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実体験レポ! // 続 ∴ 限りなく野生に近づいた”即興表現” とは?

要約:
谷四TONE8.0で開催された飛び入り即興イベント[SESSION 45]に参加。異なる表現を持つ11人が集まり、即興セッションを楽しみました。

アンビエントなサウンドスケープを奏でる中で、異なる表現が共鳴しあい、本能的に大切なことを知ることができたような気がしました。

2024年3月11日に参加した『即興表現ワークショップ #297』に続いて3月29日に「谷四TONE8.0」にて開催された[SESSION 45]に行ってきました。

MagaYuraのnoteの記事から画像をお借りました

主催者の向井千惠さんからイベントへのお誘いがあり、前回のセッションが楽しかったので、今回も参加させて頂きました。

普段は出会わないであろう方々とのコラボレーションは面白く、非日常の体験ができて刺激的な時間を過ごせました。

▼前回参加したセッションについて


概要

テーブルネオンが印象的な1FはBarで会場はお店に入って階段を降りた地下1F

『即興表現ワークショップ #297』と内容は似ていましたが、イベント最初に飛び入りではないメインの方々のライブがあり、その後、ランダムな組みあわせによる即興セッションという流れでした。

[SESSION 45]

open 18:30
start 19:00

entrance 2000yen(+1drink *ドリンクは600円でした)

場所:谷四TONE8.0
大阪府大阪市中央区南新町1丁目1−1 EXA南新町ビル 1F
tell : 06-6809-6607

1ドリンクは烏龍茶をオーダー。冷えると体調が悪くなる体質なので氷少なめにして頂きました。

駅近なのが助かります。

会場

メインスピーカーは客席とステージとの境界の天井側に設置されています。

奥側にステージがあり、マイクやドラム、アンプ、Rolandのデジタルピアノなどが設置。

中央のスペースは身体表現などをされるパフォーマーの方が使い、両側の壁付近にある緑の絨毯(土足禁止)のスペースは参加者の観覧席と楽器奏者のセッティング場所を兼ねていました。

ちなみに今回の演奏場所はステージに向かって右側後方の絨毯のスペースでした。向かいの壁に向かって機材を組みました。左手側の壁の横にPA卓があったので、手持ちのミキサーからダイレクトでPAへ接続させて頂きました。

イベントの流れ

あやふやな記憶があるので間違ってたらすみません。。。
今回の参加者は自分を入れて計11人でした。

参加者:
・向井千惠さん / 二胡、voice、dance
・Yann JOUSSEINさん / drums、synthesizer
・健康さん / 即興演劇
・志村哲さん / 地無し尺八
・中山肇さん / electric guiter
・松田博幸さん / パフォーマンスアート
・Kaeko Kurimuneさん / dance
・トム ミートさん / タングドラム、スリムカホン、身体表現
・平山剛志さん / 身体表現
・もうおひと方の名前が分かりません(すみません)
・筆者 / sampler keyboard、synthesizer、percussion

流れ:
①開場 → 機材セッティング
②向井千惠さん、Yann JOUSSEINさん(from France)、健康さん、志村哲さんのコラボレーションライブ(約20分)
③休憩・雑談・交流(約10分)
④3人ずつのグループをくじ引きで決め、8分間のセッション
⑤休憩・雑談・交流(約10分)
⑥2人ずつのグループをくじ引きで決め、6分間のセッション
⑦参加者を2つのグループに分けセッション
⑧参加者全員でセッション

各セッションの終わりは照明の暗転が合図

でした。

飛び入りでの参加者は合計約25分間セッションで演奏できました。

機材セット

最近定番となっているアンビエント・セットです。

キーボード(サンプラー):KORG microSAMPLER
エフェクター:HOLOGRAM Microcosm
シンセ:modern sounds Pluto
パーカッション:MEINL スパークシェイカーSH18
ミキサー:MACKIE 802VLZ4

演奏時間が長くなければ、今のところこの機材セットで十分な表現ができます。

microSAMPLERにお気に入りの音色をたくさん入れているのと、セミモジュラーシンセのPlutoで偶発的なパターンを生成でき、音の質感や余韻、空間調整をHologram Microcosmで行えるので、即興セッションのような蓋を開けてみないと分からない状況で柔軟に対応することができて便利です。

セッション

3人ずつのグループでは向井さん、尺八の平山さんとセッションさせて頂きました。

LoFiなピアノをmicrocosmで加工して空間的な広がりのあるサウンドを演奏。F,Bb,Eb,Gmの響きが直感的に降りてきました。なるべく音数を少なくし、お二人の表現とシンクロするように漂うような雰囲気をイメージしました。

DUOでは地無し尺八の志村さんと共演させて頂きました。人生で初めて尺八の音とのセッションでワクワクしました。

和楽器特有のピッチ感や侘び寂びを感じる枯れた音色、目の前の場面を一瞬で変える志村さんの波動をとらえつつ、こちらはセミモジュラーのPlutoの音との融合をトライしました。

Plutoの偶発的な音色とシーケンスが、歴史や文化がまったく違う尺八の音と混ざった時の音楽は今までに聞いたことがない独特の世界観でした。

その状況ではまるで時間が止まったかのように、音楽の境界線を越えて、無意識の淵に立ち尽くすような感覚になりました。(現実の世界に戻ってこれるか来れないか微妙なところ)

最後の全員でのセッションは予想通りカオスな状態になり、まるで祭りのように様々な楽器音、声、動きなどがランダムに組みあわさっていました。

そんな状況であったとしても、どこに何の音を入れたらいいのかということを考えましたDUOと比べてこういう時の方が逆に冷静になるので不思議です。

スパークシェーカーを演奏

雑念をなくすために原始的でシンプルな音を意図して、スパークシェーカーでベーシックな8ビートを叩いたり、音の隙間を探して鍵盤を弾いたりしました。

おそらく正解は存在しないと思いますが、

自分なりに納得のいく関わり方が何かを探りながら演奏していた

気がします。

セッションを終えて

普段セッションする機会のない様々な表現をされる方々とクリエイティブな時間を過ごすことができて楽しかったです。

休憩時間に参加者から

「ベーシックな表現をしてくれるのでとてもやりやすい」

と言われたのが印象に残っています。

即興表現のセッションはどちらかというと前衛的で抽象的なパフォーマンスになる傾向が強いと個人的に感じています。基本的に自分の表現はポップさを大切にしているので、セッションのバランスをとる意味で、うまくはまっている感覚はありました。

自分の出番ではなくても、セッション中に

それぞれの表現が共振する
瞬間を見れたときは感動

しました。

それは生きている中での根本的な喜びかもしれませんし、生きる意味そのものにも感じます。

肩書き、体裁、雑念、国籍、価値観、性格などその人を形成している要素をできるだけ取り払い、本能に近い自分を表にだし、

他の人との関わりを通して、
さらに自分自身を知ることができる

かもしれないと思いました。

セッションして頂きましたみなさま、ありがとうございました。

(この記事内で演奏している画像は中山肇さんから頂きました)

次回は?

4月25日(木)谷四TONE8.0にて開催予定の[SESSION 46]に筆者が"NicaFelt"名義で出演させて頂きます。

最初の20分間ほどは主催者の向井千惠さん(二胡er-hu,voice,dance)とKaeko KURIMUNEさん(dance)と3人でデモンストレーションを兼ねた即興ライブをし、その後、参加者の方々に混ざって即興セッションをさせて頂きます。

音楽、ダンス、コンテンポラリーアート、朗読、ポエトリーリーディング、マイム、身体表現、書道、ライブペインティング、ノイズ、声など、ジャンルに縛りはありませんので、もしよければ一緒にセッションしてみませんか?

上手い下手に関係なく
自然体で表現しあうこと

で、時間を共有させてもらえるとうれしいです。

参加予約は私のインスタのDMもしくはメールに送ってください。不明点などお問いあわせもお気軽にご連絡ください。

インスタ
https://www.instagram.com/hosei_tatemizu/

e-mail
namimum*gmail.com
*を@に変更してください

▼自己紹介


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