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#人生

Autant en emporte le vent

人差し指にとまる赤トンボ
懐かしいなって笑い合える
久しぶりに帰った故郷(ふるさと)に
もう私の居場所ないけど

棄ててしまった私が悪いけど
棄てなきゃ生きていけなかった時代

今の洋服を着て 思い出も棄てた

風と共に去りぬ 私の姿がある
愛に出逢えるときに あぜ道に佇んで

あなたを待っている

畑のキャベツの葉の裏側に
モンシロチョウの卵を見てる
背中で感じる瞰(にらみ)

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La vie est belle

屈託のない足取り あなたの家に向かう
こんな時間も 私の人生 積み重ねれば 空の上
満たされてる愛情に 青色の風が吹く
春日和なら私の人生 愛に包まれた宝石みたい

踊る 歌う 私の気持ちを あなたに対する想いを
ふわり ふわり 雲に乗った感覚 愛は地に足つかず

素晴らしき哉(かな)、人生
あなたが其処に居るという育み
にわか雨がちょいと降ろうとも
のちの晴れが陽射しをくれる
そんな人生

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汲々者

汲々者(きゅうきゅうしゃ)… 救急車…
追い掛けても追い付けずに居る LONELY ONE…

息を殺して 存在を消して 私は居ないものだと
教室の隅 それでも目立つは 私が不慣れだった頃

そればかりに 夢中で費やしていた青春

もう疲れたわ もう呆れたわ
私じゃない私が勝手に息衝(いきづ)いてるから
もう窶(やつ)れたわ もう草臥(くたび)れた
私の知らない私が今日も街の中で誰かと

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風船人形

手を伸ばせば まだ足りない
伸びてくれない腕に
近付こうと近付いたら
どんどん離れる 蜃気楼(かいやぐら)

私の希望を膨らませるだけ膨らませて
私を置いてゆく そして去ってゆく 希望の光も闇

私はいつか破裂しそうなぐらい
希望に満ちた 風船人形
空に昇り 雲に触れたら 私は破裂する

会いたいなら 会いにゆこう
そんな愛にキスして
不思議と感じない体温
唇が割れる 不知火(しらぬい

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割れたガラス

いつもは綺麗に見えるのに
どうして今日は黒いんだろう?
風は私の肌を汚して 嘘を見立てに服を着る

流れは何処に進んでるのかも
理解できないまま 靴を脱ぎ棄てる

割れたガラスの道を歩いて行こう
血だらけになっても平気な顔で
打算なんかしたくないから ほら ほら 痛くない
割れたガラスの欠片(かけら)は甘さだらけ
私はもっと図太くならなくちゃ
無難なんかでいたくないから ほら 目を剥いて

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