さんじゅうろう

CG designer | Art Collector l 知財ハンター協会(知財図鑑)

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ゲーム配信コンテンツ「ストグラ」の社会

このストグラ(正式名称『ストリートグラフィティ ロールプレイ』)の楽しさ、楽しみ方を紹介している記事はすでにいくつも公開されているので、ここでは、このストグラを「社会」として捉えて、ここで起きていること、ここからわかることを考えてみる。 ストグラは架空の街に配信者の集まる「社会」であり、そこでの活動は「生活」である。それは現実世界と等しいのではないか。そこに、来るべき仮想空間(メタバース)を活用するヒントがあるのでは、と考えている。 ※本記事は、2023年9月時点の内容

    • 【イベントレポ】 TDC 2024

      ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)にて開催しているギンザ・グラフィック・ギャラリー第401回企画展 | TDC 2024(TOKYO TYPE DIRECTORS CLUB EXHIBITION 2024)へ。 Less is more?作品はどれも抽象的で、線や図形でシンプルな図柄が多いように感じた。また、直線や曲線、ソリッドな原色を多用したものもよく見かけた。そもそも「デザインする」とはそのように抽象化することなのかもしれないが、それにしても世の中で見かけるポ

      • 【イベントレポ】 WOW | 「Polymorphism of Information―情報の多態性」

        3月18日(月)から3月22日(金)にTHE CAMPUS(コクヨ東京品川オフィス)にて開催されたWOWによる「Polymorphism of Information―情報の多態性」へ。今回のイベントに足を運んだ理由は、以下の2つ。 1)昨年、前橋市で開催された現代アートのイベント「New Horizon―歴史から未来へ」で初めてWOWの作品を鑑賞し、WOWというクリエイティブ集団に興味をもち、より知りたいと思った。 2)以前、データのビジュアライズについて、関心を持ち

        • 【イベントレポ】2023年度 第47回 東京五美術大学連合卒業・修了制作展

          国立新美術館で開催されている東京五美術大学連合卒業・修了制作展へ。 東京五美術大学(女子美術大学・東京造形大学・日本大学芸術学部・武蔵野美術大学・多摩美術大学)により共同で開催されている。47回ということは半世紀近く開催しているということだろうか。 ここで展示されている作品は、日本画・油彩・版画・彫刻。この記事では、なぜか自分が気になり、撮影した作品について、取り上げたい。特に気になったものは複数枚の画像を掲載している。なお、作品名や作者については省略している。 今回の展

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        ゲーム配信コンテンツ「ストグラ」の社会

          【イベントレポ】東京藝術大学 卒業・修了作品展

          東京都美術館と東京藝術大学を会場に開催された、第72回東京藝術大学 卒業・修了作品展へ。 平日にも関わらず、おそらく学生と思われる観覧者でごった返してした。特に東京都美術館では「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」が開催されていたためか、混雑が目立った。特にメディアやSNSで取り上げられた展示には、人混みができていた。 展示作品の数が多く、見落としているものもあると思う。特に関心があるのは、デザイン、先端芸術、絵画、彫刻なので、それらを優先して鑑賞した。 そ

          【イベントレポ】東京藝術大学 卒業・修了作品展

          【イベントレポ】武蔵野美術大学 卒業・修了展2023

          武蔵野美術大学 市ヶ谷キャンパスで行われた卒業・修了展2023(クリエイティブイノベーション学科、大学院造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコース)へ。 近年、こういった展示において、観覧者によるハラスメント行為があるらしく、Webページにも以下のような注意書きがある。現に、今日も学生に高圧的な言動をしている観覧者が近くにいて、学生がとても気の毒だった。 これまでの記事と同様に、自分が気になった展示についてここでは取り上げたいと思う。 左利き技あり展〜日常生活に

          【イベントレポ】武蔵野美術大学 卒業・修了展2023

          【イベントレポ】ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)

          ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)という名前は、何年も前に耳にしており、いつか体験したいと思っていた。最近そのことを思い出し、時間の都合もついたため、2024年1月時点で開催している「ゆるめながら 五感をとぎすます 『五感』」に参加してみた。 これから参加される方へ配慮して、体験の詳細な内容の説明はしないが、とても良い体験になったことは強調しておきたい。なお、感じたことについては、後述する。 「ゆるめながら 五感をとぎすます 『五感』」会場は、三井ガーデンホテル 神

          【イベントレポ】ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)

          【イベントレポ】多摩美術大学統合デザイン学科卒業・修了制作展2024

          2024年1月18日(木)〜1月21日(日)に多摩美術大学上野毛キャンパスにて開催された多摩美術大学統合デザイン学科卒業・修了制作展を訪れた。同大学の修了制作展を鑑賞するのは、はじめて。今回の展示で自分が気になったものについてここで触れたいと思う。 なお、公式図録も販売しているため、個々の展示について詳しく知りたい場合には、そちらを参照していただきたい。 混虫記米谷颯太 日常生活でもよくある見かけたものが「虫」や「生き物」に見える現象。工業製品と昆虫の共通点を見出し、

          【イベントレポ】多摩美術大学統合デザイン学科卒業・修了制作展2024

          【イベントレポ】「Wood x Transparency?(透明木材)」 展

          渋谷の(PLACE)by methodにて開催された⼯芸⼯業デザイン学科クラフトデザインコース木工専攻と資生堂みらい研究グループと産学共同プロジェクトの成果展。完全天然成分でできた透明の木材の可能性を探る。 どれも可能性を感じさせる展示ばかりだったが、ここではその中から気になった展示を取り上げたいと思う。 なお、今回の展示はプロトタイプであるため、一部の展示品のみ透明木材の実物が使用されている。また、現時点で製造できる木材の厚みは数ミリ程度とのこと。 透明木材とは年輪の

          【イベントレポ】「Wood x Transparency?(透明木材)」 展

          【イベントレポ】「都市にひそむミエナイモノ展 Invisibles in the Neo City」

          こちらの展示イベント(会期:2023年12月15日から2024年3月10日)は、都市生活を支える隠れた技術の紹介を通じて“ミエナイモノ“を体験型、鑑賞型展示として、可視化し、未来の都市生活を想像するヒントを提供しようとするものである。 鑑賞して思ったのは、よくある難解な現代アートの展示よりも理解がしやすく、また理解をサポートするような工夫もあり、いい展示イベントになっていた。平日の昼間で、来場者は数える程度。一部エリアは、フリースペースとなっており、リモートでの打ち合わせ

          【イベントレポ】「都市にひそむミエナイモノ展 Invisibles in the Neo City」

          【非公認事前ガイド】Proof of X - Decoding PFP Culture

          2024年1月12日(金)から14日(日)まで、SHIBUYA PARCO GALLERY Xで開催される"Proof of X - Decoding PFP Culture"。前回、2023年6月に開催された"Blockchain As A New Medium For Art"を鑑賞した際に、事前に参加アーティストと作品について、ある程度インプットし、理解した状態で、会場で作品やアーティストと対話する方がよいと感じた。今回の展示も鑑賞する予定なので、自分への事前のインプッ

          【非公認事前ガイド】Proof of X - Decoding PFP Culture

          【イベントレポ】ストグラ・ロールプレイライブ (ストグラRPL)#1

          ストグラについては、過去に投稿したこちらの記事で紹介しているので、そちらを参照して頂きたい。ここではストグラを知っている人を前提として、2023年1月6日に開催された「ストグラロールプレイ」の公演の模様をレポートをしたい。特に今回、観覧したいにも関わらずできなかった方に、少しでも会場の雰囲気が伝われば幸いである。 開演まで会場はZepp Shinjuku (TOKYO)。場所は、2023年4月に開業し、ジェンダーレストイレでも話題になった東急歌舞伎町タワーの地下にある。公演

          【イベントレポ】ストグラ・ロールプレイライブ (ストグラRPL)#1

          【イベントレポ】「米」本位制を目指す石高プロジェクト

          11月19日に開催された石高プロジェクトの「コメニティ収穫祭2023」というコミュニティイベントに参加した。ここでは、このプロジェクトとこのイベントについて紹介したい。 このプロジェクトについては、このイベントの直前に伊藤穣一さんのPodcastで取り上げられており、それを聴いて初めて知った。 石高、米による価値交換、金融、NFT、Web3.0とても気になるキーワードや、プロジェクトが目指すものはもちろんのこと、なんといっても「米」と「石高」を紐づけるユーモアに興味をも

          【イベントレポ】「米」本位制を目指す石高プロジェクト

          【イベントレポ】芸術未来研究場展に未来を見にゆく

          「芸術未来研究場」は、東京藝術大学に2023年4月に設立されたアートコミュニケーションの共創拠点。アカデミックなだけでなく、芸術の創造性から生まれた作品やプロジェクトを発表する場をめざしている。研究所ではなく研究場なのは、「さまざまなプレイヤーが集い、つながり、社会に開かれたアートを実践し、未来をともに作っていくである」ことを表しているとのこと。 今回の展示は、東京藝術大学による産学官連携のプロジェクトの事例紹介する場である。ただ、これまでに、そういった連携がなかった/薄

          【イベントレポ】芸術未来研究場展に未来を見にゆく

          【イベントレポ】前橋、アーツ前橋、New Horizon―歴史から未来へ

          アーツ前橋前橋には今回はじめて訪れた。アーツ前橋という公立の美術館の存在は知っており、いつか訪れてみたいと思っていた。アーツ前橋は、2013年にオープンし、前橋における現代美術の発信拠点となっている。 同館は、2023年に開館10周年を迎えた。それを記念して、「New Horizon―歴史から未来へ」が開催された。展示会場はアーツ前橋だけではなく、前橋市内の他の施設も使用されている。およそ数百メートル四方のエリアに集約されており、徒歩圏内である。 ここでは、その記念展に

          【イベントレポ】前橋、アーツ前橋、New Horizon―歴史から未来へ

          白井屋ホテルの歴史をアートで感じる

          白井屋ホテル 白井屋ホテルは、群馬県前橋市にあるホテル。江戸時代に創業し、約300年の歴史を誇った白井屋旅館の跡地に建てられた。改築後、2020年12月12日にホテルとして開業した。 白井屋ホテルは、建築家の藤本壮介さんが設計し、世界的なアーティストの作品が館内に飾られている。25室の客室には、それぞれ異なる作家の個性豊かなアート作品が展示されている。また、部屋自体がアーティストの作品となっているスペシャルルームが4部屋ある。 白井屋ホテル自体が作品であると思う。J

          白井屋ホテルの歴史をアートで感じる