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夜明けの鏡

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この作品は11年のブランクの後書いた作品です。 私は一度優秀賞をいただき作品が電子書籍になったことがありますが、その後いろいろあり、書くことができませんでした。それだけに大変思い… もっと読む
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記事一覧

夜明けの鏡1(オリジナル小説)

眠れない夜は静かに時を刻む かの子はいつものように、独り言を繰り返している。 窓側の部屋、…

しょちぃ
1年前

夜明けの鏡2 (オリジナル小説)

それからしばらくして私と尚輝は結婚した。 真希も静佳もすごく祝福してくれた。 みんなが自分…

しょちぃ
1年前

夜明けの鏡3(オリジナル小説)

かの子の日常 私はそれから1ヶ月程入院した。医師によると原因もわからないし、なんの病気か…

しょちぃ
1年前

夜明けの鏡4(オリジナル小説)

自転車で河川敷を走ると遠くに山が見えた 「あの山って、前に尚輝と一緒にハイキングに行った…

しょちぃ
1年前

夜明けの鏡5(オリジナル小説)

しばらく私はボーっとしていたけど、鳥の大きな声で我に返った。 「帰らなきゃ。」 私は急い…

しょちぃ
1年前

夜明けの鏡6(オリジナル小説)

翌日、私は尚輝と二人で病院に向かった。前日に電話できちんと精密検査をしていただきたいとお…

しょちぃ
1年前

夜明けの鏡7(オリジナル小説)

私は尚輝と病院の帰り、あの虹色に光る玉がとても気になった。 私の病気が治ったことは、とても嬉しい。 でも、こんなことってあるのだろうか? あんなに頑張っても、治らなかった病気 医師の先生には間接的に治らないから寛解を目指しましょう。と言われた。 私は嬉しさと同時に何か表現できない恐ろしさを感じた。 「ねえ、尚輝、変だと思わない。あんなに治らなかった病気がこんなに簡単に治るなんて。」 私の言葉に尚輝は子供をあやすような顔をして 私に言った。 「かの子、病気が治ったんだよ!

夜明けの鏡8(オリジナル小説)

玉の力 翌日、私は職場に向かった。久しぶりの出勤にすごく緊張したけど、真希や静佳に会える…

しょちぃ
1年前

夜明けの鏡9(オリジナル小説)

「かの子、びっくりしたよ!いつからあんな凄い事できるようになったの!?」 「ホント、ホン…

しょちぃ
1年前

夜明けの鏡10(オリジナル小説)

追駆する影あれから一週間経った。私の噂は日に日に増している。真希を助けた日のことを職員の…

しょちぃ
1年前

夜明けの鏡11(オリジナル小説)

私はあの男達が言っていた、青木町の古ビルに向かった。一刻も早く着きたかったから自転車で向…

しょちぃ
1年前

夜明けの鏡12(オリジナル小説)

光は白いスーツの男達の一人が大きなライトを持ち照らしていた。椅子には中年くらいの人が座っ…

しょちぃ
1年前

夜明けの鏡13(オリジナル小説)

真希と静佳の家に尚輝と車で急ぎ着くと二人とも無事だった。どこにも怪我も無い。 ただ、私が…

しょちぃ
1年前

夜明けの鏡14(オリジナル小説)

久米さんの車に乗り1時間半程経つと、やがて久米さんの家に着いた。 ボディガードをしてくれている弟子の方々は先に降りて、トランクの中の小田洋平さんの部下をおろし、そのまま家に入っていった。 家からさらに何人かの人達が私達を囲むようにした。私達を守る為だ。 「みなさん、私の弟子たちは実際に要人警護を務めている者ばかりです。安心して下さい。」 久米さんがそう言って、周りを見回す。久さんの家の隣りや家の中には屈強な身体をした人達が鋭い目を光らせて周りを見回す。 家の隣りの大き