移り気のはやい季節に
そばにいるふたりは笑って
受け入れるしあわせのなかに
ありあまる富に膨らんだ
贅沢があたりまえだと思い込んで
気付いたときには遅かったりして
つくろいはじめた自分自身

大丈夫 素振りはわかってる
涙さえ笑顔で隠して
情けない私を映した鏡ならとうに捨てたの
紙に書くセリフ覚えて
アドリブもうまく活いかして
煮え切らないこころをごまかす術すべなら
時間かけて築いてきた
いつどこでなにしてても 私は女優...


昔みたいに愛せない
それでも あなたを離さない
ワガママが充分な時間
生みだしたのは私の性分さが
退屈を快適に変えようとしたら
あなたはなにに気付くんだろう?って
考えたりしたけど意味なし

そんなこと 気にしてる私は
ウソ吐つくのがうまくなっていて
あざ笑うのはどんな人よりも
自分だとわかってる
あなたにはバレない程度
ト書には演出のイロハ
一人部屋では演技の練習するから
踵きびすを返す過去問に
詰まることがないように 何度も添った


こうしたアイノカタチにしたのは私
昔みたいに素直にはなれなくたって
あなたを愛してるのには変わらない
私のなかで生まれていく色んな私が増えていく
泣いても 笑っても 味気ない日々になっても


好きだから... 情だけで居座る
こころには仮面を付けてる
こうでしかもうあなたを愛せない
弱虫になったの
強気でいたあの日の私
いまはもう見当たらないけど
求められたら断らないようにした
愛想にあなたは気付かない
それでいい そうしていて 愛されていて
いつどこでなにしてても 私は女優...

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