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スイス在住者が帰国して幸せを噛み締めた瞬間10選


このたび、スイス生活を終えて、帰国しました。
日本での新生活スタートです。


スイスですっかり幸せを感じるハードルが下がった。スイスのような綺麗な山や湖はないけれど、温かい白米や納豆があれば十分幸せだ。


海外に住んでたり海外旅行好きだったり、海外を知ってる日本人の方々は、かえって「日本がいかに素晴らしいかを主張する」日本ラブ過激派が多い気がする。わたしもそんな1人です。

それでは日本人に日本の良さを知ってほしいと願うわたしの「日本で幸せを噛み締めた瞬間10選」、行きます。

1 トイレ天国

トイレの心配をしなくていい。

海外ではとにかくトイレが見つからない。
頻繁にトイレに行きたくなるわたしは海外だとトイレが次どこで行けそうかということばかり考えていた。


日本ではコンビニやスーパー、本屋など至る所にトイレがあるが、外国はとにかくない。
カフェやレストランに入ってなにか注文して、ようやくトイレを利用できる。
カフェを利用する人しかトイレが使用できないようにパスワードでロックしているカフェが普通だ。

駅にもトイレがある。使用するのにはお金がかかる。硬貨しか使えず、結局入れないときもある。
つまりね、

外国ではトイレがない上に、用を足すのは有料

スイスでは1回170円〜340円かかる…

海外では尿意がなくても、無料でトイレに入れるときに入るが鉄の掟なのです。

トイレットペーパー問題

外国のトイレは全然見つからないくせに紙がないときがけっこうある。


トイレに入ると、まず紙があるかを確認するのがクセになった。
何度も用を足したあとに紙がないと気づくあの絶望を身をもって知っていた。

トイレで並んでいるとき、自分の前に用を足した人が紙があったかどうかを結構な頻度で伝えてくる。こちらも「paper?」と用を足した人にカジュアルに聞く

それくらい紙がないのだ。


紙を敢えてなくして、トイレの前で有料で紙を売ってるヤツもいる。人の弱みにつけ込むこすい商売である。

日本に帰ってもいまだに紙があるか確認してしまう。日本はいつだって紙があることが毎回ちょっと嬉しくなる。

2 世界一の交通機関

日本の交通機関はすげえんだ。遅れない。これはホントにホントの世界で一番遅れない。
たまに5分とか遅れても謝罪の放送がある。


外国では交通機関は基本的に遅れる。

イタリアでバス6時間遅れたことや、待ってたバスが結局来ない時もあった。
ドイツなんて今ストライキがすごくて、そもそも電車やバスが動いてないときがたくさんある。

日本の交通機関の正確さはもちろんだけど、無理に電車に乗ろうとしないとか「電車を時間通り発車させることに協力する」日本人の態度が、最強の日本の交通機関を作り上げている。

3 席取りにipadを使う国

帰国してすぐに友人と丸亀うどんに行った。なんと友人は席取りのためにわたしのiPadを机に置いた。この行動はすごく日本っぽい。

海外だと置き引きやスリが非常に多い。海外旅行YouTuberのYKKさんは、イギリスでレストランで席についていたのにテーブルに置いたスマホを盗まれました...

ほかにもいろんな事件に遭遇しているYKKさん。トラブル系の学びが多いチャンネルです

そんなわけでiPadで席取りなんてあり得ない。そう、日本以外の国では。

平和な国、日本。

4 きめ細かいサービスの市役所や宅配便

市役所からの手紙、長いよね。誰にでも分かりやすくするために情報量が多いのが、かえってわかりずらい。なにかの期限の1ヶ月前には連絡してくるしさ。そんなに毎回連絡いらないよって思ってた。

スイスの市役所からの手紙はすんごく短い。何が書いてあるかよくわからない。返信も遅いし、直接窓口に行っても、すぐに対応を終わらせようとしてくる。

宅配便はもはや投げてくる。日時指定もできるわけがないし、そもそも家にはなぜか届かず、最寄りの郵便局に取りに行くのがデフォルトだったりもする。

日本の役所や宅配便、これもホントに世界一。

5 日本が誇るチューハイ

ドイツのウインナーにはビール。
チーズフォンデュには白ワイン。


でも「ほろ酔い」の白いサワーが飲みたい夜もある。あの甘さに癒されたい夜がある。

檸檬堂のレモンサワーもたまにすごく飲みたくなる。ハチミツレモンサワーも良い。


この日本人が愛してやまないチューハイ。
外国にはありません。

ビールやウイスキー、ワインは豊富。

あちらのカシスオレンジは、日本のカシスオレンジと全く別モノで、しっかりアルコールを感じる。頼んでも全然可愛くない。


日本の酒はガラパゴス諸島のように独自の生態系を保っている。絶対守りたい。

6 ホテルの質がレベチ

トイレとシャワーが一体型(ユニットバス)
歯ブラシがない。
髪がガサガサになるボディソープ兼シャンプーしか置いてない
ティーバッグのお茶やコーヒーはない。
パジャマがない。
ドライヤーがない。
清潔そうに見えないベッド。
冬でも掛け布団が薄い。
様子がおかしいエアコン。
壁が薄い。
金属製の古い重たい鍵。
駅から遠い。

これで1万円は超えてくるのが、海外。

日本のホテルは海外ホテルと比較すると、星を1つ多くしてもいいと思っている。日本の3つ星のビジネスホテルは世界比だと4つ星ホテル。

日本のホテルに泊まるといたせり尽せりで、不便さを感じない。海外のホテルに泊まると不便しか感じない。

7 「卵かけごはん」は日本食

卵かけご飯は日本でしか食べられない立派な日本食なんだって知っていますか?

実は卵かけご飯は海外では食べられない。
海外では卵による食中毒が多く、基本的に生食は警戒されている。

鶏卵にはサルモネラ菌という食中毒の原因になる菌が付着している可能性があって、生卵を食べる文化は世界でもマイノリティ。

日本では衛生や品質を高いレベルで保っているから食べても大丈夫とされている。
これぞJAPANクオリティ。

日本の卵に感謝したくなるね。

スイスで買った外観が少し汚れてる卵
買ったら数が足りない時がよくあった

8 アツアツの料理

日本では外食をするとアツアツの料理はが出てくる。たこ焼きとか「はふはふ」して「あッちッ」って言いながら食べるもんね。

銀だこ


外国では(特に欧米)提供される料理が妙にぬるい。

この感想は自分だけなのか調べてみたら、やはりぬるいと感じてる日本人はいるようだ。

検索すると大量にヒット

どうやら、特にラーメンやフレンチがぬるいことにみんな疑問を持つようだ。

検索結果を見てみると、「ラーメンがアツアツだと火傷で訴訟が起きる可能性がある」、「フランス人は熱いものが苦手」「熱いと料理そのものの味がわかりにくいから敢えて冷ます」などと出てくる。あとインドのカレーも手で食べるから常温なんだとか。確かにね。

「熱いもの」=「美味しい」の認識は世界共通ではない

むしろマイノリティ…?


それでも私は出来立てのアツアツが食べたい。
やっぱり日本で食べるメシが好きです。

9 「選べる」ってワクワクだ


日本では毎週アイスの新商品を見つける。
お菓子や飲み物などなんでも新商品が出ては消えていく。それが良いことなのか悪いことなのかはよくわからないけど、わくわくするのは確かだ。
仕事で疲れ切ってふとコンビニに寄って、新商品を見て選んでいるとき。まだ買ってもないのに楽しい気分になる。


海外では何年経っても、どこの国でも、ネスレ社の6種類くらいのアイスしか見かけない。


スイスには半年ほどいたが、ドリンクもお菓子も新商品なんて見たことがなかった。もしあっても「新商品」みたいに目立たせないんだろうか。

ちなみにその6種類のアイスたちは6年前にカナダで暮らしている時とよく似たアイスで驚いた。

外国人は昔好きだった味を今でも買えるのかと思うと羨ましい気もする。でも新商品を試すあのワクワクはない。

生きてく上では小さいこのワクワクが大事だったりするんだよなあ

10 団体行動が得意な日本人

「団体行動が得意で、個性を出すのが苦手」

最近の日本の「個を重視する」風潮で、ますますささやかれるようになった日本人の良くないところ。

「1人1人が弱くても集まると強いってスイミーみたいでカッコいいじゃん」
って実はわたしは思ったりするんだけど。

1匹1匹は小さいけど集まることで
大きい魚になって敵を退けるスイミー


だって外国って個人、個性に重きを置きすぎて、生活してると疲れるんだもん。


外国では遅れていたバスや電車が来ると、みんな一斉に入口に向かう。入り口は一個しかなくてもみんな入り口に向かって一直線。

外国では「列を作って並んで待つ」という概念がない。

電車やバスはものすごく騒がしい。

みんなが電話をしている。電車やバス自体が走行音や周りの音がうるさいから、は電話で話す声も大きくなる。

確かに電話するのは個人の自由だけど......なんか疲れる。

周りと協力してみんなで快適な環境を作ろうぜって気持ちが1ミリもない。それが海外。

おわりに


スイスにいた時は「美味しいものを食べる」というこということ自体がハードルが高かった。 

今わたしは日本で食べるものにいちいち感動している。この気持ちを忘れないように大切にできたら、きっともっと毎日が幸福になる。

写真を撮るくらいらてりたまが食べたかった

日本は人も天気もぜんぶがあったかくて、布団の中にいるような、ぬるま湯にいるような、そんな気分になる。

でもずっとぬるま湯が嫌だから、たまにアツアツやヒエヒエを求めて旅に出てしまうのかも。

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