる。 これから物語はどう進むのだろうか?  

          夏目漱石 「門」 1

          夏目漱石 「門」 1  三四郎、それから に続く、夏目漱石の三部作と言われる物語、 それからの最後の場面、主人公の代助と三千代の恋の行方はどうなったのかと気になってl読み始めた。 主人公は名前を変えている。宗助。そして、お嫁さんと静かに暮らしている。お嫁さんの名前はお米。ちょっと地味な感じがする。 二人の生活ぶりは、もう高等遊民ではない。崖の下に慎ましく過ごしているようだ。朝早くから力に出て、4時まで帰らない宗助。書斎の書棚の中も見るに値する本はあまりないようだ。 そ

          夏目漱石 それから17 読書感想

          長かった物語のフィナーレである。 一言感想は、そうきたか!である。ものすごくスピード感がある。 代助のところに兄がきた。兄は手紙を持っていた。平岡からの手紙だ。平岡は、代助が自分の妻を奪った胸を認めていた。兄はこれは事実かと聞いた。代助は「本当です」と答えた。 父は代助と縁を切ると告げた。兄もそうすると決めた。 代助は。町に飛び出す。世の中が赤く見えた。赤い蝙蝠傘、赤い風船、それらが代助を追いかけて、吸い込まれていく。   それから。何がそれからなのか。三四郎からそれか

          夏目漱石 「それから16」読書記録

          夏目漱石 「それから16」読書記録   ついに代助は、親友平岡に、彼の妻三千代との恋の話を打ち明けた。 打ち明ける代助、打ち明けられる平岡、そして、その二人の間に立つ三千代。   絶交を告げられる代助。これは仕方のないこと。明治の時代、こうした恋は、やはり人の道に外れたものだったろう。令和の今でも、そうだろうが、愛に生きようとする人間、己の自然に生きようとする代助の生き方に、私は胸が震える。   三千代との恋を選んだが故に、父からの毎月のお金の援助を失い、そして親友を失い、で

          夏目漱石 「それから15」 読書日記

          【一言感想】 「それから」 熱中して読んでいます。ページを進めるのが、もったいないような、いつまでもこの物語が続いてほしいような、そんな気持ちです。こうした本と出会えることは、本当に幸せです。生きている喜びです。 【描写について】 「会見の翌日、彼は永らく手に持っていた賽を思い切って投げた人の決心を以って起きた。」   長い間、心に秘めていた三千代への恋心を告白した代助は、翌日、上記のような心持ちで目覚めた。 賽を私たちは握ったまま、投げることができないことがよくある

          夏目漱石「それから」14 読書記録

          一言感想 14は、美しい場面の連続です。夏目漱石はこんなにも美しいプラトニックラブを描いていたんですね。 代助が友人の妻、三千代に告白をする場面。ハンカチを顔に押し当てて泣く三千代。百合の花の香りが部屋には満ちている。二人は抱き合うのでもなく、口づけを交わすのでもなく、でも、心と心とを二人の言葉が結んでいく。これはプラトニックラブなのか。今の時代では、中学生もこうはいくまい。今の時代にはもうみることのできない告白の形。打ち明けてはいけない思いを打ち明けたこと。 「それから

          #3 「助けてと叫びたい時」 〜お父さん・お母さん、先生、上司 人のうえに立つすべての人に贈る「自分を育て、自分につながる」ための 実践日めくり

          ああ、助けてほしい!と思うことが あります。 それは具体的に手を貸して 欲しいこともあるけれど それよりもむしろ 今自分が自分がやっていることが 果たして適切なのか 道を誤っているのではないか? 導いてほしいと言う気持ちが よりふさわしいでしょう。    「助けてー!」と叫んでいる時に 湧き上がってくる不安の感情が、 ただでさえ不安定な私の心を ザワザワと揺さぶります。 そんな時に大切なことは 「感情は煙に過ぎない」と言うことを知ることです。 煙は何を教えているかと

          #3 「助けてと叫びたい時」 〜お父さん・お母さん、先生、上司 人のうえに立つすべての人に贈る「自分を育て、自分につながる」ための 実践日めくり

          #2 苦楽を共に  子どもを育てる 自分を育てる〜  先生とお父さん・お母さんのための 自分につながる実践ひめくり

            楽しいばかりの人生が いいに決まっています。   人はすぐに弱音を吐き 楽な方に流れていきがちです。   苦しみを避けていきたくなります。 でも、楽しみと苦しみ 両方あるのが人生だと言うことが わかると、 苦しみを受け止める覚悟が湧いてきます。   苦しみを避けようともがいている時にはない 静かなる受容が生まれてきます。   諦めること、覚悟を決めること 自分ではどうすることもできないことに いつまでも不平を言うのはやめて 全てを受け止めて自分できることを 一つ一つや

          #2 苦楽を共に  子どもを育てる 自分を育てる〜  先生とお父さん・お母さんのための 自分につながる実践ひめくり

          子どもを育てる 自分を育てる  〜先生とお父さん・お母さんのための 「自分につながる365日の日めくり実践

          8月16日 人が育つために必要なものを「厳しさ」と信じている人が大勢います。 実は私もその一人です。 確かに、厳しさは大切ですが、厳しさの前に多くの才能が潰れてしまうケースがたくさん見受けられます。 相手がどんな段階かを見誤ると、厳しさは逆効果になりかねません。 誰でも最初は赤ちゃんです。まだ茹でられていない豆です。 赤ちゃんが大きくなるには、お世話が欠かせません。種が育つために必要なのは、水と空気と、適切な気温です。 しっかりと根が育てば、北風にも夏の日照りにも負けな

          子どもを育てる 自分を育てる  〜先生とお父さん・お母さんのための 「自分につながる365日の日めくり実践